ネットワークプレーヤーでラジコが聴ける!🤭

このあいだネットワークプレーヤーでインターネットラジオが聴けなくなったが、なんやかんやあって聴けるようになったという記事を投稿しました。
めでたしめでたしなんですが――、実際のところ最近はもっぱらアマゾンミュージックやラジコを聴いてたので、「聴けない!」という掻痒感が無くなっただけでそれほどQOLが上がったわけではありませんでした。

YCASTをセットアップする中で思ったのが、「これを使えばネットワークプレーヤーでラジコも聴けるようになるんじゃないか?」ということ。
持ってるネットワークプレーヤーの後継機種(といってもとっくに生産終了してますがー)のパイオニアのN-50AEではラジコが聴けるので羨ましく思っていたんです。

最初の思い付きは単純に「インターネットラジオもラジコも同じラジオでしょ?」

つまりラジコにも他のインターネットラジオよろしくストリームURLがあり、それをYCASTに登録すれば聴けるようになるのではないかと考えたのです。
でリサーチしたところ、そうは問屋が卸さずでそんな単純な話ではありませんでした。

まず第一の関門はラジコのURLを開くためには認証が必要で、認証せずに開くとエラーとなり音声を聴くことができません。
第二にHLS形式ストリーミングという方式を採用していて、古典的なインターネットラジオのような固定的なストリームURLがあるわけではないということ。

N-50AEにはたぶん機器の中に上記の処理を行うプログラムが入ってるんでしょうが、N-50Aには入っておらず、今後も入ることはありません。(事業撤退しちゃったんで)
なので前回のお話し同様、外部で補ってやる必要があります。

その第一の難題を解決する今回のヒーロー(一人目)は彼ッ!

ヒーローというよりなんかADみたいですが…。
この人が認証を代行して、ラジコのサイトから各ラジオ局のプレイリストを取得してきてくれます。

この認証というのが何をやっているのかちょっと謎なんですが、ラジコはエリアによって聴ける局が変わるので、どのエリアに属しているのかという情報を取り交わしているんじゃないかと思います。

第二の問題を解決するのはこの人!

これはサーバー上で動く音楽プレイヤー(iTunesとかWindows Media Playerみたいな)なんですが、HLS形式ストリーミングの再生ができます。
パソコンと違ってサーバーには必ずしもスピーカーは付いてないので、再生している音楽をストリームURLに再放流するという機能も付いてます(これがミソ)

またサーバーには必ずしもディスプレイが付いてないので、スマホ越しに操作して聴きたい曲を選べるという機能が付いてます。

このRadioRelayServerとMusic Player Daemon、そして前回紹介したYCATを協調させることでN-50Aでもラジコが聴けるようになるんです。

マンガにするとこんな感じですね。
図にしてもサーバーのところがごちゃついてちょっとわかりずらいですが…。

  1. RadioRelayServerがラジコからプレイリストを取得
  2. Music Player Daemonがプレイリストを読込んでラジオを再生し、家のネットワークに再放流
  3. YCASTがネットワークプレーヤーに再放流してるURLを案内

という流れです。

番組の選択はM.A.L.Pというアプリで行えます。

ラジオ局の切替えを行うと数秒音声が途切れますが、まぁまぁ快適な操作感です。
それにしてもこのアプリの感じ、N-50Aの操作アプリに似てますな。
おそらくN-50Aの内部、に限らず各社が出しているネットワークプレーヤーの中身も、Music Player Daemonみたいなオープンソースのサーバー向け音楽プレーヤーを独自にカスタマイズしたものが動いてるんでしょうね。

ネットサービスのメニューを開くと、YCASTに追加したラジコの番組が見えます。
選択するとアプリで指定したラジオ局を聴くことができました😎

これまでパソコンを開いてブラウザを立ち上げ、番組を選択して聴いていたのでだいぶ簡便になりました。
ラジオを聴くためにわざわざパソコンを開けなくていいというのは大きいですね。
ただネットワークプレーヤーの画面上だと”Radiko”としか表示されないので、どの局を聴いてるのか分からないのが難点ですな。
あと、可能であればアートワークに番組画像が出れば良いですね。

以下は、備忘録も兼ねて技術的な内容になります。
自分もRadioRelayServerを入れたいんだよォ、という人には有益かも知れません。
興味のない方はここでお別れですね。

①Music Player Daemonのインストール&設定

下記コマンドでインストールします。
apt-get install mpd

/etc/mpd.conf を編集します。
チマチマ変えるところがありますが、大事なのは家のネットワークに再放流する箇所の設定ですね。
ひな形が載ってるので、必要に応じてコメントを外して設定します。


#
# An example of a httpd output (built-in HTTP streaming server):
#
audio_output {
    type                 "httpd"
    name                 "Radiko"
    encoder              "lame"
    port                 "8000"
    bind_to_address      "0.0.0.0"
    bitrate              "128"
    max_clients          "0"
}


②RadioRelayServerの設定

ZIPでダウンロードして、2か所変更しました。

<start>


#!/bin/bash

nohup python3 manage.py runserver 0.0.0.0:9000 > /dev/null 2>&1 &


これは単にターミナルからRadioRelayServerを起動した後、ターミナルを閉じても動き続けて欲しいので、死なないようにオマジナイですね。

<radiko.py>


186c186
<                 'http://f-radiko.smartstream.ne.jp/'
---
>                 'http://c-radiko.smartstream.ne.jp/'


たった一行の修正(f-radikoをc-radikoに変えただけ)ですが、けっこう大事な修正です。
今年の一月にラジコの仕様変更がありそれに対応したものです。
ラジコは時たまこういう仕様変更を行うそうで、そのたびに受信するアプリはちょくちょく改修しなければいけないみたいです。
ラジコが聴けることを羨ましがっていたN-50AEですが、もうファームウェアアップデートは行われていないと思うので、多分もう聴けなくなってるんじゃないかと思います…。

んで起動ですが、RadioRelayServerはPythonというプログラム言語で書かれていて、DjangoというWebサーバで動きます。
ただ七面倒臭いことに、仮想環境というものを作ってその中で動かすというお作法があります。

その辺りの操作を当時は色々調べてやったのですが、ちょっと時間が空いてしまったので詳らかには思い出せませぬ…。
多分Pythonを動かすうえではごく一般的な話だと思うので割愛します。

ポイントとして、プレイリストは下記に書き込まれるので、あらかじめ空ファイルを作成しておいて書き込み権限を与えておく必要があります。

/var/lib/mpd/playlists/00_radiko.m3u

③YCASTの設定

stations.ymlに下記を追記しました。


Radio:
  Radiko: http://192.168.0.20:8000


以上の設定でネットワークプレーヤーでラジコが聴けるようになりました。
次はAmazonミュージックが聴けるようになると良いなぁ…。

【解決済み】ネットワークプレーヤーでインターネットラジオが聴けなくなった話

8年くらいパイオニアのN-50Aというネットワークプレーヤーを使ってきたのですが、この頃インターネットラジオが聴けなくなってしまいとても困りました。
お気に入りに登録しているインターネットラジオ局を選んでも、↓のように「トラックが見つかりません。」と表示されてしまうんです。

気が付いたのは2月頭くらいですかね。
世間(?)は1月半ばくらいから騒いでいたようですが、近頃はもっぱらアマゾンミュージックを聴いているので気が付きませんでした。
蛇足ですが最近は「夏チルJ-POP」をよく聴いています。季節感無いですね……。

久し振りにインターネットラジオでも聴いてみようかーと選局するとエラーに。
その時はネットワークの一時的な不調かと思って放っておきました。
しかし数日空けて再びトライしても同じ結果となったので、何かがおかしいとググってみました。

すると出るわ…。インターネットラジオにつながらないという悲憤の嵐。
日本人は価格.comのクチコミ掲示板、外国人はHiFiオーディオのフォーラムなどで不満を呈していました。
それらをつぶさに読んでやっと問題の原因がわかりました。

上はネットワークプレーヤーがインターネットラジオを聴く仕組みをマンガにしたものです。
インターネット上にはラジオを配信している局が山のようにあるのですが、ネットワークプレーヤーから聴くときには最初に案内サイトにアクセスし、そこから聴きたいラジオ局を教えてもらってストリームを開きます。
案内サイトはいくつかありvTuner、TuneIn、airable radioなどがあります。
パイオニアのネットワークプレーヤーはvTunerを使っていたのですが、この度vTunerがパイオニア製品のサポートを打ち切ったのが原因のようです。

「何を勝手に打ち切りやがって?!」とブチ切れたくなりますが、実は地殻変動ははるか2020年頃から始まっていました――。
2010年代、パイオニアのみならずSONY、Denon、マランツ、ヤマハなど各社がネットワークプレーヤーを競って出荷していました。
それらの機器のインターネットラジオ再生はvTunerがサポートしてたのですが、2020年頃から順次サポートの打ち切りや有料化が行われてきていたようです。

見切りを付けたSONYはファームウェアを更新してvTunerからTuneInに、同じくヤマハもairable radioに乗り換え。
マランツは年間6ドル、Denonは4ドル(この差は何…)払うことで継続利用できることになりました。
そう言えば、BOSEのHomeSpeaker500はTuneInでしたね。

で、パイオニアはなぜかお目こぼしを受けてこれまで無料で聴けてきたのですが、この度サポート停止の止むなきに至ったようです。

わき道にそれますが、これ本当にダメ―――と思いますね…。
年間4~6ドルって、日本円にしたら600~900円で全然払える額だと思います。
なんですが、最初から徴収してたなら納得できるんですよ。
でも元々タダだったのに今になって払えというのが本当に気持ち悪くて受け付けられない。
お金払って聴くくらいならむしろ聴けなくて良いやと思ってしまいます。

パイオニアはオンキョーに吸収されて、そのオンキョーも2022年に倒産してしまったんですよね。
ブランド自体は外資に買われて生き残っているみたいですが、恐らく旧製品のサポートは望めないと思います。
それではN-50Aはどこかの外人が言っていた「クールな外観のゴミ」になってしまうのでしょうか……?

しかし! そこに一人のヒーローがッ!!

外人が盛り上がっているフォーラムで見つけました。貴重な情報をありがとう!

その名はYCAST!
またの名をインターネットラジオの自家案内サイト!!

つまりはこういうことですね。
死んでしまったvTunerの代わりに自分で案内サイトを立ち上げてインターネットラジオ局につながれるようにするんです。

前置きが長くなりましたが、今回はYCASTを家のサーバーにインストールして再びインターネットラジオが聴けるようになるまでの顛末を語ります。
ただここから技術的な内容が濃くなるので、興味ない人は「へぇ~YCASTを使えば聴けるんだ」くらいの話で了解いただいて良いかと思います。

まずはここでYCASTのソースをGETします。
う~ん、全部英語だなぁ(アタリマエ…)
今となってはけっこう親切に書いてあることが分かるのですが、最初はなんのこっちゃ全然わかりませんでした。

ごく大雑把に言うと、YCASTのインストール&起動とDNSの変更をせよということです。
しかしウチのサーバーはすでにWebサービスが動いてるのでYCASTと共存するためにちょっと工夫をする必要があります。
個人的に悩んだところを軸に解説して行こうと思います。
悩まなかったところはあまり触れないと思うので、「そこを詳しく聞きたいんだよォ――ッ!!」という方いらっしゃったらごめんなさい。

①YCASTのインストールとサービス登録

ダウンロードしたTARボールをサーバー上の適当な場所に展開。
インストールは、python3 setup.py installとやるだけですな。
途中ビルドがSegmentation faultで落ちたので焦りましたが、もう一度やり直してみたら上手くいきました。

サービス登録は、examplesフォルダにあるycast.service.exampleを/etc/systemd/system/ycast.serviceにコピー。
UserとGroupの行を既存のユーザー名に書き換えて、下記コマンドを実行でOKです。

systemctl enable ycast.service
systemctl start ycast.service

②Webサービスの設定変更

ウチはWebサービスにApacheを使っています。
これがNginxを使ってたら、examplesフォルダにNginxの設定サンプルがあるので楽だったのですが……。
Apacheの設定が今回一番苦しんだところですね。
昔はWebサービスと言ったらApacheがデファクトスタンダードだったんですが、時代は変わったんですね。

Apacheのリバースプロキシ機能を使って、HTTPリクエストをYCASTに転送するのでproxyモジュールを読み込みます。
/etc/apache2/mods-enabledフォルダに下記コマンドでシンボリックリンクを張ります。

ln -s ../mods-available/proxy.load .
ln -s ../mods-available/proxy_http.load .

/etc/apache2/sites-available配下にある、既存のコンフィグに下記の設定を追記します。


<VirtualHost *:80>
    ServerName pioneer.vtuner.com
    ProxyRequests Off
    ProxyPass / http://127.0.0.1:8010/
    ProxyPassReverse / http://127.0.0.1:8010/
    ProxyPreserveHost On
</VirtualHost>


さらっと書いてますが最初は上手く動かず、試行錯誤がありました。
Nginxの設定にあるproxy_set_headerの行をApacheでどう書くのかが分からなかった…。
色々調べて”ProxyPreserveHost On”で良いことが分かりました。

で、サービス再起動。

③DNSの変更

これは2枚目のマンガにあるように「vTunerはこちら⇒」という看板をぐいっと下に向ける作業ですね。
ネットワークプレーヤーはpioneer.vtuner.comというアドレスを頼りにインターネット上を探そうとします。
それを「pioneer.vtuner.comは家のネットワークにあるよ」とダマすんです。
これを犯罪に悪用したのがDNSポイズニング攻撃と言われますが、家の中でやる分には問題ありません。

家庭用のDNSサーバーを立てるため、bind9をインストールします。
それから/etc/bind/named.conf.default-zonesに以下を追加。


zone "vtuner.com" {
    type master;
    file "/etc/bind/db.vtuner.com";
};
zone "0.168.192.in-addr.arpa" {
    type master;
    file "/etc/bind/db.0.168.192";
};


db.vtuner.comとdb.0.168.192の2つのファイルを/etc/bind配下に追加します。

<db.vtuner.com>


$TTL    604800
@    IN    SOA    vtuner.com. root.localhost. (
             5        ; Serial
             604800        ; Refresh
             86400        ; Retry
            2419200        ; Expire
             604800 )    ; Negative Cache TTL
;
@    IN    NS    localhost.
pioneer    IN    A    192.168.0.20


<db.0.168.192>


$TTL    604800
@    IN    SOA    vtunner.com. root.localhost. (
             4        ; Serial
             604800        ; Refresh
             86400        ; Retry
            2419200        ; Expire
             604800 )    ; Negative Cache TTL
;
@    IN    NS    localhost.
20    IN    PTR    pioneer.vtuner.com


ちなみに家のサーバーアドレスは192.168.0.20の設定です。

それにしてもなんですが、どうしてこう各種サービスの設定ファイルの文法は千差万別で脈絡が無いんでしょう……。
bind9の設定ファイルは数あるサービスの中でも輪をかけて複雑に感じます。

最後にN-50A本体のネットワーク設定を変更します。
DHCPをOFFにして、プライマリDNSのアドレスに家のサーバー(192.168.0.20)、セカンダリDNSのアドレスにブロードバンドルーターを設定します。
これで「vTunerはこちら⇒」の看板が家のサーバーに向きました。

祈りつつ再起動…。

ーーーキタッ!!
「サーバーがありません。」となっていたネットサービスのメニューにRadiobrowserとMy Stationsの二つが出現しました。

まずRadiobrowserの方を開いてみます。

Genres配下を見てみると、前はRockとかJazz、Hip Hopという感じのジャンルで並んでたのですが、特に整頓されていないカオスなタグが膨大にエントリーされています。
これでは使いづらくてしょうがありません。
Most Popularも前はジャンル毎だったと思うのですが、今はすべてのジャンルが一緒くたにされていて、訳の分からない順番で並んでるのですごく残念な感じです。
たぶんこのメニューを今後使うことは無いでしょう。

次にMy Stationsの方を見てみます。
こちらはYCASTの設定ファイルに自前で登録したインターネットラジオ局を表示します。

Jazzのジャンルにお気に入りの1.FM – Bay Smooth Jazzを入れています。
ポチッと選択すると――。

やったッ! 再生できた!!
なんか苦労した甲斐があってのことか、音が一音一音粒だって聞こえましたね😎

お気に入りに入れていた他のラジオ局も登録し直して、以前のライブラリを復元しました。
アートワークが表示されないなど、以前に比べてデグレードしていますが、音楽再生自体はこれまで通り聴けるようになったので満足しています。

最近のオーディオ事情(2024年)

久し振りのオーディオ記事ですわ。
テレワークしてるので、ヒマなときにチョコチョコとシステムをいじっております。
去年一年間で色々とやったことをまとめました。

①自作スピーカーの端子交換

この記事で作ってるところを紹介した、Fostexの自作スピーカーの端子を交換してみました。

もともとは安いスピーカーによくあるプッシュ式でしたが、アンプを取り換える際の取り回しが面倒なのでバナナプラグが挿さるやつに変更しようかと。
買ったのはアマゾンで売ってたこれ。

最初は1コ千円もし躊躇してたんですが、タイムセールで1コ¥600にまで下がったのでポチりました。
で交換~なんですが、その前にスピーカーのコーンキャップが子供にベコベコにされてたのでその修復から行います。

これをどう直すのかというと、掃除機で吸い出すんです。

こんな感じにキレイに戻りました。よく見ると左のコーンにちょっと皺がよっちゃってますね…。
余ってたベルデンのスピーカーケーブルの切れ端をハンダ付けします。

で、スピーカーボックスに取り付けるとこんな感じです。


バナナプラグを差し込んだところです。

音は特に変わりませんが、見た目がスッキリして気持ちが良いですな。


②ラインセレクター導入

ふだんはもっぱらネットワークプレーヤーから聴いてるのですが、たまにCDプレーヤーから聴きたくなることもあります。
またアンプも真空管プリとマランツのパワーアンプのセットと、モックの付録のデジタルアンプとがあり、気分で切り替えたくなることもあります。

そこで白羽の矢が立ったのが、TENEALAYオーディオという謎の中華メーカーのラインセレクターRC32
アマゾンで税込み¥3,199でした。


こいつは3系統の入力(CDプレーヤーとネットワークプレーヤーとパソコンとか)と2系統のアンプの組合せを切り替えることができます。
逆(?)に2系統の入力を3系統のアンプへの切り替えに使うこともできます。

難点と言えば、やはり音がちょっと悪くなります。
謎のメーカーだし、値段も(オーディオアクセサリーとしては)安価なので、しょうがないかなという感じですね。
気になって外した時期もありますが、今は利便性を取ってまた付けています。


③CDプレーヤーにスパイクインシュレーターを付ける

もう20年来使っている、KENWOODのDPF-7002
CDを読み込めなくなってもピックアップを交換して(この記事)使い続けているほど愛用しているのですが、実は中古で入手したものです。

CDプレーヤーの底部にはネジ穴があり、純正品にはそこに嵌めるピンスパイクが付属するのですが、買った時には欠品していました。
完全に飾りで、あっても無くても音は変わらないので気にしてなかったのですが、「長いことご苦労さま」というねぎらい(?)の意味で取り付けたくなってきました。

純正品のピンスパイクは今でもヤフオクとかで¥1,800くらいで出品されてます。
しかしそれを買うのはなんかシャクなので、ねじ径を調べて、入るハズのスピーカー用のスパイクインシュレーターを購入しました。
アマゾンで税込み¥1,998也。


受け皿まで付いてお得じゃないですか。
ところが……。
ネジ穴と合ってなかった―――。
8mm径が入る穴かと思っていたら、スカスカでした。
10mm径が正しかったようです。

しかし使わず無駄にするのも勿体ないので、ナットをセメダインでネジ穴の先に接着して装着しました。

お皿の上に乗せるとこんな感じです。
おぉ、ワディアみたいでかっこいいじゃん?


④えっ!! 六角ナットをインシュレーターに?!

できらぁ!
という感じで、六角ナットをインシュレーターに使うというプアオーディオ道にチャレンジしました。

買ったのはコレ。
M10(直径1cmのボルト用)六角ナット。8個入りで¥191でした。


こんな感じでスピーカー1本あたり4個で支えます。

自作スピーカーの方に穿かせてみました。
穿かせた結果はどうかというと…。
特に変化を感じませんねw
超小型スピーカーなので、そもそもそんなに振動してなかったのかも知れません。

スペンドールS3/5に穿かせてみたところ、振動がラックに伝わってしまって使い物になりませんでした。
高い投資ではないんで「そんなもんか」という感じです。
ラックにポン置きよりは締まって見えるのが一番の効能かも知れませんな。


⑤イヤーパッド交換

久し振りにMS-PROで聴いてみたら、耳に黒い粉が付いてびっくり!
イヤーパッドが加水分解してボロボロになってました。
ウレタンなのでほっとくとこうなっちゃうんですよね~。

MS-PROを買ったのはちょうど12年前で、3回交換しています。
なのでイヤーパッドの寿命は3,4年といったところですね。
割と頻繁なので四千円以上する純正品なんてとんでもない!
いつも安い互換品を買っています。

今回買ったのはこれ。またしてもアマゾン。税込み¥760のやーつーです。

やったッ、純正品の五分の一以下ッ!
でも原価で言ったらたぶん数十円くらいなんでしょうね。

取り換えたところ。
新品に戻ったようで気持ちがいいですね~。
でもこの頃はヘッドホンで聴くことは滅多になくなりましたね。

加齢によるものなのか…、距離感なく直接耳にぶち込まれるのがしんどく感じます。
昔は何時間も聴いていられたものなんですがね…。


⑥ジャンパーケーブル導入

この記事で色々遊びましたが、スペンドールS3/5には高音用と低音用の2対のスピーカー端子が付いてます。
それぞれ別のアンプでドライブするといった富豪の遊びが可能なのですが、富豪では無いので普通に一台のアンプで駆動してます。
その際は高音側と低音側の端子は真鍮(なのかな?)のジャンパーでショートしています。

んで、オーディオマニアの間でよく言われるのが「付属のジャンパープレートは音が悪い」
代わりにスピーカーケーブルでショートする絵をよく目にします。
しかしホンマかいなと思います。
厚い金属板であるジャンパープレートの方が電気をよく流しそうじゃないですか?
なのでこれまで気にせずやってきたのですが、お正月にアマゾンをぼうっと眺めていたら安価で見た目も格好良いジャンパーケーブルを見つけたのでついポチってしまいました。

それがこれ。
「UCINNOVATE」という聞いたこともない謎のメーカーの製品です。税込み¥2,052也。

これは一方の端子がYラグで、もう片方がバナナですね。
バナナの方をスピーカー端子に差し込もうとすると…、あれ?入らない。

ちょっと焦りましたが、けっこう強く押すと紙が丸まるように径が小さくなりすっぽり収まりました。
Yラグの方は普通にネジ止めします。けっこう厚みがあるのですが、ジャンパープレートと変わらないくらいなので問題なしでした。

効果は怪しいですが、よくオーディオマニアがやってるたすき掛けで結線します。
音はプラシーボ効果かも知れないんですが、少し良くなったような気がします。
(とは言え、目隠しして当ててみろと言われたら絶対無理ですがー)

少なくとも悪くなることは無いと思います。
オーディオの投資としては安いので、悪い買い物ではなかったかなぁと思います。


⑦デジアンのプッシュ式スピーカー端子にバナナプラグ変換端子を噛ませてみる

いま音楽を聴くときはもっぱらこの記事で紹介した、デジタルアンプLXA-OT4を使っています。
サラサラとした高音の質感が気持ち良いですね。
あと、何時間聴いても筐体がまったく暖かくならないのもエコでGood

しかし不満な点もあり、それはスピーカー端子がプッシュ式であるところ。
ネットでバナナ端子に換装している猛者もいるようですが、わたしがやると壊しそうなので別の方法を模索します。

で、やはりアマゾンで調べていると――、ある! プッシュ式→バナナへの変換プラグが。

それがこれ。¥1,680(税込み)でした。
ノーブランド品で、何の味も素っ気もないパッケージが武骨でいいですね。


仕組みはごく単純で、撚線の先端がバナナになっており、撚線をプッシュ式端子に噛ませるというものです。

音はまったく変化を感じませんね~。
ただ抜き差しの利便性が向上したというだけのことです。

最近のオーディオ事情 その参「CDプレーヤーのピックアップ交換」

最近のオーディオ事情の最後の記事です。

KENWOODのDPF-7002というCDプレーヤーを20年来使ってるのですが、最近CDを読み込まなくなって来てしまいました。
その予兆は3月にノラジョーンズのCDを買った記事を書いた頃からあり、実は1STアルバムの「Come Away with Me」が全然再生できなくて難儀していたのです……。
CDトレーを何度か開閉していると、たまに読み込むことがあり(10回に一回くらい)それでやり過ごしていたのです。
CDによってもムラがあり、2NDの「Feels Like Home」はなぜか普通に聴けるときの方が多く、スガシカオの「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」も良好でした。
なので、たまたま「ハズレ」の盤を掴んでしまったのかなと、深く考えずにいました。(中古盤だったし)
またCDもすぐにリッピングしてパソコンに取り込んでしまうので、CDプレーヤーで聴く機会というのもまれでした。

ところが、このあいだ久し振りにCDを聴いてみようとしたら聴けない。
難あり盤だと思ってたノラジョーンズのだけでなく、スガシカオのも、とにかく何にも再生できなくなってしまっていました……。
長年使ってる(しかも元々中古で手に入れていた)し、聴けなくなっても無理はないというか、むしろ長年お疲れ様でしたという感じなのですが、さりとて愛着があり捨てるのは惜しいと思いました。
色々インターネットの記事を見てみて、恐らくピックアップ(CDを読み取るレンズの部分)の劣化が原因であろうという感触を得たので、ピックアップの交換に及んでみようと決意しました。

んで、Amazonから取り寄せたのがこれです。

SONYのKSS-213C
もともとCDプレーヤーに付いてたのはKSS-213Bというやつで、その後継種だと思います。
メーカーはKENWOODですが、ピックアップまで自前で作ってるわけではなかったんですね~。

CDプレーヤーの上蓋を外したところ。
このままだとトレー部は基盤の下にあって見えないですね。

基盤を外せるように、出ているバス配線を外します。
パソコンのマザーボードでよく見るバス配線と似てますが、パソコンが配線の先にコネクタが付いていて、基盤側がピンになっているケースが多いのに対して、コネクタが基盤側についていて、配線の先をそのまま差し込むようになっています。
外すときにはコネクタの両端のストッパーをマイナスドライバーなどで持ち上げてロックを解除して引き抜く形ですね。

基盤を取り外すと、トレーが入っている黒いボックス部分が見えてきました。

ボックスカバーを外すとやっとトレーとピックアップが出てきます。
しかしトレーが収納された状態だとピックアップの上に載ってるので交換作業ができません。
なのでトレーの隙間からちょっとだけ見えている歯車をドライバーの先でちょっとずつ回してトレーを動かします。(思えばここが一番難しかったかも……)

ピックアップは棒の部分がストッパーで固定されているだけですね。プラスドライバーでアタマを回すとストッパーは外せます。
あとピックアップの下の方から、紙みたいに頼りないバス配線が出ているのでスポッと抜いてやれば取り外せます。

新旧ピックアップ(←KSS-213C(新)|KSS-212B(旧)→)
グリスが汚いですが、意外とレンズはそんなに汚れてる感じじゃないですね。

交換する前に「ショートランド除去」を行います。
これは回路が静電気で破損するのを避けるため、ハンダで回路をショートさせているんですが、それを取り除く作業です。

熱した半田ごてに下にハンダ吸い取り線を重ねて溶かしてチュッっと。(赤丸部分)
後は元通り組立てて修理完了~。

さて、ドキドキの動作確認ですが……。
オー!! ちゃんとCDが再生できます。
難あり盤だと思ってたノラも、10年以上前に焼いたCD-Rも問題なく聴けました。

が、これでメデタシメデタシかと言うとそうはいかず……。
CDプレーヤーからの光デジタル出力をパイオニアN-50Aに入れてるのですが、そちらの出力を確認してみたところ「無信号」に。
どこで間違えたのかと、閉じた筐体を再び開け、配線を点検していきます。
案の定、コネクタに入れるバス配線が間違っていて、一つの穴に二つの線を入れてる箇所がありました……。
バス配線の端子は長いので、コネクタに挿す際にピッチがずれないように気を付けてたのですが、それでもミスしてたんですね。

再度動作確認を行うと、今度はOK!
元々のCDプレーヤーの機能を完全に回復しました。

もはやレガシーな機器と言えるCDプレーヤー。
たぶん今後買い替えることは無いので、なるべくリペアしながらまだまだ使っていきたいですね。

雑誌の付録でデジタルアンプをGETした話

いやぁ~久し振りにやっちまったなァ……!
久し振りにオーディオに散財である。

「ステレオ」という老舗のオーディオ月刊誌があるのですが、近年では出版不況で紙の本が売れないためか、こういう特別付録の付いたモックをしばしば出しているようです。
オーディオなんていうかさばるものを、雑誌サイズに収めるのはなかなか苦労があるんじゃないかと思うのですが、今回の付録は「デジタルアンプ」です。

“LXA-OT4”という型番で、なんか名義貸し臭い気もしますが、ラックスマンという高級アンプメーカーが設計したものだそうな。
完成品ではなくキットなので、ドライバーとラジオペンチで組立てる必要があるのですが、簡単そうなのでちょっとした電子工作気分で楽しめそうです。

フォローしているオーディオ系のブロガーさんがいるのですが、その方が記事に取り上げているのを見て衝動的にGETしてしまいました。
そのブロガーさんは昔は金満系のシステムで派手に楽しんでいたのですが、今では簡素なシステムに落ち着いている方。
その枯れていく過程に興味があり、記事を読んでいます。

私のなかにもいずれは三桁万円のオーディオをガツン!と買うてやりたいナァ……、という埋火のような仄暗い情念があります。
とは言え、家のローンもまだたんまりある。
一体そんなものをどこに置くの? いつ聴くの??という現実により、実現は程遠いです。

ちょっと脇道に逸れますが、ステレオ誌は大学生の頃よく立ち読みしてました。(20年くらい前)
紙面で紹介されているような高級機はとうぜん貧乏学生の手に届くような代物ではなく、一体どんな音がするんだろうと想像を膨らませていました。

「渡辺篤史の建もの探訪」のオーディオ版みたいな、マニアのお宅を訪ねて自慢のシステムを見せてもらうコーナーがあって、毎回けっこう楽しみにしていました。
主役はオーディオ機器なんですが、そこにステータス全降りして部屋は六畳の和室なんです……、みたいな恥ずかしい姿を開陳するはずもなく、住環境からして隙なく整えていたように思います。
当時はあまり気にしてなかったのですが、並大抵の財力じゃないと成立しないでしょうね。
みんな経営者とか医者、弁護士みたいな高給取りだったのかな……?

しかし時には心に巣食うケモノに餌を投げてやらないといけないので、こういったモックは格好のアイテムになりますな。
さてお値段は¥27,500(税込み)
アレ……、結構お高い。

お高いんですがー、デジタルアンプにはかねてより関心を抱いていました。
マッキントッシュとかの超重い高級アンプと、弁当箱くらいの中華デジタルアンプを目隠しで比較して、遜色ない結果だったみたいな動画がYoutubeに良くあるのですが、見るにつけ「デジタル」カメラが従来のフィルムカメラを葬り去ったように、「デジタル」アンプは旧来の真空管とかトランジスタのアンプを葬り去るポテンシャルがあるのでは?と思います。

ただ実際のところ、遜色ない結果となったのは、聴覚というのが絶対評価を下すことができないイイカゲンな感覚だからだと思います。
もし目隠しでなければ視覚に引っ張られて高級アンプの方が絶対良い音だと感じたハズ……。
イイカゲンである以上、個人の好みの世界なので旧来のアンプも新しいデジアンも市場に混在したまま残っていくでしょうね。

デジタルアンプの大きな美点は消費電力の少なさ。
旧来のピュアオーディオのアンプはたかだか音を鳴らすためだけにアホ程電力を食い、暖房器具のように発熱してきました。
しかもハイエンド製品に関しては消費電力を減らそうなどという殊勝な考えは露ほども無く、熱ければ熱いほどエライと言わんばかりです。
そんな頭ジュラ期のエレクトロニクス製品はサスティナブルとか気取って言っちゃうこの時代にそぐいません!(机を叩く)

ちょっと電卓を弾いてみたところ、今のシステムをこのデジアンで置換すれば、291Wから114Wに約60%消費電力がダウンすることがわかりました。
フルパワーの大音量で聴いてる訳ではないので実際はここまでの消費電力は無いと思うのですが、アンプって結構電気を食いますね……。

キットはこんな感じでパックされてます。

全部出してみたところ。

基盤をアップで

<組立ての様子>

やはり特に難しいところは無く、説明書に従って30分くらいで完成しました。
――ドキドキのスイッチ・オン!

おお! ちゃんと音が出てる。
ボリュームは9時くらいで充分な音量が出ています。

ノラジョーンズとかスガシカオの曲を数曲聴いてみます。
う~ん、高音がキンつく感じがする。

ちなみに従来のシステム

が、こうなりました。

従来のシステムは、なんでこんなに取り回しているんだという感じですが、色々なソース(ラジコ/アマゾンミュージック(パソコン)、インターネットラジオ/サーバに置いた音楽ファイル(ネットワークプレーヤー)、CD)を聴きたいという願望を取り込んでいくとこんな形になっていました……。

何と言うか、今までのシステムの音が芋焼酎だとすると、キンミヤ焼酎のような味も素っ気もないような音ですな。
試しにプリアンプをデジアンの前に噛ませると音が太くなり従来の音にかなり近づきました。
それってさあ、音のキャラクターはプリアンプで作られるってコト……?!(ちいかわ構文)

しかしプリアンプは真空管アンプなので夏場はカンカンに熱くなるためどうしても外したい。
なので外してしばらく聴いているとー、次第に慣れてきて高音のキツさも気にならなくなり、むしろクリアな音で心地良いと思えてきました(単純)
長く聴いていても箱を触ってもぜんぜん熱くなりません。
また聴きたいときにスイッチを入れるだけで聴ける簡便さも良いですね。

そう言えばこれまでは音楽を聴く分には気にならなかったのですが、ラジオを聴いていると男性DJの声が太すぎて聞き苦しいと感じることがしばしばありました。
それが気にならなくなった。
たぶん、というか間違いなく、こっちの方が元々の音に忠実なのでしょうな。

ネットで同じような経験談を探してみるとー、真空管アンプで聴くとコンプレッサーをかけたように音が太く、密度が増して聞こえるという意見を見つけました。
いまに始まったことではないですが、ポピュラー音楽ってラジカセとか(もしかしたら最近はスマホも)で聴くことを想定して、収録している音の大小の差が小さくなるように仕上げているんですよね。
「海苔音源」と揶揄されるんですが、音圧が上がって一聴したところ迫力のあるいい音のように聴こえます。
真空管アンプ特有の音の歪みによって、そういった圧縮効果が意図せず生まれてたんじゃないかと思います。

まぁちょっとこれまで真空管信仰みたいなところがあったのでー、そこを相対的に見れるようになったのは良いことだったんじゃないかと思います。

ノートパソコンのHDDをSSDに換装した話

いま使っているPCは、5年くらい前に購入したLenovo ideapad 520というノーパソです。
しばらく使ってるので、遅く感じられることが多くなってきました。
特に起動直後が重く、ブラウザやメーラーがなかなか立ち上がらずイライラさせられることが多いです。
タスクマネージャーを見てみると、アップデートやウイルスチェックでHDDの使用率が100%になっているのがその原因です。

それでも我慢してしばらく使っていたのですが、このあいだOSが立ち上がらなくなりました。
ついに壊れたかと思い焦りましたよ……。
インストールディスクから起動して、HDDをチェックすると幸い立ち上がったのですが、寿命が近いのではと思い、慌ててバックアップを取りました。
そしてHDDが壊れた場合に備えて、替えのディスクを調達することにしたのですが、かねてからの不満も同時に解決すべくSSDに替えることにしました。

SSDはもう10年以上も前に買ったことがあるのですが、1年くらい使ってある日突然読めなくなってしまい、それがトラウマとなって避けていました。
HDDは蛍光灯みたいに、完全に読めなくなる前に不安定な挙動を経てから壊れることが多いです。
その間にデータを退避すれば難を逃れられるケースもあるので、ストレージとしては分があるかなと思います。

しかしいまどういう訳かSSDの市場価格が結構下がってきているので、嫌な思いもしたけどだいぶ過去のことだしもう一度試してみようかという気になってきました。
そこで白羽の矢を立てたのが、クルーシャルのMX500(500GB、5年保証付き)
お値段は、参考価格¥10,340のところを何と52%OFFの¥5,000ポッキリ!
AmazonでGETしました。


HDDと比べるとすごく軽く、プラスチッキーな外観です。
実は前に使ってすぐ壊れたのもクルーシャルで、迷ったのですがレビュー評価も高いことと、あまりのディスカウント率に屈しました。
ちなみに当時の価格は64GBで八千円でした。
なので記憶容量に対して実に12.5分の1のプライスダウンですね!
信頼性もコスパと同じくらい向上していることを望みます。

交換作業はYouTubeに動画を上げてる人がいるので、参考にして作業します。

ノーパソをひっくり返してネジを外し、DVDドライブを抜いてから底面カバーを外します。

カバーはかなり固くはまっているので、外すのに苦労しました……。
DVDドライブ側にある爪を上手く浮かせるのがミソです。


HDDはスポンジの付いたマウンターでケースに取り付けられています。
ピンも柔らかいので、簡単に外せました。

無事のせかえ完了。
カバーが固かったこと以外は特に難しいところは無かったですね。

しかし難航したのはここからで、あらかじめ取っておいたバックアップをSSDに書き戻すことが出来ませんでした……。
どうやら元々のHDDの容量が1TBだったのに対して、載せ替えたSSDが半分の500GBしかなかったことがマズかったよう。
データは100GB弱しか入れていなかったので問題ないかと思ったのですが……。

細かい経緯は省きますが、元のHDDのパーティションをSSDの容量以下に変更してバックアップを取り直し、どうにかデータの移行に成功しました。
ディスクを載せ替える場合は、同じかそれ以上の容量のディスクを用意するのが無難ですね。

で、上記の作業の中で分かったのですが、HDDは物理的に故障していたのではなく論理障害により異常をきたしていたのでした。
その論理障害は作業の中で修正したので、まぁある意味杞憂だったのかと。

しかしSSD換装の効果は目覚ましく、悩まされていた起動時の処理の重さは払しょくされました。
まるで生まれ変わったかのように処理がサクサクになり大変満足しています。
あとは故障せず長持ちしてくれれば言うことなしですね。

最近のオーディオ遍歴

前回オーディオの記事を書いたのはまだ寒い3月のことであったか…。
いまもまた寒い師走に突入し、何というか時の流れは早いものですね。
その間に実は引越しをし(といっても同じ区内だけど)、テレワークもけっきょく恒常的に続いていますね。

相変わらずテレワの傍らオーディオを弄るということをしております。
この頃はアマゾンミュージックをよく聴いてますね。
「Hot In Japan」を垂れ流して聴いてます。
Official髭男dismは良い曲が多いですね。あとAdoも曲によって当たり外れがありますが、「ギラギラ」「夜のピエロ」「会いたくて」あたりは非常に好きです。

以下本題。

ヘッドホンはもう疲れた! 自作スピーカーで箱庭的オーディオ環境を作る

4月ですねぇ。
MS-Pro(ヘッドホンね)って、悪名高いGRADOの血を引いていて着け心地が悪いんですよ。
なので机上に置ける超小型スピーカーを自作で作ってみようと思い立ちました。
白羽の矢を立てたのは、自作スピーカー界では超有名なブランドFostexの8cmスピーカーユニットP800-Kと、その箱P800-Eです。
それぞれペアで、¥3,510と¥2,964でした。(税込み)

パソコンの自作同様なんちゃってDIYで、ハンダでスピーカーと箱を結線してねじ止めするだけで完成です。
確か30分くらいでできたと思います。

超小型スピーカーなので非力なCayin HA-1Aのスピーカー出力でもちゃんと鳴りました。
スピーカーケーブルもアマゾンで買ったこれ。

30mで¥1,646の激安。なのでトータルで8千円強くらいの投資でした。

机上に置いたところ。

さすがはFostex製で、最初から聴きやすい音が出ます。
フルレンジ一発なのでやはり低音は期待すべくもないですが、Youtubeのスピーカーテスト音源で確認したところ70Hzくらいから出てるようです。
高音は耳の方の限界で14kHz以上は確認できませんでしたが充分あるんじゃないでしょうか。
点音源に近づいたことでステレオ感があり、明確な定位でミニチュアサイズになった演奏家を眺めるような愛らしさがあります。

球転がし第二章 次は二段球を転(や)る

これは6月のことでした。
Cayin HA-1Aの初段球をムラードに替えて「アハハ」と楽しんでた訳ですが、二段球が元々付いてた中華球なのが実は精神衛生上良くなかった…。
で、しばらく市場(アマゾン)をウォッチしてたのですが4千円前後で推移していたのが2千円台に落ちたので脊髄反射でポチり!
税込み¥2,377でGETですじゃ。

早速取り付けたところ。
右の背の低い管です。(ステンレスのセパレータが鏡になって映ってますね)

音に関してはリッチになったという人もあればスッキリしたという人もあり、それぞれなのですがウチはドンシャリ傾向が強まりました。
なのでリッチになるという方に一票ですかね。
HA-1Aには背面に三極管接続とウルトラリニア接続という回路を切り替えるスイッチがあるのですが、ウルトラリニア接続の方が派手というかじゃじゃ馬的サウンドになります。
それが気に入っていて普段はウルトラリニアにしていたのですが、それだとうるさすぎるようになったのでもっぱら三極管接続で聴くようになりました。

部屋を暗くするとほんのり灯りが点って安らぎます

オカルト論争に終止符 果たしてインシュで音は変わるのか?
これは引越し後なので、先月ですね。
テレワークに使う部屋が広くなったのでせっかく作ったFostexのスピーカーは片づけて、スペンドールS3/5という元々使っていたブックシェルフ型スピーカーに戻しました。
これは確か2007年頃、ヨドバシカメラアウトレット京急川崎店で7万円くらいで買ったものです。
もう14年くらい使ってることになるのですね…。
幾たびの引越しを経て箱はキズだらけ、一部フローリングの補修材で繕っていますがスピーカーユニット自体は劣化した様子はなく買った当時と変わらない音だと思います。

小型スピーカーとは言えFostexのに比べるとやはり音の迫力に雲泥の差がありますな…。
スチールラックに直置きして聴いていたのですが、曲によっては棚にビリビリが伝わり聞き苦しいものがありました。
クッションを挟むと収まったので、しばらくそれでよしとしていたのですが、やはり見た目が悪く(オーディオは見た目が5割(?!))精神衛生上良くないので、インシュレーターに置いてみることにしました。

オーディオのアクセサリーには科学的根拠が乏しいわりにびっくりするような値段が付けられているものが珍しくなく、それがオカルトと揶揄される一因なのですが、インシュレーターにも多分にそんなところがあります。
そこでオカルト論争に終止符を打つべく、大枚(ヨドバシカメラ横浜で¥2,950)をはたいてインシュレーターを購入しました。

それがオーディオテクニカAT6099ッ!

う~ん、なんというダサイパッケージだろう。オーディオというもの、もっと幻想を大事にしなくてはいけません。
幸いパッケージから出すと結構カッコイイ。

なぜ6個?かとういうと、下の写真のように3角形の形に配置してその上にスピーカーを載せるからです。(決してケチってるからじゃないよね…?)

インシュレーターに載せる前と後で同一音源で聴き比べをしてみました。(アマプラで何曲か)
「何も変わらない…」
だったら面白かったのですが、意外と分かりやすく変化がありました。
低音が締まってベースラインが明瞭に聞き取れるようになります。
音の変化としては良い方向に向かってるのではないでしょうか?
インシュレーターに載せることで高級感が増して感じられるので、3千円弱の投資としては悪くなかったのでは思います。

真空管ラジオ製作

こないだの投稿から間が空いてしまいましたね…。
GWが終わってから急に忙しくなり、真空管ラジオ製作の進捗を報告できてませんでした。
実はとっくに完成しています。
その一部始終を記していこうかと思います。

その日(5月5日こどもの日)決意とともに目を覚ましました。
遅めの朝食を済ませた後、作業机に腰を据えます。
右手にハンダごて、左手にニッパー、右耳の上にドライバー、左耳に六角レンチ、鼻と上唇のあいだにテスターの端子を挟みます。
で、気合を込めて回路図を凝視してみたのですが、う~んサッパリわからん(!)
とりあえず完成イメージを掴むために主要なパーツをシャーシ上に配置してみました。

最初は作例の写真や実体図を極力見ないで作ろうと思ってたのですが、こりゃムリだわ~と諦めました。
むしろそれらを見てもよくワカラン部分が多々あり、持てる情報のすべてを駆使しなければ完成はおぼつかないことが明らかになりました。

作成は以下の順に従います。

  1. アース母線の張り回し
  2. 真空管のセンターピンのアース
  3. ヒーターの配線
  4. 電源回路の配線
  5. 低周波増幅回路の配線
  6. 中間周波増幅回路の配線
  7. 周波数変換回路の配線

なんのコッチャでしょうが、ボリュームを上にしてシャーシをひっくり返した時に、左から右に配線していく感じです。
なのでまずはアース母線張りから着手します。
これは余分な電気を逃がす線で、強い電圧はかからないので腕慣らしにぴったりなイージー作業なのですが、緊張で腕が震える…。
続いてアース線を真空管のセンターピンに通し、3番のピンにハンダづけする。
ちなみにここまでで3時間半くらいかかりました。

ヒーターの配線。これでやっと電圧のかかる配線です。
とは言えもっともイージーなので1時間ほどで完了。
ここからが本番です。
トランスで昇圧した電流をダイオードと電解コンデンサで整流する部分を作ります。

ここが最初のチェックポイントで、電気を入れてちゃんと電圧が出てるかテストします。
ダイオードと電解コンデンサにはプラス・マイナスがあり、間違えて配線していると最悪破裂する恐れがあります。
祈るような想いで恐る恐る電源を入れました。
「……」
どうやら間違ってはいないようです。

しかし、テスターで電圧を測るとどうもオカシイ。
ヒーターには6.3V、プレート(5番ピン)には260Vくらい掛かっているはずが、どちらも半分ほどしか出ていませんでした。
テスターが悪いのではないかとすら疑ったのですが、無論悪いのは私。
トランスの配線を間違えていました。
なので一度つけたハンダを溶かして再び付け直しました。
果せるかな…、もう一度測ってみると。
おー! ちゃんと設計通りの電圧が出ていました。
やはり機械は嘘をつかない、間違えるのはニンゲン。素直に間違いを認める姿勢を大事にしたいものです。
などと反省しているうちに、上記のロスもあり、作業開始から6時間ほど経過していました。

ここから作業はぐっと難易度が高くなります。
真空管6AK6と6AV6のソケットピンの配線を行います。
狭いソケットの上を跨ぐように配線するので、じつに細かい作業で神経を使いました。
6AK6はスピーカーを駆動する電力増幅を行う球。6AV6はその一つ手前の「検波」という、搬送波を取り除いて信号波を得る球です。

配線を終えてソケットに真空管を差し込み電源を入れます。
スピーカーから「ブーン」という雑音が聞こえてきます。
ボリュームをひねってその音が大きくなればとりあえず成功なのですが、どうか?
ーーOK!
先の失敗もあり慎重に作業したおかげで、このポイントは無事パスしました。
しかし4時間ほどかかりました。朝からだと10時間経過しています。
何も口にしていなかったので、ここでブレイク。

さて、今日はここまでにしようか、それともこのまま続行しようかと迷います。
進捗は6割ほどなので、続ければ日を跨ぐこと間違いなしです。
止めようかな…、とも思いましたが、まだ気力充分、何より一刻も早くラジオから音が出るのを聞きたかったので続けることにしました。

中間周波増幅回路(6BA6、IFT-B)の配線に着手。
ここからは本気モード(?)なので、写真を全然撮っていません。
ここは2時間くらい掛けたかな?

最後の球、6BE6とIFT-A、局部発振器まわりを配線します。
6BE6は何と7極管!
アンテナから入った信号を局部発振器の信号と混合し、低い周波数に変換するという複雑なことを行う球です。
しかし作業も大詰めといったここで大トラブル発生!
20kΩの抵抗が見つからない。
よくよく回路を眺めたところ、50kΩの抵抗と間違えて低周波増幅回路に使ってしまっていた~。
やはり長時間の作業で集中力が低下していたか…。
しかしどうしようもない、一度配線した20kΩの抵抗のハンダを溶かして50kΩのに付け替えました。
タコ足のように他の線も繋いでいたので、冷や汗ものの作業でした。
しかしどうにかやり遂げ、シャーシ下の配線を終えます。

これで終わりーー、かというとそうではなく、最後にコイルアンテナとエアーバリコンの配線が残っています。
要するに信号の出口(スピーカー)から、入口(アンテナ)という向きに配線を行っていたのですね。
だがこれが最後の難関であった。
というのも、コイルアンテナやエアーバリコンはシャーシの上に付いています。
ところが写真や実体図はシャーシの裏側のものしかないので、回路図を頼りにするしかないのです。
しかし実力がないので全く自信が持てず、ネットで同じキットを色々な角度から撮った写真を色々と収集してやっと配線を決めました。

遂に配線完了!
時計の針は午前2時を回っていました。
途中ブレイクしたものの、朝から16時間もの作業となりました。
もうフラフラです。

とは言え、実際にラジオが受信できなければ完成とは言えません。
「どうか…」という祈るような気持ちで電源を入れます。

真空管に灯が点るとスピーカーからかすかな雑音が聞こえ出します。注意深くチューナーのダイアルを少しずつ回します。
12時あたりに来たところで大きく、鮮明な音声が再生されました。TBSが入りました!
さらに1時方向に回したところ文化放送を受信!
やったー!!

ボリュームを上げてさらに綿密に確認したところ、NHK(第一か第二かは分からず)、英語の放送(たぶん横須賀米軍の)が確認できました。
しかしどちらも感度は低く、日中だとまったく聞こえません。
実用になるのはTBSと文化放送の2局だけですねー。ちょっと寂しい。

音はデジタルオーディオと比較するとノイズが多いですが、人の声なんかはわりかし自然な感じで聴けると思います。
音楽も低音とかは全然出てませんが、意外と聴けるなと思うこともあります。
自分で作ったので贔屓目の塊りですがー。
つぎは他局も聴けるように感度を向上させるべくアンテナとか自作したいなと思っています。

真空管ラジオ製作(前哨戦)

このあいだGWに真空管ラジオを作りたいと書いてたわけですがー。
本とかも読んでみて、材料を一から集めるのはちょっと無理そうと思われたので、キットを注文することにしました。
札幌に「ラジオ少年」というNPO法人があって、学校教材としてラジオのキットを製作してます。
そこで出してる4球スーパーラジオ「4S-STD」を取り寄せました。

「スーパーラジオ」は「スーパーヘテロダインラジオ」の略です。
なにやらやたらといかつい名前ですが、「スーパー」も「ダイン」もあまり深い意味はなく、「周波数混合(ヘテロ)」するラジオという意味です。
4球というのは真空管を4つ使ってること指します。
本当はこの方式では5つ使うそうですが、このキットは整流管をダイオードに置き換えてコストカットしています。

さて気になるおプライスですが、定価2万円です。
が、秋葉原のショップに卸しているものを注文したので、プレミアムなのか一割五分ほどプラスされてました。まぁ送料と考えて…、も高いか。
これが5球スーパーラジオだと2万5千円となります。
う~ん、学校教材としてはかなり良い値段だなァ。

真空管とご対面!!
パッケージが古色蒼然としていて、もうスゴイ。
一体どのくらい前に作られたものなんでしょうか?
そして本当に動くのか不安です。

いかにも教材らしく抵抗やコンデンサーが厚紙に貼ってあって分かりやすい!
本当はカラーコードとか読めるようにならなきゃいけないんだろうけど。

さて、早速取り掛かりたいところですが、GW前半はちょっと立て込んでいるので、ぐっと我慢でちょっと置いておきます。
たっぷり二日は掛かるのではと踏んでいます。
そこで前哨戦としてスピーカーを先に作ることにしました。

このラジオキットにはスピーカーユニットが付属しています。
ダイトーボイスの“F120C85-1”というもの(上の写真の真ん中)
いかにもラジオ用という感じの安っぽい代物(販売価格は二千円弱くらい)ですが、意外やネットでの評判は良いようです。
しかし箱は付属していない。
裸のまま使う訳には行かないので、けっきょく秋葉原に足を伸ばしてスピーカーBOXをGETしてきました。
同じくダイトーボイスの“SV-7S(12cm用)”(上の写真の右)

入らない~~~ンッッ!!!!
そうなんである。
入らないんである。
同じダイトーボイスなのに! 12cm用と謳ってるのに!!
これは裏切りでしょう。

とは言えゴミにするわけにもいかない。
まさしくD.I.Y(己でなんとかする)時が訪れたのです。
気を取り直して「島忠」に向かい、穴を広げるための引廻し鋸をGETしました。
そして風呂場でギコギコと穴を5mm程外に広げます。
材質はパーチクルボードなので、切るというより砕くという感じです。
恐ろしいほど埃が出るので風呂場以外での作業はあり得ないでしょうね…。
最後は紙ヤスリで滑らかに仕上げました。

う~ん、多少デコボコしているがどうかーー。

入ったッッ!!

ユニットを木ねじで固定して、内部の配線を行います。
久しぶりにハンダ付けをしたので緊張しました。
出来栄えは、ウ~ン。
まぁ見えない場所だしいいか。

中には吸音材をいっぱいに詰めます。
スピーカーBOXに付属していたのは黄色いグラスウールだけですが、足りないと見て、別の吸音材も島忠で手に入れました。
この白いの何だと思いますか?
アクアリウムのコーナーにあった、水槽の濾過フィルターです。

後ろの蓋を閉じて完成。早速音出ししてみます。
アンプに繋いで、ボリュームをひねる。ドキドキの瞬間です。

おー!
出ました。やった!
しかもちゃんとした音。フルレンジらしい素直な音です。
低音はほとんど出ませんが、ラジオ用としては充分でしょう。

いや~、いきなり大変でしたが、手のかかる子ほど可愛いではないですが、やはり愛着を覚えますね。
とは言え本戦のラジオ作成はトラブル無く行って欲しいと切に願うばかりです。

真空管ラジオ製作(してみようかな?)

東京ではこのあいだ桜の開花宣言が出ましたが、まだまだ寒いですな。
今日も雨がしと降る憂鬱な冬の天気でしたが、ダウンを羽織って東京の街をウロウロとしていました。
このごろまた悪い虫が…。オーディオ欲しい病が再発して物欲に身もだえしてるところです。
「小人閑居して不善をなす」とはまことにその通り!
年度末でプロジェクトが終わったので、出社してもヒマでしょうがないのです。
なので自然と頭が「不善」に向かうーという始末です。

とはいえ先立つものもなく、また仮に高級オーディオを手に入れたとしても現在の住環境で本気視聴したら隣人が包丁を持って飛び出してくること請け合いですので、もちょっと違うアプローチで攻めてみようかと思っているところです。
それは自作、DIYですね。
サスガにCDプレーヤーを自作したというのは聞いたことありませんが、アンプとかスピーカーの自作はかなりポピュラーで、ネットを見るとDIYの記事がたくさん見つかります。

思うにオーディオというのはエレクトロニクス製品としては極めて単純なのでしょう。
それがアマチュアが参入する余地を生み、結果濃い趣味性につながってるんじゃないかと想像します。
だって薄型テレビの画質に煩いカスタマーは多いですが、裏に貼って画質を上げるアクセサリーなんて売ってないですよね(多分)
それはテクノロジーが高度過ぎてそんなことをしても何の役にも立たないことが自明だからですが、オーディオはそうじゃないんだなぁ~ッ。

ちょっと脇道にそれましたが、高級レストランに行くよりも自炊をした方が安く、自分好みの味に仕上がる(かも知れない)そんな風に考えてDIYを志したのでした。
将来的には自作でアンプとスピーカーを揃えたいのですが、まだ経験が足りないのでちょっと別なもので腕を磨いてからにしようと考え思いついたのがラジオ製作です。
大学時代に技術の講義でトランジスタラジオを作ったことがあるので、恐らくいけるだろうと踏みました。
しかし、いずれは真空管アンプを作りたいので、足がかりを得るべく真空管ラジオにトライします。

ネットには真空管ラジオ製作の記事もまたいっぱいあるのですが、やはりリタイアした年配の方が昔を懐かしんで作ってるケースが多いですね。
私の子供の頃にはすでに真空管は姿を消し、ラジオはラジカセやウォークマンに付属するものになっていたので、懐かしさはないのですが、なぜかその音は懐かしさを誘うものとなるような気がします。

ネットの作例は豊富なのですが、やっぱり手元にガイドが欲しいので、いくつか書籍をピックアップしてみました。
寒風吹きすさぶ中、最初にむかったのは新宿のブックファースト。
理工のコーナーにけっこうたくさん自作オーディオの本が置いてあります。
真空管アンプの本が目立ちますが、そこに混じって真空管ラジオの本もチラホラと…。
見つけました! お目当ての「真空管ラジオ製作ガイド」(初歩のラジオ編集部編)
パラパラとめくってみて、写真や図も多く、初心者にも分かりやすそうだったので購入することに決めレジへ。
¥2,376でした。

この本とは別に、新書サイズの「手作りラジオ工作入門」という本も見てみたかったのですがブックファーストにはなかったので、雨のなか神保町に向かうことに。
古本で安く手に入ればもうけものと、古書店を何軒か覗いてみましたが空振りに終わります。
須田一政の写真集を物色したりと、ちょっと道草をしましたが、今回はパスでー。
けっきょく三省堂書店で新品を手に入れました。¥864なり。

それにしてもブルーバックスの本を買うなんてウン十年ぶりじゃないかしら。
小中学生のころよく読んだものです。都筑卓司先生の本とか。懐かしいな。
これは持ち運びやすいサイズなので通勤時間に読もうかと思います。

4月いっぱいで下調べや材料の手配をして、いざ製作するのはGWかな?