【昔話】西鉄バスの思い出

「仕事でぇ~、更新がぁ~」と久し振りにポストしてからはや一か月が経過しましたな…。
この間、時間的にはだいぶ余裕があったのですが安定の放置プレイでした。

世間的にはGWに突入し、円安が一時160円突破したりと、旅行の話題がかしましい感じになってますが、我が家は4月に里帰りも兼ねた九州旅行をキメていました。
その様子は最近購入した(そしてもうちょっと飽き始めてる)GoProで動画に収めているので、支障のない範囲でYoutubeにアップしようかなァ…と考えたりしてますが、考えるだけで今のところ何にもしてません。

実家の北九州をはじめとして、博多や大分(由布院、別府)を観光したのですが、確かに円安を追い風としたインバウンドを肌で感じました。
白人もぽつぽつ見かけましたが、中国、韓国といったアジア系が大勢を占めています(地理的に大陸に近いせいもあるかもですがー)
テレビではやはり白人が映えるのでよくインタビューされてますが、インバウンドの実態としてはアジアの旅行者に近場の安価な観光先として選ばれているということではないでしょうか。

観光のことは(できれば)動画で追ってお伝えできればと思うのですが、ここでは昔話をします。

帰りは福岡空港を利用したのですが、前々日から博多駅そばのホテルに逗留していました。
長旅の疲れで子供がぐったりしてたので、あまり遠出せず近くのキャナルシティや博多駅ビルあたりをブラブラしていました。

子供は鉄道好きで、すでに将来鉄オタになりそうな気配を漂わせておりちょっと心配です……。
この旅のなかでも、ソニックやゆふいんの森に乗って喜んでました。
それでアミュプラザの鉄道模型の店「ポポンデッタ」に連れて行って遊ばせていたのですが、自分も漫然と店内を眺めているとトミーテックのバスコレクション「西鉄バススペシャル」を見つけました。

赤と白の塗装に思わず懐かしさがこみあげます。
高校生のころ登下校で利用してたんですよねー。

こんな感じで本来は12種類どれが入ってるか分からないんですが、コレクターに優しくあらかじめ開封済みで欲しいものが分かるようになってます。
細かいデザインまでは覚えていないのですが、千代自動車営業所4520号車が当時よく乗ってたものに近しいように思えたので、こちらを購入しましたー。
¥1,980也

高校はけっこう遠くにあり、電車とバスを乗り継いで通ってました。しかも山の中腹みたいな異様に不便なところにあったので、毎日片道一時間半くらいかけてたように思います。
九州には悪名高い「0限目」というのがあって、普通は1限目8:45くらいから始業だと思いますが、7時台に課外授業を行う風習があるんですな。
それに間に合わせるため5時に起きて6時には家を出るという3年間を送っていました。
冬場など当然外はまっくら。
で、激寒ッ!!
「俺は僧侶か? 水垢離でもして護摩でも焚くんかーい?!」と思ったものです。

生徒も辛いですが教師もかなりシンドかったと思います。
なので今では廃止してるところも多いと聞きます。
眠くてあんまり頭に入らなかった気がしますし、それで良いんじゃないでしょうか。

移動中はウォークマンでラジカセで録音した深夜ラジオなんかを聴いてましたね。
今でも通勤中にポッドキャストを聴いたりしてるので、習慣ってあまり変わらないな~と思います。
ちなみにウォークマンはパナソニックのRQ-SX60というのを持ってました。
「トライアル」みたいなディスカウント店で、15,000円くらいで購入したような気がします。
型番はもちろん覚えてなかったので、今回画像検索して辿り着きました。

結構カッコイイデザインだったので気に入っていました。
当時はメーカ各社が携帯カセットプレーヤーを競って発売してたので、機能・デザインともに優れたものが多かったように思います。
このモデルは市場によく出回っていたので、クラスの一列全員が偶然にも同じウォークマンだった!なんて笑い話もありました。
上京してからもしばらく使ってましたねー。最後はどうしちゃったのかな?

話は脇にそれますが、ipod前夜の2000年当時レコードショップの店頭には、ハイポジだメタルだと、カセットが山積みされていましたね。
今や音楽はスマホで聴く時代なので見る影もありませんがー。
しかし一部ではカセット復権の動きもあるというような話も聞きます。
一種の懐古趣味なんでしょう。
これがレコードなら、大きなジャケットや音を出すまでの儀礼的とも言える手間ひまに魅力を覚える気持ちは分からなくもないです。
しかしカセットって本来簡便さを志向しているじゃないですか?
いまどきよっぽど手軽にしかも高音質で聴けるのにわざわざカセットを選択する気持ちはあんまり良く分からないですね…。

話は西鉄バスに戻りますが、通学定期をわざわざ弥生が丘自動車営業所という、当時は(今もかな?)周りになぁんにもないところに、自転車をキコキコ漕いで買いに行ってました。
確か3ヵ月定期を3万円くらいで購入してたような気がします。
その当時はかなりの大金ですな。悪い気持ちが起こったことはありませんがー。

そう言えば聞いた話によると、中学校のクラスメートで高校を日田彦山線という超絶ローカル鉄道沿線に進学した奴がいます。
学校の最寄り駅が無人駅なのを良いことに、親から貰った定期代を遊びに使い込んで無賃乗車を重ねていました。
しかし地元の駅は無人駅ではないので、どうしてたかというと、ホームの端の鉄条網をよじ登って改札を通らず外に出てたそうです。
当たり前ですがそんな浅はかな行為がバレないはずは無く、ある時いつもの様に金網によじ登ってたところを御用になりました。

―――と書いたところで、あんまり彼を笑えないぞと、胸がズキッと痛むことを思い出しました。
私もバスでキセルに近いことをやっていたかも知れません。

高校は山の中腹にあると言いましたが、買ってたバスの定期は山のふもとまでのものでした。
JR駅から山のふもとバス停に至るまでのルートは二つあり、私の買ってたのは、かつての路面電車の線路に沿ったものでした。(Aルート)
こちらのルートの方が幹線道路沿いなのでバスの本数が多いのですが、一方のルートはちょっと山に登り、4合目付近でふもとに折り返すものでした。(Bルート)

当然ふもとから歩くより4合目からにしたいので、可能な限りBルートのバスに乗って途中下車するようにしていました。
しかし定期にはAルート沿いの経由駅が記載されてたので、規約違反だったんじゃないかと思います。
でも高校3年間通してそのことについて一度として運転手さんに指摘されることはありませんでした。

当時の定期はもちろんICではなく、バスに乗降する際に運転手さんに見せていたので、小さく印字されてる経由駅を見落としていた可能性もあります。
ただ3年間一度も言われなかったので、もしかしたらAルートとBルートは共用可能な区間だったのかも知れません。(今となっては分かりませんがー)

最後に色んな角度から撮った4520号車を載せて締めようかと思います。

開封すると想像以上に小さい(7cmくらい)ですが、細部まで実に良く作り込まれてて溜息が出ますね。

(昔話)CROSS FMの思い出

つい数日前に、ホリエモンこと堀江貴文氏が北九州のFMラジオ局「CROSS FM」の代表取締役会長に就いたというニュースを耳にしました。
ホリエモンとラジオと聞けばニッポン放送を思い出しますが、今となっては大昔の話で普通の人には「フ~ン」という感じだったと思います。
そもそもCROSS FMなんていうラジオ局、聞いたことないんじゃないかと……。

しかし、北九州に住んでいた私にとっては実に懐かしい名前でした。実に青春の一ページと呼ぶべきラジオ局でした。
もう四半世紀以上前のことになります。

CROSS FMは1993年に開局したFMラジオ局で、最初は米軍放送よろしく洋楽しか流さないような硬派な局だったようです。
しかし急速に社会に迎合して(?)、私が聴き始めた95年当時はふつーにJ-POPもガンガン流していました。

当時私は高校受験を控えていて、少なくとも机に向かっているフリはしなくてはならなかったのですが、机上の友は誕生日プレゼントに買ってもらったAIWAのラジカセCS−P5でした。
それで勉強の傍らラジオを聴いていたのですが、当時北九州に住んでいたので一番よく入ったのがCROSS FMでした。

その頃人気を博していたDJは「JK」こと北野順一氏で、カッコイイ英語と兄貴分の様な親しみやすいトークで中高生のハートを鷲掴みにしていました。
冠番組「北野CLUB」はラジオのゴールデンタイムと言える平日の21:00~24:00枠でかじりつくように聴いていました。
とは言え大昔の話なので、ウィキペディアを参考に思い出しつつ印象に残ったコーナーをお話しすると――。

「CROSS COUNTER」のコーナー
これは似たような二組のアーティストを取り上げて、番組内で双方のヒット曲をかけながら気分を盛り上げ、人気投票で雌雄を決するというものです。
確か「ボンジョビvsヴァンヘイレン」「マイケルジャクソンvsプリンス」「アラニスモリセットvsジョーンオズボーン」とかがあった気がします。
必ず洋楽対決で「オフコースvs安全地帯」みたいなことにならないのが、オシャレであり適度な温度感で良かったです。
私は判官びいきで大抵負ける方を応援してましたね。

「ダブルブッキング」のコーナー
これは要するにラジオ内お見合いですねー。
面識のない男女を番組内で電話を繋いで会話させるというもの。
メインリスナーである中高生同士がたどたどしいやり取りをするのが、聴いているこっちまでムズ痒くなりますが、野次馬根性で聞かずにはいられないです。

当時全国区で人気のあった「赤坂泰彦のミリオンナイツ」と放送時間がぶつかっており(FM福岡でネットされていた)、北野も意識するような発言を繰り返していたので、双方のファンの間に軋轢を生んでいたようでした。
「ダブルブッキング」のコーナーに応募してきてると見せかけて、「ミリオンナイツ聴けー!」と一言叫んでガチャ切りされるという事件(?)があったのを記憶しています。

当時同じくラジオリスナーだった友人と、自転車で浅香通りにあった旧本社スタジオに行ったのもこの頃ですね。
日曜だったので、たしか「ホットワンハンドレッド」という流行曲のランキング番組をやっている最中だったと思います。
オープンスタジオの中から手を振ってくれたのを覚えています。ステッカーも二枚貰っちゃいました。

北野CLUBの前の放送枠で、16:00~21:00でやっていた「POWER STATION」も良く聴いてましたね。
こちらは日替わりのパーソナリティーでした。木曜担当の田中リエさんがキャラ立っていてよく覚えています。
プリンスの大ファンで、必ずプリンスの曲をかけていました。
96年に最初の妻のマイテと結婚した時はショックを受けてましたね。(「どうせすぐ離婚するさ」とやけくその台詞)

その頃、新人アーティストが担当する「ミュージックヴォイス」という深夜番組があったのですが、平井堅とか及川光博、川本真琴なんかがナビゲーターを務めていました。
その縁で及川光博と交流があったみたいで、プリンスのCDを貸したと話していましたね。

POWER STATIONはほどなく終了してしまうのですが、最後に涙声になりながらオンエアした曲はやっぱりプリンスで、当時リリースされたばかりの「イマンシペイション」だったことを覚えています。

「JK」と並んで、当時私たち中高生リスナーを虜にしたDJ
それは福岡吉本の芸人「おたこぷー」
今では全国区となった「博多華丸・大吉」とともに福岡ローカルのTV番組「とことんサンデー」に出演し、「おタコ体操」などシュールな芸風で好評を博していました。
「ハイパーサンデースーパーリクエスト」というリクエスト番組を担当していましたが、ラジオでもその独特な喋りとネタで、北野CLUBのようなオシャレさは無いですが、大人気でしたねー。
でもこちらは勉強しながらBGMとして聴こうと思っても、笑ってしまってそれどころではありませんでした。

博多華丸・大吉は今や全国的に人気者となりましたが、おたこぷーはどうしてるんでしょうか?
おたこぷーに限らず、JK、田中リエさん、その他のパーソナリティーのその後が気になります。

CROSS FMも大学入学とともに上京して以来とんと聴いていませんが、ウィキペディアによると経営母体が何度か変わっているようで、厳しい感じなのかなと思います。
北九州自体が斜陽ですからね……。
ホリエモンがどう考えてるのかは知る由もありませんが、CROSS FMにも北九州にも元気を与えるような経営をしてもらえると嬉しいですね。