最近のフィルム

この頃フィルム写真を撮る頻度が下がってますね~。
この週末で引っ越してから初めてフィルムの現像をしましたよ。

ぼつぼつアップしていきたいと思います。

これは引っ越す直前くらいに撮ったものです。
水元公園を撮り納め(?)に行った道すがらにカメラに収めたものです。

これは正月に旅行した長野の戸倉上山田温泉です。

堤防から望む千曲川。

翌日にちょっとだけ立ち寄った、善光寺です。
この日は雪がドカ降りして大変でした。

これは急に春。
お花見に行った目黒川沿いの公園で遊ぶ子供たち。

同じ日の夕刻に足を延ばした品川シーズンテラス。
都心は子供の遊び場?

こちらは近所の子供の遊び場。反町公園。

もう一枚。

GWに出かけた金沢の兼六園の内橋亭です。

これは金沢21世紀美術館のそばにある石浦神社です。
何かのお祭りをやっていたのか境内に屋台が並び賑わっていました。

これはごく最近。
みなとみらいから掃部山公園のあたりまで散歩した際に撮ったものです。

戸部付近のアパート。
やっぱり京急沿線は生活感が漂ってますね。

卸値プラザ「栄光」でお酒を買った後、近くの神奈川公園を通りかかった際に撮ったもの。
休日の公園に佇むサラリーマン。哀愁を覚えます。

横浜の埠頭へつながる道。
この一本の道を隔てて、マンションと掘っ立て小屋のような商店のコントラストが鮮やかです。

金沢旅行

GWの連休を利用して、4/30~5/1に一泊二日で石川県金沢市に旅行に行ってきました。

東京駅から「かがやき」にて金沢駅を目指します。
朝の9時台の出発なのでちょっと眠い…。
ちなみに上は隣のホームに止まっていた「はやぶさ」です。

電車の旅は二時間半の道のりです。
大宮から一気に長野までノンストップで駆け抜けるのがスゴイ。
とちゅう日本アルプスの眺望ポイントに差し掛かると、社内アナウンスが教えてくれます。
多くの人が車窓にカメラを向ける瞬間。

お昼ごろ金沢駅に到着。
評判通りとても綺麗な駅です。鼓門も立派。
駅のバス乗り場にはすでに長蛇の列が出来ていましたが、最初の目的地、近江町市場までは歩いて向かいました。

道なりに進んで15分くらいで到着します。
連休中ということもあり、大変混んでいます。
市場は活気にあふれ、店先の海産物や特産品が目を楽しませてくれました。

ここで昼食に有名な海鮮丼を食べようかと思っていたのですが、行列がスゴイので諦め先に進むことにしました。

悔し紛れ(?)に立ち食いできる牡蠣をパクリ!
一個¥1,000也~

お次は旅の目玉と言える兼六園に向かいます。
とちゅう金沢城公園の中を通って、桂坂口から入場します。
この日は薄曇りで日差しが柔らかだったので歩くのに楽でしたね。

色々見どころは沢山あったのですが、個人的に印象に残った風景を載せていきます。

霞ヶ池の中にある内橋亭
中では食事も摂れる模様。和装でキメた人達の姿が見えました。

根上松
まるでガジュマル?!
根元に小人が潜んでそうです。

日本武尊像の近くの松
これもスゴイ曲線美ですね。

桜(?)でしょうか。残念ながら散ってしまった後

龍石
こちらに口を向けた頭に―――、見えますか?
文字通りリュウノヒゲが生えてます。
他にも虎石、獅子巌という石もあるそうですが気が付きませんでした。

兼六園の後は早めにホテルにチェックインし、一日目は終了。

二日目。

新幹線は夕方の予定なので今日は長丁場です。
朝向かったのは武家屋敷跡。
この日は快晴で朝から暑いくらいの天気でした。
ホテルは片町にあったので、ごく近かったので徒歩で向かいます。

さらっと見た後、ステンドグラスの神門が珍しい尾山神社を訪問。
境内は広く、色々なモニュメントが置いてあり観光客で混んでいました。
修学旅行なのか、先生に引率された中高生らしき姿も見えます。

この付近は周りの建物の雰囲気も良い感じでした。
その後神社を2、3巡りました。

昨日のリベンジで、海鮮丼を食すべく近江町市場へ。
昼近くになり気温がグングン上がり歩くのがシンドクなってきたため、バスを利用します。
金澤神社付近のバス停でしばし待ちます。

ちなみに巡回バスはどこで降りても¥200
祝日だと半額の¥100で乗れます。

この日は平日なので市場は昨日ほど混んではいませんでしたが、海鮮丼を出している食事処はかなり並んでいます。
特に下調べもなく「じもの亭」の行列に並びましたが、かなり待たされました。
小一時間かかったでしょうか?

当店一押しという海鮮丼(華)を注文します。
¥2,250也
ボリューム満点でおいしかったです。

あと石川県の珍味、ふぐ真子(ふぐの卵の糠漬け)も注文してみました。
こちらはお値段¥650
これは猛毒のふぐの卵巣を糠漬けにすることで毒抜きし食用に供するものです。
しかしその仕組みは謎であるというアバウトな特産品。
口に含むと強烈な塩味と糠漬けの風味が広がります。
いい酒の肴ですね。

旅の締めくくりは東山ひがし茶屋街へ。
武家屋敷に似てますが、あちらの歴史文化財という趣に対して、こちらはショッピングスポットという感じです。
それだけにより活気を感じました。

出格子のファサードが美しい茶屋が並んでいます。
店内も伝統的な家づくりとディスプレーをセンスよく組み合わせているようでした。

中でも、金箔製品のお店「箔座ひかり藏」の金の蔵はスゴイ。
中庭に全面金箔の蔵が建っていて、内部もキンキラキン(しかも怪しくライトアップされていました)
写真撮影をする観光客が列をなしていました。

なんかいいもの見た―――、気がしますがここでは特に何も買いませんでした。
だって金箔入りのお茶とか体にいい気がしないので。

その後は、夏のような暑さだったのでお茶屋さんに避難。
抹茶ぜんざいで涼を取りました。
こうして金沢滞在の残りわずかな時間を古風な茶屋で過ごしたのでした。

最近のフィルム

連休を利用して久しぶりにフィルムの現像をしました。
一年くらい前の写真もあったので、まったく最近ではないのですが…。
その中でいくつかアップしていきたいと思います。

これは去年末あたりに行った東京ディズニーランドです。
クリスマスシーズンだからか混んでいてほとんど乗り物に乗れなかった思い出があります。

これは今年頭に行った城ヶ島ですね。有名な馬の背洞門です。
前に撮った写真を載せましたが、フィルムでも撮影してました。
今になってやっと日の目を見ることになります。

海岸の風景です。荒々しいですね。

同じく城ヶ島の海。黒い…。

安房崎灯台です。

三崎港あたりに戻って撮った写真です。

これは昨年の10月あたりに撮った近所の写真です。
現像するまですっかり忘れてました。
夕方に撮った写真なので、街頭の灯りで日中とは違った感じに撮れています。

同じく近所の街路樹です。

これはうって変わって最近。
お盆休みに久しぶりに訪れた水元公園です。
小合溜にびっしりと水草が繁茂してる様子は例年通りです。
でも園内のトイレがすっかり入れ替わってって驚いたー。

テーブルの上で眠る赤ちゃん。
おじいちゃんと思しき人も椅子の上に長くなっていて、のどかだなと思いました。
熱中症にならなければいいですが。

城ヶ島

1月に行ったので、ちょっと前なのですが、三浦半島の南端にある城ヶ島に行きました。
天気に恵まれ、素晴らしい景色を堪能できました。
そこで撮った写真をアップしていきたいと思います。

その日は、京急に長いこと揺られて、昼の1時ごろ三崎口に着きました。
そこからバスに乗りかえて、さらに30分くらいかかります。
とちゅう港を経由して、城ヶ島大橋を渡ります。
食事処やお土産屋が並ぶ通りの奥、城ヶ島ダイビングセンターの付近が終点の停留所でした。

京急ホテルの周囲の遊歩道を通って、長津呂崎のあたりに出ます。
釣りをしてる人が多かったですね。
風がかなり強めでした。

城ヶ島灯台を左手に見ながら、島の南側の海岸を進みます。
海岸はごつごつとした波食棚で歩くのに難儀します。
波に削られて露出した地層があらわに見えます。

海岸段丘で、波打ち際まで険しい山肌が迫ってるところがあり、手つかずの自然を感じました。

海水自体はきれいで、波の届かないところにある水たまりは青く澄んでいました。

遠目に奇景「馬の背洞門」が見えます。

より近くに。

到着。
やはり有名どころなので、自撮りしたりする観光客でにぎわっていました。

このあたりから丘の上に登る階段があります。
かなり急なので足元がおぼつかない感じです。

上から海岸線を眺めたところです。

ここから尾根伝いに城ヶ島公園に進みます。
途中で県の天然記念物「ウミウ(海鵜)」の越冬地が見られます(上の突き出た岬)
大きなカメラを持ってファインダーを睨むバードウォッチャーの姿がありました。

城ヶ島公園の先端には、もう一つの灯台「安房崎灯台」があります。
城ヶ島灯台に比べるとずっと小さく、胴がくびれたユニークな形状の灯台です。

強い風に煽られた波飛沫がつねにその表面を濡らしています。

外海に向けて一つ目を開けてますね。

帰りは港に寄りました。

いかにも港らしい魚屋さんの店先。

食事処も港町の風情があっていいですね。

オシャレなカフェもありました。

中華料理屋の店先にこんな奇妙な形の大根が!
たしかに三崎大根で有名ですが。

以上が早足で駆け抜けた、自然と港の情緒がある城ヶ島の旅でした。

日光旅行~やしおの湯編~

バスで中禅寺温泉まで戻って、そこからこの日の宿まで歩きます。
夏場とはいえもう周囲は薄暗い。
チェックインが17:30だったので、遅れないように急いで移動しました。

泊まったのは中禅寺湖のすぐそばに建つ、「ペンション レークス日光」
日光旅行は連休直前に思い立ったので、このペンションは残り一部屋のところをギリギリ滑り込みでGETしたのでした。
見るとマスターが入口で待っていて下さっていたので、なんだか申し訳ない気分。
ともかくなんとか時間通りにチェックインできました。

食事は18時から、という事で部屋に上がってシャワーを浴びます。
う~ん、しかしお湯の出が悪かった…。
標高が高いせい?

一階の食堂に降りると、奥の窓際のテーブルに案内されました。
窓の外は大雨(!)
遅れていたらヤバかった…。

他のお客さんはカップル一組と、男性客一名が見られました。
浴衣に着替えてるのはわたしだけだったので、ちっと恥ずかしかった…。
でもお風呂入ったらもう浴衣でしょう?

食事は洋食のコース料理でたいへん美味しかったです。
この日はベッドに入ってすぐ寝ました。

翌日。18日(日)
雨止んでいていてくれないかなーという淡い期待は打ち破られます。
上がっていれば中禅寺湖南岸をハイキングするつもりでした。
食堂で恨めし顔で雨に煙る中禅寺湖を眺め朝食をいただきます。

どうもこの日は望みがなさそうだったので、屋根のある施設に移動することにしました。
それは温泉ッ!
日光にはいっぱい温泉が湧いてるので、入らない手はないのですが、市営の「やしおの湯」がリーズナブルなので目を付けていました。
なので、中禅寺湖にはさっさと見切りをつけていろは坂を下ることに。
ただ、折角なので雨の中ですがペンション周辺の湖を散策しました。

中禅寺湖バス停に行くと次の日光駅行が出るまでしばらく間があったので、周囲のお土産屋をぶらぶら見て回りました。

ここは男体山のすそ野で、この日の山の頂は雲に隠されていました。
日光自然博物館の付近の交差点から山の手に登っていく道があり、暇に任せて歩いてみると小学校がありました。
もちろんこの日は日曜なので、グラウンドには人影がない…ハズ! だったのですが、ななななんと校庭を横切っていく鹿の姿が!!
颯爽とプールの裏手の茂みに消えてゆきました。
とっさに反応できずカメラに収めることができなかったのですが、思いがけず日光の自然に触れられて良かったです。

日光駅行きバスに乗り込み、いろは坂を下ります。
古川電気工業の工場の近くの清滝一丁目で下車。
ここから徒歩10分くらいで着くそうですが、大雨のせいで道が川のようになっていて難儀します。

国道の下のトンネルでは、出口が滝のようになっていて、一体何の罰ゲームかと頭を抱えましたよ。

川を渡りしばらく道なりに進むと、ついに「やしおの湯」に到着です。

入浴料は¥500。市営なので日光市民だと¥300で入れます。
こんな天気ですがわりと混んでいました。
中は内湯と露天風呂、サウナがあります。
お湯は無色透明で、特に匂いもありませんでした。

お湯から上がった後は、畳敷きの休憩室でのんびりします。
お茶のサービスもあり、至れり尽くせり。

本数は少ないですがここにも定期バスが通っています。
雨足は収まってきましたが、先ほどの道を歩いて戻る気にはなれなかったので待つことにしました。
しかし例によってバスが来ない。
前日も西参道で待たされたので「またか」と思いながらも、ほんとーに、不安になるほど来ませんでした。
やっと来たのは30分も遅れてのこと。
う~ん、これはちょっとした「事故」ではないか?
それとも東京のせわしない生活に毒されているだけでしょうか?
ここではバスのダイヤはアテにしない方が良いとだけ忠告させていただきましょう。

目的のやしおの湯にも入ったので、もう特に思い残すことはなく後は帰るのみとなります。
ただ、行きはスルーしてしまった東武日光駅から神橋までのお食事処とお土産屋の並びをよく見ておきたいと思ったので、バスで駅まで行かず神橋で降りました。

神橋ではちょうど新郎新婦が記念撮影をしていました。

レトロな雰囲気の漂う「日光物産商会」に入ります。

一階はお土産屋で、二階が食事処となっています。
すごく雰囲気のある…、というより妖しい領域の店でした。(国の登録有形文化財だそうです)

店の奥には民芸品やアンティークの類が積まれています。

神棚?
さらに陽根を象った「道陸神」なるものが祀られており(載せられない…)プリミティブな香りにクラクラしました。

店の前の時代を感じさせる電話ボックス。
子供の格好の遊び場となっています。

日光物産商会は日光に来たら必見じゃないでしょうか?
わたしはこの店でお腹いっぱいになってしまいましたが、日光駅までの通りには他にもアンティーク店や、由緒ありそうな旅館などが立ち並んでいて目を楽しませてくれました。

これで天気に恵まれていたらさぞや--でしょうが、かなり楽しめていい思い出になりました。
機会があればまた訪れたいですね。(東照宮の修理が終わった後かな?)

帰りの足はきぬ128号
400ヘクタールの戦場ヶ原を、東照神君の宮を、まばらに刈り取られた栃木の田園風景をあっという間に小さくして東京に舞い戻ったのでした。

日光旅行~戦場ヶ原編~

西参道のバス停で中禅寺温泉行のバスを待っていたのですが、待てど暮せど来ない!
たっぷり10分以上経ってやっと坂を上がってくるのが見えました。
バスの中は超満員で、通路席を出してる人もいれば立ってるひともいます。
わたしはどうにか最後尾の席に腰を落ち着けることができました。

ここから中禅寺湖までは結構距離があり、時間も30分以上かかります。
途中のいろは坂、立ち乗りした人には辛かったでしょうね。
終点のバスロータリーでパスモをかざすと千円弱引かれました。ありゃ、うかうかしてると足りなくなってしまうぞ。

ここから程なく華厳の滝があります。
すぐに湯元温泉行バスが出そうでしたが、一本遅らせてまずは滝を見に行くことにしました。

付近のお茶屋には華厳の滝を一躍自殺名所として有名にした藤村操「巌頭之感」の写真が飾ってあり、不謹慎さにゾクゾクします。
滝には下から見れるようにエレベーターがあるのですが、例によっておマネーを徴取されるので、展望台から眺めるだけにしました。

う~ん、よくあそこから飛び込んだものだ…。

さて、中禅寺温泉バス停に戻り湯元温泉行に乗ります。
バスは中禅寺湖北岸の日光ロマンチック街道を走ります。
湖畔にはおしゃれなペンションやレストランが並んでいていい感じです。

街道は菖蒲ヶ浜付近で湖から離れて、戦場ヶ原方面に向かいます。
すこし進んだ竜頭の滝で降りました。

滝の側には茶屋があり、なかなか良い雰囲気でした。

そのまま上流に向かって歩いていきます。

豪快な流れが目を楽しませてくれます。

竜頭橋まで登るとほぼ平坦となります。
国道120号線を横切って、笹林の中に踏み入ってゆく。
熊出没注意の看板がとってもコワイです…。

竜頭の滝付近とはうって変わって、川の流れは緩やかです。

しかし林の中にはところどころ倒木があり、険しい一面も見せています。

しばらく行くと遊歩道が現れ、同時に視界が開けて400ヘクタールの湿原、戦場ヶ原に入ったことが分かります。

向こう側で雲に隠れるようにしている男体山まで、モヤシのように頼りなげに生えてる数本の木以外は、ずっとスゲやカヤの草叢が続くばかりです。
その風景は茫漠そのもので、心に空っ風が吹くようです。
若木に見えても実は樹齢50年を超えているものも珍しくないそうで、それだけ過酷な環境のようです。
ただ一部で早期の林を形成しつつある箇所があり、そこでは白樺の若木が競うように生えていました。

その景色にはたいへん心打たれるものがあり、来てよかったとしみじみ思ったものでした。
ただ、あまりしみじみしていられないことには、日が傾いてきて空模様がかなり怪しくなってきました。
そこで当初は湯ノ湖まで足を伸ばすつもりでしたが、泉門池付近で折り返すことにしました。

戦場ヶ原を光徳に向かう形で横断します。
かなり焦っていたのでここではあまり風景を楽しむゆとりはありませんでした。
120号線のタイヤの音が聞こえてきた時はホッと胸をなでおろしましたよ。
果せるかな、すぐそばに光徳入口のバス停が。
そして並んでる人がいる!
天に感謝を捧げたい気持ちでした。

日光旅行~東照宮編~

最近、デイヴィッド・ミッチェルの「出島の千の秋」を読んで江戸時代に関心を寄せています。

これまで江戸時代って封建時代だし、鎖国だし閉鎖的なイメージがありました。
まぁそのイメージ自体は変わらないのですが、当時の世界情勢を考えると日本だってインカやアステカみたいに攻撃されてもおかしくはなかった。
島原のキリシタンは可哀想だと思いますが、当時のカソリックは「戦争の道具」とまでは言いませんが、スペイン人たちの植民地事業の一部にガッチリ組み込まれていたように思えます。
そう考えると、徳川家康の鎖国とキリスト教禁止の政策には深慮が隠されていたのかも知れません。

そんな風に安定政策で260年もの太平の時代をもたらした東照神君に敬意を表すため--ではもちろんなく、単に手ごろな距離なので、この間の連休に日光に行ってきました。
そのレポートを写真とともに載せます。

初日、9/17(土)
8時くらいに北千住に着いてまず特急券を購入します。
利用する東武鉄道では特急券の予約は旅行代理店を通さなきゃならないそう。
面倒なので当日に券売機で買いましたが、確実に窓側の席に座りたかったので早めに済ませました。
料金は北千住-東武日光で、¥1,440
乗車料金は¥1,358で、こっちはICカードで精算します。

構内のてんやで朝食を摂り、コンビニで昼食を購入した後、時間をつぶすため駅の周囲をブラブラしました。
この時間はまだ晴れていて、すばらしい旅行になることを期待させるものがあった…。

定刻が近づいてきたので、東武線の特急専門ホームに移動して電車を待ちます。
やはり連休、家族連れが目立ちました。

9:42発のけごん7号に乗って出発。
窓側の席を倒して長くなり、早くも旅情に浸ります。
埼玉から栃木に近づくにつれ次第に田園風景が濃くなってゆきます。
刈入れが済んだ田とまだの田がまだらに広がっていました。

11:17、終点の東武日光に着きます。
ぞろぞろと降りる観光客に混じって外に出ます。
最初の目的地は東照宮です。

ここからはバスが足なので、駅前のバス停に並びます。
もう長蛇の列ができていました。
世界遺産めぐりのバスが定期的に回っていて、派手なラッピングが目を惹きます。
ただ「神橋」で降りるつもりだったので、乗るのはどれでもよく、最初のバスは混み過ぎていたのでパスしました。

次に入ってきたバスに座って乗車。
国道119号を東照宮に向かって登っていきます。
道に面して旅館、食事処、お土産屋などが目につきます。

10分くらいで神橋に到着しました。
降りる時はパスモでピッ! 便利ですね。

神--の名に恥じぬ鮮やかな姿。
ちょっと道路に近すぎるのが難ですが。
大谷川の水がすごく澄んでいるのにも感動します。

日光ロマンチック街道を見下ろす感じで東照宮へと登っていきます。
途中になんか工場みたいなのがあるな…と見ていたら、2018年まで修理中という三仏堂だそう。

「今は絵で我慢してね」という事でしょうか?
お金を払えば修理中の様子を見れるみたいでしたが今回はパスです。

表参道の様子

五重塔の広場にある拝観券の販売所でチケットを買います。
大人一人¥1,300です。た…高くない?
ただここまで来て観ない訳にはいかないので購入します。

山門でチケットをもぎってもらって境内に。

山門から五重塔の広場を眺めたところです。

東照宮に来るのは2回目で、最初はもう20年以上前に小学校の移動教室で来たのでした。
(そういえばこの日も小学生の団体が来ていた)
当時の記憶はほとんど無いのですが、なんとなくここの境内の感じは覚えていて懐かしさを感じました。

出たッ!三猿!
う~ん、でもこんなのだったけ?

陽明門の階段を登ろうとしたところで。
「アレ?!」
なんと工事中(2019年まで)
東照宮と言えば陽明門でしょうがー?!
知らずに来たわたしが抜けてるだけですが、なんか結構ガッカリしました。

陽明門から境内を望んだところです。
門をくぐって右手に家康墓に続く坂下門があり、そこに有名な眠り猫があります。

しかし思っていたよりもずっとちっちゃ!
この辺はみんな必ず写真を撮るのですごく渋滞していました。

唐門をくぐって拝殿に入ります。
ここも修理中ですね。

廊に並んで順番を待っていると、しばらくして大広間に通されます。
50人くらい入るでしょうか?
いっぱいになると後ろの人はまたしばらく並んで待つことになります。
畳に着座して、住職の説明を聞きます。
拝殿の中は薄暗く、ひんやりとした湿った空気が漂っています。
建物の意匠やふすまなどの調度品について色々と話されていました。
その後、ぞろぞろと移動して奥の部屋にまわり本尊を拝みましたが、正直暗くてよく分かりませんでした。

本殿の中は撮影禁止だったので、建物の周囲のすばらしい木彫りをお目にかけます。

東照宮を出て、つぎは二荒山神社を目指します。
ところで世界遺産とだけあって、外国人観光客がかなり目に付いたのですが、特にインド人が多かった…。
この日はたまたまだったのかも知れませんが。
年配の女性の方でも露出しているサリーを来ているのでビックリしました。

上新道に建つ「楼門」

境内の様子。

本殿。
東照宮に比べると空いていましたね。

裏手から見た様子。
この坂は日枝神社に続くようです。

ここまでで東照宮周辺の観光を終えました。
あと家光墓のある輪王寺大猷院が残ってたのですが、別料金要るのでお見送りです。
中禅寺湖方面に向かうため西参道に向かって山を降りていきました。

坂の途中には食事処やお土産屋があり、なかなか雰囲気がありました。
一旦ブレイク。

記憶のすきま

日は落ちたのに室内の温度計を見ると、37度という画期的な数値を指し示しています。
今日は夏祭りがあちこちで行われていて、窓を開けていると祭り囃子が聞こえてきましたがもう止みました。

さて今日、日経新聞の電子版で“「超記憶」を持つ人々”という記事を読んで心底羨ましく思った次第です。
要するに、何十年も前の事を昨日のことのように思い出せる人たちについての記事なのですが、何十年はおろか一週間くらい前のことすらも薄靄がかかったような有り様の身としては、羨ましい限りです。

わたしは、近頃とみに、人にとって真の財産、それは『記憶』ではないかと思うようになりました。
金は盗まれるかも知れないし、仕事は景気が悪くなれば失うかも知れません。
名声を得たとしても、時の移ろいとともに忘れ去られるかも…。
しかし記憶は誰にも奪われはしないーー。

と、そこまで考えてみましたが、いや、記憶も奪われますな。
それも他ならぬ自分自身によって。

個人的なふたつの傍証を。

この間、図書館でちくま日本文学シリーズの開高健を借りたのですが、すごく妙な感じがしたのです。
すごく既読感があるのですが、作品毎にそれがマチマチなのです。

  • 「流亡記」確実に読んだ記憶あり。しかし別の本で読んだのかも知れない。
  • 「二重壁」記憶なし。しかし、主人公が崎山からカメラを押し付けられるシーンにはすごく既読感を覚える。
  • 「声だけの人たち」記憶なし。
  • 「笑われた」読んだ覚えあり。
  • 「ベトナム戦記よりー”ベン・キャット砦”の苦悩」記憶なしーー、かと思ったが最終段は確かに読んだ記憶がある(それは感動的である)
  • 「戦場の博物誌」記憶なし。かと思ったが“ストッパー”については覚えていた。
  • 「まずミミズを釣ること」記憶なし。
  • 「一匹のサケ」これも記憶なしかと思ったが、「トトチャブ」のくだりでやはり読んだことがあることに気が付く。
  • 「河は呼んでいる」記憶なし。

全体的に見ると、やはり以前この本を手に取ったことは確実だと思うのですが、どうしてこうも乱杭歯のように記憶がマチマチなのかと疑いたくなります。
ブログを見返すと、08年に開高について書いているので、もしかかしたらその辺りで読んだのかも知れませんが、6年も前だから忘れて当然と受け止めるべきか、読みの浅さを反省すべきか迷うところです。

次。
今日デジカメのデータ整理をしていたのですが、何かおかしい。
そうGWに行った千葉の写真が一枚もない!
パソコン中を徹底的に検索したけれども見つからない!
そんなハズないと思うのだけれど、やっぱりパソコンにデータを移す前に消したとしか考えられませんでした。

一体なぜそんな真似をしたのか、当時の記憶が無く、杳として分かりません。
ちょっと大袈裟ですが、何か無意識の隙間からハイド氏が顔を覗かせたかのような、自分の正気を疑ってしまうような出来事に感じショックでした。

それで今日はデータ救出に貴重な時間を費やしてしまいましたよ。
話はやや横道に逸れますが、まずGoogleで検索して最初に出てきたデジカメのデータ救出ソフトを使ってみました。
とりあえず、無料の体験版でやってみたのですが、デジカメのメモリをスキャンすると、おぉ! 出るではないですか?!失ったはずの画像データが。
そこでパソコンに保存しようとすると、「ここから先は有料版のみの可能です」とのメッセージが。
何か、カリントウだと思って口にしたらイヌの雲古だったかのような、非常に冒涜的なものを感じ、そのソフトは打ち捨てました。

それで、徹頭徹尾無料のものをダウンロードして使ってみたのですが、それだと部分的に復元できることにはできるのですが、不十分で、さっきまでカリントウで見えていた全てのデータが救出できない。
で別の、救出するデータが1GBまでは無料ヨ!という、非常にケチ臭いソフトを使ってみたらどうにか全て救出できました。
データもギリギリ1GBに収まり、どんなもんだと胸を張りたいような、奇妙な充実感を覚えました。
(この記事をまかり間違って開発者の方がご覧にならないことを願います)

しかし、全てとは言っても本当に全てではなく、最初に撮った方の写真、つまり小湊鉄道に乗って養老渓谷で降りるところまでのは無くなっていました。
たぶん消した後に撮った写真に上書きされてしまったのだと思います。
それでも、養老渓谷の自然や翌日の外房の海岸の風景などは完全に復元されたので、浅い傷で済んだかなと思います。
GW後に出かける予定がほとんど無かったのが幸いしたよう。
幸か不幸か分かりませんが。

<付録>房総旅行記


つげ義春が泊まったという「川の家」
直前に読んだ「貧困旅行記」に影響されて、旅先に房総を選んだ


作品でも触れられているとおり、穏やかな川面


弘文洞跡
かつてはトンネルだったが、昭和54年の5月24日未明に崩落したそうだ


泊まった、いすみスカイホテル 潮騒館
館というより小屋のようだった
中は新しく、快適だった


宿の前には外房の海に面した潮溜まりが広がる


早朝の海


大原港に向かって海岸を歩く
ゴミひとつ落ちていない綺麗な海岸で感激した
波間にはサーファーの姿があちこちに見えた


大原港
ここもつげ義春ゆかりの地か


大原駅のそばの「エンゼル」で昼食を摂る


ボリューム感たっぷりのチキンカツ定食
スープはラーメンの汁だわこれ


帰り道に立ち寄った、船橋の紅梅湯
いい湯でした

最近のトピックス

身辺慌ただしく、前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。
忙しいのは相変わらずですが、いくつか心に残ったトピックスを書いておきたいと思います。

■”SHOGUN 将軍”を観る
あのドイツのロルちゃんも幼少期に観て、日本へのあこがれを育てたという「SHOGUN 将軍」(映画版)を観ました。
権利者には申し訳ないですが、動画サイトで…。

う〜ん、これはどうなのだろう。かなり歪んだ日本観を植え付けたような気がします。
ニンジャ!ハラキリ!!
とくにまり子の切腹シーンはどうなのーーーッ?!
女性は切腹しないでしょッ!

あと映画版はダイジェストだそうなので、筋がアッチコッチに飛んでいます。
しかしセットはかなり忠実に見え、予算を掛けて真面目に作ってる感じはしました。
なので日本人の目からだと、チョット変だけど、許容範囲かな? 一応フィクションだし。

それから宣教師(イエズス会)が悪役として描かれているのがかなり意外な気がしました。
制作がアメリカでプロテスタントの国だったからかな?

■銭湯値上げ
東京都の公衆浴場入浴料金が、7/1から460円に値上げされました。
まぁ元々450円だったから、10円上がるだけですがね…。
6月末に久し振りに銭湯に行ったら、張り紙されていて知りました。
貧乏人のわたしは値上がりする前に入れてラッキーと指を鳴らしたのでした。

■ゴールデンウィークの思い出
今年は千葉に行ってきました。
房総半島横断の旅。
内房の五井から、小湊鉄道といすみ鉄道を乗り継いで、外房の大原に抜ける。
途中、養老渓谷で自然を楽しみました。

その晩は太東埼そばのホテルに投宿。
翌日、外房の海岸をブラブラ歩いて、漁港などを見物しました。

帰りは船橋で途中下車して、温泉銭湯「紅梅湯」に寄る。
やはり旅は温泉がないと締まりませんよね。

■ジェーソン昭島店閉店
「???」
何何何?と疑問符が浮かんだことと思います。
一体「ジェーソン」とは?
あるいは「ジェーソン」がディスカウントストアであることをご存知でも、それが閉店したから何だって言うの?

ごもっとも。
これはあまりに個人的な感傷なのですが、10年以上も前にわたしがまだ学生で八王子に住んでいた頃です。
サイクリングが趣味だったので、よく多摩川沿いを走っていました。
定番のコースは聖蹟桜ヶ丘の側の四谷橋から、上流に向かって走り、立川球場、浄水場を経由して拝島橋に抜けるというものです。
で、その浄水場のあたりにあったのがジェーソン昭島店でした。

当時でも「おぉ…」と後退りしたくなるほどの粗末な店舗(倉庫みたいだった)
そして激安の商品や、他所では見たことの無いようなパッケージが山積みされていて、痛く心を動かされた思い出があります。
なにぶん貧乏学生だったもので、家から遠いですが、ここでよくリュックサック一杯に食材を買い込んで帰ったものでした。

そんな懐かしい思い出のあるジェーソン昭島店が今年の1月に閉店していたそう。
ジェーソンのHPによると昭和60年に開店し、29年の歴史だったとか。
当時の思い出の場所が、またひとつ消えて寂しい感じがします。
何か虫が知らせると思って検索してみたらこれですよ。
(と言うのには半年も遅いか…。)

深大寺

この前の日曜日に深大寺を訪れたので、その時の様子をレポートしようと思います。

一時半ごろ調布駅下車。
地下化工事後はじめて降りましたが、あまりの変化にびっくり。
まるでみなとみらい線のようになっていました。

北口ロータリーのパルコ前の14番で、神代植物公園経由、深大寺行を待ちます。
ちょうどバスが出てしまった後だったので15分ほど待ちました。
34番のバスが入ってきたので乗り込みます。
この日は連休中だったこともあるのでしょうが、車内はけっこう混みました。
しかし待ったかいあって窓際席に座れて良かった…。

車窓の景色は多摩…ッ
大学時代を通して八王子に長く住んでたのでこの風景は懐かしくてほっこりします。
途中、深大寺小学校の脇を通ります。
瓦葺の塀がすごい。
なんと開校140周年だそうで、今日は運動会をしていました。

15分ほど乗って、終点の深大寺山門前に到着します。
参道を入ってすぐのところには「鬼太郎茶屋」が。


興味をそそられましたが、まだ昼食を摂っておらず、腹が減っては戦はできぬという訳で寄りませんでした。
山門前の通りを左手に入って、坂を登り、神代植物公園の入口が見える地点まで上がっていきます。
ここにあるのがそば処「玉乃屋」

店内と店外の席があるのですが、今日は気持ちのよいお天気だったので外で頂きました。
頼んだのは「十割そば太打ち田舎」
お値段¥950

(「高いッッ…!」)

と内心叫びましたが、ここでケチるのも寂しいものがあるので、贅沢にいきます。
とは言えこれでも安いほうなんですよね、鴨せいろなんて¥1,850もする。

出てきました。
きしめんのような形の麺です。
十割そばを食べたのは、もしかしてこれが初めてじゃないかな。
歯応えがあって美味しかったです。
そば湯もイケました。

食後、また山門前に降り、土産物店などを見て回ります。
楽焼ができる深大寺窯を見学しましたが、今回はパス。

深大寺の境内を散策します。
これが本堂。

早子地蔵に捧げられた風車が哀れを誘います。

キレイに色付いた境内のシダレカツラ。

とまあ、色々みたのですが、境内も大して広いわけでもなく時間が余ってしまいました。
そこでやっぱり神代植物公園へ行こうということに。
しかし、植物園の入場料は¥500
う〜ん、これ高くはないか?
たかが植物を観るためにそんなに払う人いますか?
と不承不承だったのですが、ばら園を見てそんな不平もすっ飛びました。


折しも秋のバラフェスタの会期中(11/4まで)で、咲き乱れる色とりどりバラに目を奪われました。
そのほんの一部ですが、ここに一挙貼りまくります。
品種はメモしてないので分かりませんが、ご容赦を。

さて、ばら園に隣接して大温室があり、そこもひと通り見て回りました。
入るとむっとする暑さと湿度、そして濃厚な土の匂いがします。
「熱帯の花木室」

バナナに思わず興奮。

さらにカカオに大興奮。
本当に木の幹に直に生えてるんですね。

「熱帯の花木室」を抜けると、温室の右翼と左翼を結ぶブリッジのような場所があり、生花のコンテストを行っていました。
その先が「熱帯スイレン室」

そこを抜けると、「ベゴニア室」となり、たくさんのベゴニアの鉢が並べられていました。

これは美しい!

出口付近ではランの鉢植えが展示されていました。

温室からでると、はや夕刻。
十分堪能し、植物園を後にすることに。

正門側では菊花大会が行われていて、こちらも目を楽しませてくれました。


神代植物公園、想像以上に楽しませてもらいました。
でも今回は回り切れなかったところも沢山あるので、次の機会には隈なく見て回りたいですね。