定額制夫の「こづかい万歳」〜月額2万千円の金欠ライフ〜

ウ~ン、なんとも世知辛いタイトルですが、安心してください。わたしの事ではありません。
吉本浩二の漫画のことです。
このあいだ読んでたいへん面白かったので紹介します。

このページから第一話と最新話が無料で読めるようですね。
どんなものか試し読みしてみたい方はドウゾー

こづかい制で暮らす人たちの生活力あふれる生き様を描いたドキュメンタリー漫画です。
最初は作者や知人たちの話でしたが、読者からの応募にたいする取材という形に定着しつつありますね。
そのやりくりの知恵と独特の世界観で「こづかい超人」と呼称されています。

デフレの申し子である私には、知恵を絞って倹約に励む姿は非常に興味深く、シンパシーを覚えます。
インターネットの書評を読むと楽しんでいる人もいれば不快に感じる人もいるようです。
気持ち悪いという人は下のポイントを挙げていることが多いように感じます。

  • フリーライダー気質なのが気持ち悪い
  • 異様なポジティブさが気持ち悪い
  • 絵柄が気持ち悪い

ちいかわ好きなら「ちいかわの不穏な空気になるところがキライ!」という意見に対して、「そこがイイんじゃないかァ~」とキ〇〇イスマイルで答えると思います。
不快に感じるポイントが、好きな人には逆にタマラナイ点であるように思えます。
なので、それぞれ気持ち悪さを吟味していきたいと思います。

《フリーライダー気質なのが気持ち悪い》

少ないこづかいでやりくりするため、イオン、ダイソー、ハードオフ、業スー、日高屋、サイゼリヤ、ガストなど貧乏人したたかな生活者が好むお店が頻出します。
フードコートや社食、公園、市民プール、銭湯なども一部の超人御用達ですね。
こづかい生活を支えるためにインフラを当てにしているのがフリーライダー気質で気持ち悪いという意見です。
しかし私自身タダ乗り大好きなので、「その手があったか?!」と膝を打ちたい気持ちになります。

なかには河川敷で野草を摘む仙人レベルの超人もいますが、これなどは誰にも迷惑をかけていません。
しかし用もないのに役所の食堂を使ったり、「ステーション・バー」と称して駅の構内でお酒を飲んだり、親類縁者の感激する姿に同調するため甲子園の開会式だけ同席して試合自体は見ずに帰る超人はグレーゾーンに足を踏み入れているような気もします……。(しかも揃いもそろって「生の映画」を味わうためという謎の動機)

だが両腕が後ろに回らなければドンドンやってもらって構わない!
品行方正な人など見ていて何も面白くはなく、こづかい超人の独特な感性こそ見たいのです。

《異様なポジティブさが気持ち悪い》

作者の奥さんが日高屋を心のオアシスと呼んで、こづかいを貯めて豪遊(?)する描写がありますが、「日高屋なんてそんな良いものじゃないだろ?」という意見もよく聞きます。
わたしもよく利用してきましたが、味はともかく安くお腹いっぱい食べれる店という認識で、オアシスと感じたことはないですね。
こんな風に現実以上にポジティブに描いているという非難があります。

暗く描くとこづかい制の否定になってしまうし、漫画として面白くないというのがあるでしょうね。
それにこづかい超人たちはお金を貯めて大きな買い物をしようと頑張ってる人や、家族のために節約に励んでいる人が多いので、自然と前向きになれるのかも知れません。
あとは常人とは異なる感性の持ち主なので本当に楽しいという可能性もありますね……。

《絵柄が気持ち悪い》

絵柄自体は藤子不二雄作品を彷彿とさせる丸っこい絵柄ですが、影の付け方が劇画風でアンバランスさを感じますね。
さらに毎回一度はこづかい超人が見せる「ハーブやったん?」と訊きたくなるようなキマリ顔……。

こういう顔ね

なにかを食べてる時になることが多いです。
ほぼ毎回やるので、明らかにこのキマリ顔、フューチャーしてるんでしょうね。

ふつうの人が見ると「話しとか通じなそう……」とドン引きですが、こづかいマニアからすると「さすが超人だぜ」と思わせる踏み絵のようなものです。

最後に私がこづかい制行けるのか? 行けたとしてひと月幾らあれば足りるのかを検証してみたいと思います。

まずケータイ。これは格安SIMを使ってるのでひと月千円くらいです。
アマゾンプライムの月額が600円。

おやつは卸値スーパーやまいばすけっとで買うことが多いですが、レシートから抜粋するとこんな感じです。

  • 男梅キャンディー ¥163(¥176)
  • ロッテ ブラックブラック粒ワンプッシュボトル 140ℊ ¥668(¥722)
  • カルビー 堅あげポテト うすしお味 ¥119(¥129)
  • トップバリュー ブレンドコーヒー微糖 900ml ¥88(¥95)

ガムはせいぜい1ヶ月に一回程度なので、¥2,300/月くらいですかね。

お酒のほうはこんな感じ。

  • 甲類25 キンミヤパック 1.8ℓ ¥1,349(¥1,483)
  • バーリアルグラン糖質50%オフ 350ml×6 ¥638(¥702)
  • カクテス サワーレモン 700ml ¥159(¥172)
  • 伊賀の天然水強炭酸 1ℓ ¥89(¥96)

キンミヤ1.8ℓは一か月は持ちそうです。
ビールは2パックは要るかな?
カクテスと炭酸水は毎週1本づつとして、¥4,000/月くらいですかね。

ここまで八千円弱くらい。おお…!!意外といけそうやん。

しかし私は時に発狂して、オーディオやカメラ関係に大金を投じてしまう癖がある…。
このあいだのGoProも、周辺機器まで含めるとトータルで八万円くらい使ってしまいました(そこまでしてさほど使ってないという…)
発作は一年に一回くらいだと思うので、6千円/月を費用として積んでおきましょう。

そうすると締めて1万4千円ッ!!
ヤッタ!! ステーション・バー怪人村田に千円勝ったッッ!
これを機に埃をかぶったGoProを取り出して「生の映画」をまた撮ろう――――。

【昔話】西鉄バスの思い出

「仕事でぇ~、更新がぁ~」と久し振りにポストしてからはや一か月が経過しましたな…。
この間、時間的にはだいぶ余裕があったのですが安定の放置プレイでした。

世間的にはGWに突入し、円安が一時160円突破したりと、旅行の話題がかしましい感じになってますが、我が家は4月に里帰りも兼ねた九州旅行をキメていました。
その様子は最近購入した(そしてもうちょっと飽き始めてる)GoProで動画に収めているので、支障のない範囲でYoutubeにアップしようかなァ…と考えたりしてますが、考えるだけで今のところ何にもしてません。

実家の北九州をはじめとして、博多や大分(由布院、別府)を観光したのですが、確かに円安を追い風としたインバウンドを肌で感じました。
白人もぽつぽつ見かけましたが、中国、韓国といったアジア系が大勢を占めています(地理的に大陸に近いせいもあるかもですがー)
テレビではやはり白人が映えるのでよくインタビューされてますが、インバウンドの実態としてはアジアの旅行者に近場の安価な観光先として選ばれているということではないでしょうか。

観光のことは(できれば)動画で追ってお伝えできればと思うのですが、ここでは昔話をします。

帰りは福岡空港を利用したのですが、前々日から博多駅そばのホテルに逗留していました。
長旅の疲れで子供がぐったりしてたので、あまり遠出せず近くのキャナルシティや博多駅ビルあたりをブラブラしていました。

子供は鉄道好きで、すでに将来鉄オタになりそうな気配を漂わせておりちょっと心配です……。
この旅のなかでも、ソニックやゆふいんの森に乗って喜んでました。
それでアミュプラザの鉄道模型の店「ポポンデッタ」に連れて行って遊ばせていたのですが、自分も漫然と店内を眺めているとトミーテックのバスコレクション「西鉄バススペシャル」を見つけました。

赤と白の塗装に思わず懐かしさがこみあげます。
高校生のころ登下校で利用してたんですよねー。

こんな感じで本来は12種類どれが入ってるか分からないんですが、コレクターに優しくあらかじめ開封済みで欲しいものが分かるようになってます。
細かいデザインまでは覚えていないのですが、千代自動車営業所4520号車が当時よく乗ってたものに近しいように思えたので、こちらを購入しましたー。
¥1,980也

高校はけっこう遠くにあり、電車とバスを乗り継いで通ってました。しかも山の中腹みたいな異様に不便なところにあったので、毎日片道一時間半くらいかけてたように思います。
九州には悪名高い「0限目」というのがあって、普通は1限目8:45くらいから始業だと思いますが、7時台に課外授業を行う風習があるんですな。
それに間に合わせるため5時に起きて6時には家を出るという3年間を送っていました。
冬場など当然外はまっくら。
で、激寒ッ!!
「俺は僧侶か? 水垢離でもして護摩でも焚くんかーい?!」と思ったものです。

生徒も辛いですが教師もかなりシンドかったと思います。
なので今では廃止してるところも多いと聞きます。
眠くてあんまり頭に入らなかった気がしますし、それで良いんじゃないでしょうか。

移動中はウォークマンでラジカセで録音した深夜ラジオなんかを聴いてましたね。
今でも通勤中にポッドキャストを聴いたりしてるので、習慣ってあまり変わらないな~と思います。
ちなみにウォークマンはパナソニックのRQ-SX60というのを持ってました。
「トライアル」みたいなディスカウント店で、15,000円くらいで購入したような気がします。
型番はもちろん覚えてなかったので、今回画像検索して辿り着きました。

結構カッコイイデザインだったので気に入っていました。
当時はメーカ各社が携帯カセットプレーヤーを競って発売してたので、機能・デザインともに優れたものが多かったように思います。
このモデルは市場によく出回っていたので、クラスの一列全員が偶然にも同じウォークマンだった!なんて笑い話もありました。
上京してからもしばらく使ってましたねー。最後はどうしちゃったのかな?

話は脇にそれますが、ipod前夜の2000年当時レコードショップの店頭には、ハイポジだメタルだと、カセットが山積みされていましたね。
今や音楽はスマホで聴く時代なので見る影もありませんがー。
しかし一部ではカセット復権の動きもあるというような話も聞きます。
一種の懐古趣味なんでしょう。
これがレコードなら、大きなジャケットや音を出すまでの儀礼的とも言える手間ひまに魅力を覚える気持ちは分からなくもないです。
しかしカセットって本来簡便さを志向しているじゃないですか?
いまどきよっぽど手軽にしかも高音質で聴けるのにわざわざカセットを選択する気持ちはあんまり良く分からないですね…。

話は西鉄バスに戻りますが、通学定期をわざわざ弥生が丘自動車営業所という、当時は(今もかな?)周りになぁんにもないところに、自転車をキコキコ漕いで買いに行ってました。
確か3ヵ月定期を3万円くらいで購入してたような気がします。
その当時はかなりの大金ですな。悪い気持ちが起こったことはありませんがー。

そう言えば聞いた話によると、中学校のクラスメートで高校を日田彦山線という超絶ローカル鉄道沿線に進学した奴がいます。
学校の最寄り駅が無人駅なのを良いことに、親から貰った定期代を遊びに使い込んで無賃乗車を重ねていました。
しかし地元の駅は無人駅ではないので、どうしてたかというと、ホームの端の鉄条網をよじ登って改札を通らず外に出てたそうです。
当たり前ですがそんな浅はかな行為がバレないはずは無く、ある時いつもの様に金網によじ登ってたところを御用になりました。

―――と書いたところで、あんまり彼を笑えないぞと、胸がズキッと痛むことを思い出しました。
私もバスでキセルに近いことをやっていたかも知れません。

高校は山の中腹にあると言いましたが、買ってたバスの定期は山のふもとまでのものでした。
JR駅から山のふもとバス停に至るまでのルートは二つあり、私の買ってたのは、かつての路面電車の線路に沿ったものでした。(Aルート)
こちらのルートの方が幹線道路沿いなのでバスの本数が多いのですが、一方のルートはちょっと山に登り、4合目付近でふもとに折り返すものでした。(Bルート)

当然ふもとから歩くより4合目からにしたいので、可能な限りBルートのバスに乗って途中下車するようにしていました。
しかし定期にはAルート沿いの経由駅が記載されてたので、規約違反だったんじゃないかと思います。
でも高校3年間通してそのことについて一度として運転手さんに指摘されることはありませんでした。

当時の定期はもちろんICではなく、バスに乗降する際に運転手さんに見せていたので、小さく印字されてる経由駅を見落としていた可能性もあります。
ただ3年間一度も言われなかったので、もしかしたらAルートとBルートは共用可能な区間だったのかも知れません。(今となっては分かりませんがー)

最後に色んな角度から撮った4520号車を載せて締めようかと思います。

開封すると想像以上に小さい(7cmくらい)ですが、細部まで実に良く作り込まれてて溜息が出ますね。

ブログを更新できなかった期間のこーとー

年が明けて早3ヶ月経過しようとしてますな……。
例年であればもう桜が咲いててもおかしくない時期ですが、今年は寒の戻りで桜の開花が遅れて、珍しく桜の見頃は4月になりそうですね。

去年からもおぉぉぉぉ忙しく、ブログを更新する暇がありませんでした。
特に年始早々が修羅場で、久し振りに徹夜までしましたよ。
残業時間がヤバいっていうのもあったんですが、なにより現場のピリついた雰囲気がいたたまれなかったです。

んで2,3月は悪夢のデスマーチ。平日は深夜残業がデフォルトで3,4時間睡眠の日々でした。
土日は基本的には休めましたが平日の疲れでなぁんにもやる気がせず、ひたすら身体を横たえて体力の回復に努めるという灰色の日々でした…。

不思議なもので、そんなに寝てないと普段眠くてたまらないだろうと思いきや、早起きする必要のない土日でもそんなに寝れなくなりました。
眠くは無いのだけど、頭にモヤッとした不快感がずっと付きまとう感じ。
そして布団に入って寝入ろうとすると、頻繁にこむら返りを起こすのも地味にキツかった。
たぶんこんな生活をずっと続けてたら、いつかとつぜん頭か心臓がプチッ!と逝ってしまうのではないかと思います。

お決まりの腹痛にも悩まされて、朝5錠ずつ飲む正露丸とビオフェルミンがお友達でした。
そして栄養ドリンク。
チオビタ2000とキューピーコーワαをよく飲んでましたね。

キューピーコーワαはほのかにパイナップル味がして好きだった

精神的にもかなり参って来て、出勤時の気の重さといったらなかったですね。
正露丸とビオフェルミンの瓶の隣に、赤ちゃん用の爪やすりが置いてあるのですが、飲む時に毎度目にするので、そのパッケージの愛らしさに癒されてました。

平時では何とも思わないのですが、「こわくないよ」というフレーズもまた心に来るものがありました(うんヤバい)

今になってまじまじと見てみるとちょっと生意気そうな顔をしてるな

「会社…こわくない」「かいしゃこわくないよ…ッ」

確実に病む寸前ですな。
しかし! 幸いなことに忙しさにはピリオドが打たれて、平穏な日々が戻ってきました。
今は3末までの代休・有休の消化中です。
まぁまだ修羅場の真っ最中というメンバーを尻目にですが。
彼らには頭が下がるんですが、私は天使じゃないんで……。

忙しくなる前はラジオを聴きながら悠々自適という感じで仕事をしていたのですが、ちょっとそれどころじゃなかったですね。

そんななか、よく聴いていたニッポン放送「あなたとハッピー!」の準レギュラーである、経済評論家の森永卓郎さんが末期がんを患っているというニュースに触れてビックリ。
森永さんの主張はいつも逆張りチックなので、「う~ん」と思うときが多いですが、特異なキャラクターでリスナーに愛されていたように思います。

やつれた写真が出回っているので、「いよいよか……」と思っていたのですが、つい先日ラジオを聴いてみたところまぁまぁ元気そうでした。(声だけだったからかも知れないけど)
抗がん剤治療が上手くいってるのであれば良いなと思います。

「貧すれば鈍する」じゃないですが、忙しいと本当に視野が狭くなりますな。
視野どころか手足すら短くなったように何もしたくなくなる。ちょっと腰を上げれば済むような用事すら後回しにしてしまいます。

その結果、お風呂場にはピンクカビが蔓延り、換気扇のフィルターは埃でフサフサとなり、トイレの時計は1ヶ月以上も止まったままで放置されていました。(電池切れではなく壊れてた)
ずーっと気になってたのですが、「ちょっと」の手間をかけるのが億劫で手が付けられなかったんです。

コイツらは休暇に入ってすぐに片付けました。
特に時計。
出勤前にトイレに入ると電車の出発時間に間に合うか気を揉むんですよね。会社遠いので家でシッカリ済ませておいた方が良いからなおさら。
時計が止まってると不便でしょうがありませんでした。
止まってた時計は100均でしたが、鬱憤の反動かセイコーのちょっと良いのを買ってしまいましたよ。

休日は家族にほっとおいてもらって、ひたすらYoutubeを観てることが多かったです。
横浜、八王子の歴史とか散歩動画、限界ニュータウンの番組をだら~っと見てました。

従来からファンの限界ニュータウン探訪記は、このごろは更新が滞り気味。浮気してドスコイさんという旅系Youtuberの番組をだら~っと流し見してました。(BGM代わりにしているとウトウトしてよく眠れた)

下の動画は私がドスコイさんを知るきっかけになった動画で、限界ニュータウン探訪チックなところもありおすすめです。

あとはブラック企業の体験談みたいなのも、同類相憐れむではないですが、まーまー観てました。
下のは鬼の33連勤を収めたもの。こんなものまでコンテンツ化してしまうのがなんとも逞しい。

投稿者の方、食事をガッツリ食べてるので若い方だと思います。
私は忙しいとかえって食が細くなりましたね。
33連勤というと労基がブッ飛んできそうですが、土日は半ドンぽかったのでやってけたんでしょうね。それでもひどいと思いますが。
最後に休暇が取れて江ノ島に行けたのは良かったー。
「自分もいつかバカンス取るぞ!」と励まされました。

読書家を自認していたんですが、休日でも読書はほとんどしませんでした。
しないというかできない?
これまであまり意識して無かったんですが、本を読むのも意外と疲れるもんですな。
文字の羅列から脳内にイメージを生成している訳ですからね。そう考えると人間の脳ってまんまAIみたいですね。(逆か?)

「食人の形而上学」みたいな哲学書はもってのほかで、普通の小説でもキツイものがあり。
思うに休日でもどこかでずっと仕事のことを考えていて、脳にそのリソースが割かれていたんだと思います。
逆を言えば、良い読書体験って仕事も順調で、何の患いもないことがもらたしてくれる贅沢なことなのかも知れません。

漫画なら読めて、Amazonのプライムリーディングで無料で読めるのを適当に読んでいました。
食わず嫌いだった「ブラックジャックによろしく」とか「Dr.コトー診療所」とか意外と面白かったですね。
あと絵で敬遠してたんですが、「ナニワ金融道」は読むと裏社会の仕組み(?)みたいなのがわかって楽しかったです。

作者が亡くなった後にプロダクションが出した「新ナニワ金融道」も無料になってたんで読んだのですが、限界ニュータウン探訪記でもよく触れられているバブル期の乱脈な土地開発がトピックとして触れられていました。
この当時(07年)にもすでに社会問題化して広く知られてたんですね。
最近知ったので、バブルの負債が今になって表面化してるのかと思ってたのですが、さにあらずのようで。

そうすると限界ニュータウン探訪記の新味というのは、乱脈な土地開発を告発するというより、限界ニュータウンの実地に足を運んで生々しい現状をレポートし、あまつさえ自ら限界ニュータウンに住むというところにあるんだなぁと今更のように思い至りました。

話題転換。
お酒が好きで、このごろはクラフトビールに食指を伸ばしているのですが、年季明け(?)のお祝いにちょっとお高めのビールを開栓してみました。

……?(アレ)
こんなもの? なんかジュースみたい。全然味がしないんだけど。
たまたまハズレかと思い、別の一本を開けてみたのですが、これも空振り。
う~ん、どういうこと??

そこでリファレンスにしている激ウマ保証の「インドの青鬼」を開栓。
圧倒的なフレッシュ感と焼けつくようなニガミを期待して喉に流し込む―――ッ、が!
(……全然味がしない)

ここに来て、ビールがマズイのではなく自分の味覚がおかしくなってることに気が付きました。
コロナにかかった時みたいに、味や香りが全くしない、ということは無いのですが、どうも繊細な風味を感じ取ることができなくなってるみたいです。
肉体労働者は味付けの濃いものを好むみたいなことを耳にしますが、慢性疲労が味覚に影響を及ぼしている、とかでしょうかね…。

休暇に入ってすぐ健康診断を受けたのですが、高血圧気味だったのでそこに関係するのか気になっています。

前にソルジェニーツィンの「収容所群島」を読んで、酷いなぁ、こいつは人類史上に残る悲惨なことだとシミジミ思ったものです。
しかしある意味ではその稀有な経験が踏み台となり、ソルジェニーツィンをノーベル賞に届かせたのでは?と不敬なことも考えたりしていました。

ワナビ気質な私は、そんな経験を乗り越えれば自分も世界中の人に響くような文学作品が書けるのではないかと不遜にも想像したものですが、労使協定(特別条項付きw)ギリギリくらいの残業で本も読めなくなる程度の文章能力ではムリムリムリムリカタツムリですね。

逆(?)に、もちろんソ連の強制収容所には比肩しませんが、日本のブラック労働も時に自殺者が出るほど過酷さがあるので、これを文学作品に昇華する人がいずれ出てくるのではないかという予感がしています。

冬支度~ファッション編~

朝晩すっかり冷え込むようになって、冬の訪れを感じますな。
今年は不安定なエネルギー事情を反映して、冬の電気代が2、3割高くなるんじゃないかという話も出ています。
なるべくエアコンを使わず暖かく過ごすために、いろいろ冬物衣料を買い集めたのでご紹介しようと思います。

まずはこれ。チャムスのハリケーントップトレーナー(色はナチュラル)

チャムスの定番商品です。
裏が起毛のものとパイル地のものがありますが、これは起毛で肌触りが良くて暖かいです。
スナップボタンが胸の途中まで開けられるのは体温調整がしやすくて良いですね。
これはアマゾンで25%ディスカウントされているものをGETしました。
このナチュラルカラーがカラーバリエーションが色々ある中で一番安かったのですが、なかなか良い色で気に入っています。

次はキャンバーのスウェットパンツ(色はバーガンディ)

12オンスとしっかりした生地で、モチモチとした触り心地で気持ち良いです。中は起毛で暖かです。
これもアマゾンで買いました。ジャスト一万円。ちょい高かったのですが、長く履けるだろうと期待を込めての購入です。
これもカラバリある中の一番安い色でした。体操服のようなえんじ色ですね……。まあ、外に穿いては出ないだろうと思います。
サイズはMを購入しましたが、アメリカンサイズなのか日本の感覚だとL、いやXLはあるんじゃないかと思うくらいデカいです……。
履くと「M.C.ハマー?」って感じになります。

実測で、胴囲が48×2=96cm、渡り26.5cm、総丈105cmでした。
くるぶしがキュッとしているので履くこと自体には問題ないです。
綿は洗濯していくうち縮むかなと思ったのですが、総丈が3cm縮んだものの、胴囲、渡りは変化なしでしたね。
あと腰ひもが異様に長いですね。プラプラとして持て余してしまいます。お陰で胴の筒に入り込んじゃうということは無さそうですが。

先月ですが、三井アウトレットパーク横浜ベイサイドに併設されているユニクロパークに足を運んで色々買いました。
まずは、ウォッシャブルミラノリブセーター(色はマスタード)

ウールのセーターは暖かくて良いのですが、何度も洗濯すると手洗いでもどうしても縮んでいってしまいます。
これは普通にネットに入れて洗濯機で洗えるので大変助かります。
色は写真だとちょっとくすんで見えますが、実物は鮮やかでオシャレな感じです。

ユニクロと言えばフリースということで、お次はフリースフルジップジャケット(色はワイン)です。

何と言ってもあったかい! これは良いですね。
フルジップなので、朝寒い時とかパジャマの上からがばっと羽織れたり使い勝手が良いです。

下までフリースでキメたい人は、ボアフリースアンクルパンツ(色はダークグレイ)でいかがでしょうか?

これは文句なしにあったかいです。
上下フリースを着て、全身ユニクロマンと化しています。

お尻にポケットが付いているのが何気に重宝してますね。
ユニクロのフリースはポリエステル100%なので、洗濯した後すぐ乾くのが助かります。

着心地の良さで言うと先の綿100%のチャムスのトレーナーや、キャンバーのスウェットパンツ(これは綿90%、ポリエステル10%)に軍配が上がりますが、セーター、フリース上下、いずれも¥2,990(税込¥3,289)という圧倒的コスパに何も言えなくなります。
ユニクロパーク自体も大人が買い物しているあいだも子供が楽しい時間を過ごせるようになっていて、ユニクロの企業努力半端ないなーと思いました。

ラストは、モンベルのプラズマ1000ダウンジャケット(色はレッドブリック)

これも三井アウトレットパーク内で買ったものですが、横浜じゃなくて仙台のですね。
9月に仙台旅行に行った折に買いました。

ここはだだっ広い土地に、三井アウトレットパークを始め、ニトリ、カインズホーム、東京インテリア、ケーズデンキ、スポーツデポといった大型店が立ち並んでいて、家財一式揃えられるんじゃないかと思うような凄いところでした。
しかし行った日は平日な上、あいにくの天気でアウトレット内はゴーストタウンを思わせるほど空いていました。
9月だったので寒くは無かったはずなのですが、雨がしと降っていたのと、関東から出てきて東北の空気がヒヤッと感じられたこともあり、ダウンジャケットが欲しくなって購入に至りました。

さすがはモンベル、冬山用のごついアウターが並んでいましたが、都会暮らしではオーバースペック過ぎるので、軽さを求めてこれ選びました(なんと130g?!)
携帯用の袋も付いていて、コンパクトに折り畳んで持ち運びできるのもグッドですね。
旧製品ということで、定価¥25,400が¥22,800(税込¥25,080)にディスカウントされていました。まぁ正直それほどお値打ち感は無かったですが(それこそユニクロでも類似商品がありそうな気がする)、旅先でお金を使いたい気持ちに背中を押された感じですね~。

着てみると確かに非常に軽く、かさばらずに動きやすいです。そして1000フィルパワーの力か、すぐにとてもぽかぽかしてきます。
これなら部屋が10℃を下回る日でもやり過ごせそうな気がしています。

テレワークについて

四連休ほとんど雨でした。今年の梅雨は長いですね…。
GWのあたりでは夏にはコロナが収束するんじゃないかと楽観的に考えてましたが、それどころか第二波の兆しさえ見えています。
会社はGW明けてまもなくテレワークとなり、5月いっぱい自宅で仕事をしていました。
お陰で給付金で買った骨盤矯正クッション「スタイルプレミアムDX」が活躍しましたよ。

ベロア地が高級感あってなかなか気に入っています。
しかしこれから買おうかなと思っている方にはちょっとアドバイスをしたい。スタイルプレミアムDXは普通のスタイルプレミアムに比べてクッションが厚いので窮屈に感じると思います。いずれウレタンがへたってちょうどいい感じになるんじゃないかと思わないこともないですが、大柄の方は気をつけた方が良いです。私はどちらかというと小柄な方ですが、それでもちょっとキツく感じます。
あと、足を閉じた姿勢を強制されるので足を開いて座る癖のある男性なんかはしんどさを感じると思います。

もうひとつ給付金で買ったのが空気清浄機、ブルーエア“Blue Pure231LR”

高さが52cmもあり、想像以上に大きかったです…。
シンプルな外見通り、特別な機能は一切なく、大きなファンで360度方向から埃を吸い取ります。
これは2個のキューブを重ねたような形状をしており、ファンの付いている上部とフィルターの付いている下部に分離します。
その下部にパンツのように被せるプレフィルターが3色付属していました。
強弱は3段階で、強にするとかなりの音がしますが、部屋中の空気がそちらに向かって動くのが感じられ「がんばってるな!」と実感します。弱にするとほとんど気にならないくらいの音なので、普段は弱にして24時間回しています。
効果のほどは正直あまりよくわからないですが、たまに見てみるとプレフィルターに埃がびっしりと着いているので、それだけの埃から守ってくれたんだ~と頼もしく思います。
ただ実はテレワークはサービスルームを仕事場にして行っていて、空気清浄機はリビングに置いてあるのであんまり恩恵に与っていないんですよね~。

6月からまた通勤が再開し、7月中旬くらいまで出勤していました。
電車も徐々にコロナ前の混雑っぷりに戻って来てたので、このままいつも通りの日常に戻っていくのかな~と思っていた矢先、なんと職場でコロナ感染者が発生しました!
まぁ直接やり取りするような関係ではなかったのですが、いままでどこか対岸の火事のように感じていたのが身近に感染者が出て一気に現実味を帯びて来てしまいましたよ…。
それで再びテレワークになり、とりあえず7月いっぱいはリモートで仕事することになります。
8月からどうなるんでしょうね~。出来ればテレワーク継続が良いですね。

給付金の使い道

前回の投稿からだいぶ時間が空いてしまいましたが、その間に世の中はとんでもないことになってしまいましたね…。
大阪旅行に行った去年のGWと比べると隔世の感があります。
私の勤め先でも密集を避けるため交代制の勤務となり、GW明けからはついにテレワークが始まりそうです。
以前の投稿で怨嗟の声を挙げた東横線も、今や通勤時間に急行に楽々座れるほどのガラガラ。
渋谷もびっくりするほど人が減って、何か別の街のような感じがします。

ところで30万とか10万とか紆余曲折のあった給付金ですが、どうやら全員貰えそうで安心しています。
ステイホームで憂鬱ですが、使い道を考えるとちょっとは楽しく過ごせそうです。

自由なお金が10万も!というと、私なら革靴、スーツ、時計といったファッションやデジカメ、タブレット等のデジモノ系、ウィスキーなんかが頭に浮かびますね。
はたまたオーディオといった「古傷」も疼く感じがします。

しかしテレワークなのでスーツとかは買っても活躍しそうにないですね…。
逆にテレワークで便利そうなのは良い椅子とかでしょうか。
そこで前々から興味があった骨盤矯正クッションを買おうかと思っています。

IT系なので長時間椅子に座っていることが多く、これまでも何度か検討したことはありました。
東急ハンズなんかで色々座ってみた結果、MTGの出している「スタイルプレミアム」というのが中々良いなと思ってたのですが、結構高い(2.5万くらい)のと職場まで持っていくのが大変なサイズなので見送っていました。(あと職場の椅子に置きっぱなしにして盗まれたりしたら嫌だな…というのもあった)
でもテレワークなら自宅なのでその点は問題なし。
給付金もあるので最上位の「スタイルプレミアムDX」を意を決してポチり……ッ!
まだ届いていませんが、楽しみにしています。
そのうちレビューなんかを載せられたらと思います。

その他の使い道ですが、これもテレワ関係になるかもしれませんが、空気清浄機を検討しています。
ずっと部屋に閉じこもりきりだと空気が悪くなると思いますからね。

職場の自販機で購入しているジュース

かつての私はかなりケチで、自販機でジュースを買うのなんてもったいない!と仕事場には水筒を持参したり、週末に業務スーパーとか「ビッグA」とかで神戸居留地あたりの激安缶コーヒーを買い溜めして持って行ったりしていました。
しかしこの頃はその労力を考えると、職場の自販機で買うのと大してコストが変わらないんじゃないかと思うようになり、以前よりは気軽にコインを投入するようになっています。
ただ貧乏性は相変わらずで、ただ飲んだだけだと勿体ない気がするので、初めて飲んだボトルは写真に撮って記録しています。
それがある程度溜まったので、全く意味のない記事ではありますが、紹介していきたいと思います。
ちなみに写真は最近~古い順になっています。

これはポッカの「JELEETS ラテゼリー」
職場の自販機では¥140でしたね。(普通より10円ディスカウントされている)
量の割にお高いですが、ゼリーが入っていて、振ることでクラッシュするというデザート感覚のコーヒーラテです。
美味しくて好きですが、たまに大きいゼリーが喉に詰まってむせそうになります。

ウィルキンソン炭酸のレモン風味。¥100也。
私はふだん水は買わないです。貧乏くさいですが、水ならタダで水道から飲める!
確か財布に100円しかなくて、一番安いコレをやむを得ず買ったと思います。でも最後の抵抗でレモン風味を選び、少なくともただの水ではないと心を慰めたのでした。

これはいわゆる自販機コンビニで買ったブツ。
他にもサンドイッチやおにぎりなんかが並んでいてスゴイな~と感心してつい買ってしまいました。¥140だったかな。ちと割高ですね。

これも同じく自販機コンビニに並んでいたブツ。
懐かしのパッケージにお馴染みの激甘さ。でも、仕事で疲れた時なんかに飲むと美味しく感じます。

これはワンダ「ラテリッチ キャラメルナッツ」
¥130で売ってます。JELEETS ラテゼリー同様、量が無いのでちょっと贅沢なのですがこれは旨いです!
買うときはちょっとした自分へのご褒美という感じですね。

アサヒ「抹茶ラテ」
目新しさに惹かれて購入したものですが、ちゃんと抹茶の味もしてました。
ただインパクトが薄くてリピートはしてないですね。

コーヒー系が続きましたが、ここでアサヒ 三ツ矢100%アップル。
¥130…、だったと思う。
アップルタイザーみたいで非常に美味しいです。ただ、量が430mlと微妙…。お値段据え置きで500でお願いしたい。

大槻教授が一枚噛んでるのか分からないが、「プラズマ乳酸菌」なる謎の乳酸菌を1,000億個含んでるらしいキリン「まもるチカラのSUPLI」
味は薄いヤクルトみたいな感じです。自販機価格¥140
お腹に自信のない私は割とよく買っています。

職場の自販機にもレッドブルやモンスターエナジーといったエナジードリンクは並んでいて、よっぽど辛いときには手を延ばすことがあります。
ただそこまで辛くはないけど、ちょっとリフレッシュしたいなーと思っていた時に視界の隅に入ったのが、ペプシ「リフレッシュ ショット」 ¥110とお値段も手頃。
飲んだ感想はー、「ちょっと炭酸の強いコーラでは?」

来たッ!
そうそう、こういうので良いんだよと言いたくなる「リアルゴールド ウルトラチャージ レモン」
エナドリを飲むほどじゃないけど何か欲しい時にビシッっとハマる量、味、プライス(¥140)です。

いや~、濃い!
UCC「フルボディ」
タイトルに偽りなしの力強い味です。何を隠そう一番飲んでいる缶コーヒーです。
量もたっぷり375mlあり、お値段も手頃(¥130)
缶コーヒーの最終回答では?と唸りたくなる逸品。

番外編
ライジンのドライとモヒート。

買ったのではなく、渋谷で試供品として配られていたものです。
海外のエナドリと比べると香りや甘さが抑えられていて飲みやすいですね。
特にモヒートは爽やかで上品な味わいで好感触です。

ただ私的にはケレン味たっぷりな味わいもエナドリの醍醐味かなと思うので、疲れた時に手を延ばすかは微妙ですね。

ニューバランスM1450リペア

またちょっと更新の間が空いてしまいました…。

体育の日で3連休でしたが、台風19号やばかったですね…。
幸いうちは何ともありませんでしたが。こないだの15号といい、台風が狂暴化しているように感じます。

で、話は少し遡って8月なのですが、職場でスーパークールビズをやっていて、ポロシャツ、チノパン、スニーカーOKでした。
なので、久しぶりにスニーカーを引っ張り出して履こうと思ったら――。

ガーン! ソールが剥がれてるー!!
これはいわゆる加水分解というヤツか…?
ただ、ショックな反面、しょうがないかなという思いも。
何故ならこのスニーカー、もう15年も履いているブツだから。
「初めてのボーナスで買った――」というのは以前に書いたような気がします。かなり思い入れのある一足です。
踵のあたりはボロボロに剥げてしまっているのですが、それ以外はアッパーはわりとキレイなのではないかと思います。
なのでソール交換で延命できないかと調べてみると、どうも交換対象外のようでした。
交換対象のモデルは、M1300とかM996といった高級かつド定番モデルに限られるようですね。

「お別れかな…」という思いも一瞬よぎったのですが、ミッドソール(白い部分)を触ってみると決してボロボロになっている訳ではない。
ソールが加水分解を起こすとクッションがボロボロになるそうですが、どうやらそこまで至ってはいないよう。
アッパーとソール間の接着剤が劣化して剥がれてしまったみたいです。

しかし、ミッドソールとアウトソールの間にも一部ハガレ有。

ソールが割れている箇所もある…。

満身創痍であることは間違いないのですが、ダメもとでソールの接着にトライしてみることにしました。

使用したのは多くのサイトでも靴のリペアで紹介されている「シューグー」
靴を洗ってよく乾かし、剥がれた隙間に流し込んで圧着します。
はみ出した部分は、付いているアイスの棒みたいなヘラでペタペタと成形します。

しっかり接着するために輪ゴムでグルグル巻きにして二日放置――。

シューグーは固まると透明になります。
ハミ出た部分があり、かなり雑な仕上がりですが、一応くっついています。

割れた箇所はこんな感じです。

全体像。
まあ、離れて見ればそれなりな感じ?

今回のリペアでどのくらい寿命が延びたのか分かりませんが、多分履かないとかえって劣化の進みが早くなるような気がするので、これからはなるべく履こうと思います。
あと5年履けたらスゴイな…。

通勤について

だいぶご無沙汰していました…。
夏~秋口にかけては仕事がかなり多忙で、なかなか自由な時間を持てませんでした。
10月末で別業務に異動することとなり、その引継ぎ作業やらで忙殺されていました。今のところは異動後のバタバタも一段落ついて、仕事の上では割と余裕が持てています。

しかし、異動したことで勤務地も変わり通勤時間が大幅に長くなってしまいました。
これまでは川崎だったので、片道30分くらいだったのですが、およそ3倍の一時間半ほども掛かります。
東急東横線で渋谷に出て、京王井の頭線に乗り換えて吉祥寺まで行き、そこから更にバスに乗ります。

朝の東横線はヤバい…。
初日にいきなりもみくちゃにされ、強烈な洗礼を浴びさせられました。
京浜東北線だと運良ければすわれることもありましたが、東横線だとまぁ千に三つといったところでしょうか。
各停なら菊名で始発待ちすれば座れないこともないと思いますが、東横線のほぼ端から端まで乗るので、ただでさえ通勤時間が長いのにそんなに時間をかけたくないなーと思います。

仕事は余裕が出てきたのにこの路線のせいでストレスが異常ですよ…。
ニンゲン…、ヤバい。
みんな善男善女みたいな顔しながらグイグイ押してきます。
例えば、座れないまでもどこかの吊革にやっとしがみついて、目の前の網棚に鞄を置くじゃないですか。そうしたら、その吊革の真下は紛れもなく「私の場所」の筈――。それが通じない。
ヒヨシあたりから金型に流し込まれるようにゾロゾロ乗って来た乗客が、人の法よりも液体の法則に従ってグイグイ押してきます。
無論その前から車内は満員で、隣の乗客との隙間なんて無いんですよ。
それを知ってか知らずか「自分さえ乗れれば後は知らねー」とばかりにエゴ丸出しで押してきます。
しかし、吊革はこの1ダースもの成人病を抱えた東京という中年の硬化した動脈を流れるコルステロールまみれの血液を泳ぎ切るための「浮き輪」なので、どうしても手放す訳にはいきません。
なので生き汚く吊り輪にしがみつきながらバナナのように身体を曲げて、何千人ものエゴイストを満載した箱に揺られて渋谷を目指すことになります。
渋谷駅に吐き出された後はもうボロボロですよ…。

いったい誰もこんな状況をおかしいと思わないのでしょうか?
自由が丘だ、田園調布だ、ナカメだのとハイソを気取っておいて、その実は毎朝押し合いへし合い、息も吐かせぬほどの混雑の中で、他人も「自分自身」もの尊厳を踏みにじっていることに気が付いていないのでしょうか?!?
今世紀後半では、旧ソ連のラーゲリよろしく日本民族の心に後ろ暗い記憶として刻まれていること請け合いですが、「今」それを公然と指摘できる人はいないのですか?
それとも私が日本のソルジェニーツィンにならなければならのいのでしょうか――。

とまぁ、変なことを考えるくらい辛いものがあります。
こんな環境でもたくましくスマホをいじってる人がいますがー、私には無理ですね。だいたい音楽を聴くか、録音していたラジオを聞いてやり過ごしています。
二週間くらい通勤して分かったのは、とにかく車両の奥に行くことですねー。
入口近くだと乗降客の流れに洗濯機の中の靴下みたいにモミクチャにされます。
車両の中央、もしくは連結部のそばにまで行ければ人の流れが少ないので無難にやり過ごせます。液体の法則ですね。

しかしそんな思いをして辿り着いた渋谷も単に中継監獄(注:ソルジェ用語)に過ぎない…。
東急渋谷駅は地下深くにある(なぜ?)
そこからわざわざマークシティの上にある京王線の改札まで移動しなければなりません。その道順が迷路過ぎて何度間違えたことか…。もう慣れたので大丈夫ですが。
慣れないのは遠さ!
地下5階(?!)の東急の改札から、地上2階の京王まで毎日7階分の移動ですよ?!
それに加えて人の多さ。
とちゅう半蔵門線からJRに乗り換える人の流れが京王線を目指す流れと直角にぶつかるため、その「大河」を毎回渡航しなければならず辟易させられます。
例によって液体と化した連中は「絶対通らせないぜぇー」と言わんばかりに距離の詰まった行列を形成し、人間らしさを失った横目でこちらを白眼視してきます。
その進化しすぎたゴジラみたいに八心室もある心臓を流れる憎悪を運ぶ赤血球を押し分けて向こうに渡るわけですが、ここでもコツが…。
それは白刃を晒して凄む――。ではなく、いったん列に並び流れに同化しつつ徐々にスライドし反対側に抜けることです。ただ、急いでいる時は本当にイライラしますね。

マークシティの2階まで上がると改札まではぶわ~っと道いっぱいに広がった人の流れと逆行して進むことになります(これもまたシンドイ)
しかし、上りと下りでこうも掌を返すみたいにと感心するのですが、吉祥寺行の井の頭線は激空きです。
改札に近い5号車は駆け込み客で混むことがありますが、先頭車両に行くほど空いていて、座れないことはまずありません。私はだいたい端の席を確保して居眠りをキメ込んでいます。超絶圧縮の東横線の後だけに癒されますねー。
不満と言えば私が利用する8時台は何故か各停しかないため無駄に時間がかかる点ですが、まぁ目をつぶろうという気になるいっときのオアシスです。

吉祥寺からはバスとなります。
5分間隔くらいで出ているので、いつもそれほど待たずに乗れるのですが、ここでもやっぱり超満員です。
これが2、3駅くらいだったら歩くのですが、わりと結構あるんですよね。
ただ歩いて出勤してくる人もいなくもないです。
バスは乗車時の先払いなので近距離だともったいない気がしなくもないです。
慣れてきたら運動不足解消のため歩いても良いかも知れませんね。

靴磨き

久しぶりに革靴のお手入れをしました。
綺麗な靴で新たな年を迎える。素敵なことです。

今回の主役は初めて靴墨を入れるシャンボードちゃん。
お高い靴墨、サフィールノワールはこの子のために買ったといっても良い。

ピカピカだったシャンボードも半年経って汚れが目立ってきました。
特につま先に入った擦り傷が痛い…。
靴墨でどの程度カバーできるか挑戦です。

サフィールノワールを直接指に取って革に広げます。
手の熱でロウが溶けるようなので、なるべく均一になるよう伸ばします。
擦り傷や、よく当たって色の落ちた個所は多目に塗って目立たないようにします。

古いシャツを割いた布で擦り、仕上げにブラシで肌理を整えました。

どんなもんでしょうか?
なかなか最初の輝きに近づけたかなと思います。
たまには日頃の労苦をねぎらってやって、長く付き合っていきたいですね。