梅酒作り(2016年)

今年も梅酒のシーズンがやってきました!

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今年はフツーにホワイトリカーで漬けることにしました。

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梅はこれまでは黄色く熟したものを使うことが多かったですが、今年は青梅を使います。
青梅はあく抜きする必要があるので、2時間ほど水に浸けます。

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水から上げたら、新聞紙の上に広げてよく乾燥させます。

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梅と氷砂糖を瓶のなかに交互に敷き詰めて、ホワイトリカーを注ぎます。
これまでは氷砂糖を1kg使ってましたが、今年は500gにしました。
ドライな仕上がりを期待しています。

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完成! 来年が楽しみです。
さて、去年は二瓶浸けたのですが、一年ぶりに開封して仕上がりを確認したいと思います。

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このように仕上がっています。
左がジン、右がラムで浸けたものですね。

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梅は長く浸けすぎるとかえって風味を損なうそうなので、上げてしまいます。
すごく縮んでる実もあれば、あまり変わってないものもあるのはなぜでしょう…?
これはあとで煮てジャムにします。

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ジンのほうはそのまま瓶に残し、ラムのほうを一升瓶に移し替えました。
およそ一本半になりました。

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ロックで飲み比べをしてみます。
ジンのほうは元々のサワヤカな香りが残っていて、そのぶんスッキリした味に感じます。
ラムのほうはより甘く感じます。少々甘ったる過ぎる感じもするので、僕的にはジンに軍配を上げたいですね。

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ソーダで割ってみます。
これからの季節はこれがいけそうですね。

ニューフロンティア・イン・リカー

う~ん、もう11月ですか?
これはちょっと早すぎじゃないですかね…。
ということはつまり、もう今年、2015年は残り2ヶ月もないという事ですよ。
そういうことを言ってるんですよ。
それは無いでしょう? ひどい話だ…。
せいぜい9月でしょうまだ。
だって、あの焼けつくような暑さ。皮膚を刺す陽の光をはっきり記憶していますよ。
まぁあの頃に比べりゃちょっとは涼しくなって、シャツ一枚で歩いてりゃくしゃみがでますがね。(ヘヘ…)
だいいち10月はどこに行ったんです?
本当に在ったんですか?
わたしは何一つ記憶してませんよ。
これじゃまるで時間を盗まれたも同然ですよ。
とんでもなく不遜な男がカレンダーの中に鎮座していて、だれも口答えすらできないのですか?
このまま一年が終わったら、わたしはただ無駄に齢を食ったってことになるじゃないですか?
そんなことって許されるのですか?
馬鹿な! わたしは認めませんよ。
もう我慢できない。わたしは行きます。
溶液の中の未開の地へ。

5時になると、自治体のアナウンスが流れ、お寺からゴーンと鐘つく音が聞こえてきます。
憂鬱に閉じていたカーテンをちょっと開いて外を眺めると、びっくり。
もう夜中と変わらないくらいにとっぷり暮れていました。

YouTubeで「ウルトラバカ酒飲み」と検索すると、10年以上前に放送されたロシアのヨッパライ番組が見つかります。
うっすら覚えていることが恐ろしい。
尾崎豊を聴いてバイクをかっぱらいたくなる中学生と同様に、彼らの無軌道な生き方に憧れを覚えます。
木製品のつや出し剤をよく飲む人は皮膚が紫色になり、周りからは「ナス」と呼ばれたそうです。(そんなことより病院だろう?)
なんという国民だろう。
さすが、ドスト、トルスト、チェホフ、ゴーゴリ、ソルジェニーツィンなど数多の文豪を生み出した国です。
わたしは流石にそこまで健康ではないので、許される範囲でリカーのフロンティアを探究してみたいと思います。

ハタから見ていて「あちゃ~」と思う双璧は、焼酎甲類の大容量ペットボトルとパック入り普通酒ではないでしょうか?
コンクリートを枕とする人の傍らに置いてあって違和感を感じないものと言えば--。
さすがにまだそこまで人生を極めてないと思ってるので、これらには手を出してませんでした。
しかし今晩禁忌に手を染めます。
とは言え大五郎系は本当にタブー過ぎるので、シャレで済みそうなパック酒で攻めます。

セレクトしたのはキクマサピン。
プリントされたピンクの菊が洗練されたデザインだなと思います。
それにしてもこのパックの形状は小学生のころ給食に出ていた牛乳パックと同じではないか?
ストローが付いてくるところまでいっしょ。
これはストローで飲むのが正統なのだと感じ、チューチューと飲りました。

「アレ?!」
普通に美味い。
ラベルに原材料「醸造アルコール」と書いてあったので、安酒にありがちなアルコール臭いのを想像していたのですが、まったくそんなことはなく、むしろ飲みやすかったです。
なんという良心。
「怖いもの見たさ」で手に取ったことを恥じました。

ツマミはアタリメ、サンマの塩焼き。
旬のサンマが本当に美味い。

食後、「デルカップ(甘口)」を飲みます。
これもコンビニなどでよく見かけるものの今まで手を出せなかったお酒。
容量50mlで、¥170だったので、結構割高ですね。
決してアル中が飲んでいるイメージはありませんが、その特異な形状とラベルから発せられるオーラから高齢者が好みそうなイメージがあり、別の意味で手を出したら終わりそうな感じがありました。
しかしこうやって見ると、琥珀色に光っていてとても綺麗に見えます。
口に含むと薬草の複雑な香りと甘みが広がります。
何か食べながら飲むには適さないですが、ナイトキャップなんかにはいいんじゃないかと思います。(ただ、歯を磨きたくなるかも)

きょう自分の中のリカーの版図を広げる冒険を行いました。
なかなか有意義であったと思います。
それではこれから住み慣れた霧深き我が島に戻るとしましょう。

最近のリカー

最近は初夏の気配が漂ってきたので、清涼感のあるお酒を嗜んでおります。

まずは以前も記事にしたこともある、「スーズ」
ソーダで割って飲む---、ウマイ!

次に初めて買った、「ウゾ12」
「ウゾ」はギリシャでよく飲まれる、アニスで香り付けした苦いリキュールです。

味は正直歯磨き粉を飲んでるような感じですね。
あまり日本人には馴染みのない風味ではないでしょうか。

以前「ペルノー」という同じアニス系のリキュールを買って後悔した思い出があるので、買うのを躊躇したのですが、「ペルノー」のような変な甘ったるさはないので、「大好き」とは言えませんがまぁいけます。

とは言え、ストレートで飲るのはツラいものがあるので、炭酸かミネラルウォーターで割って飲んでいます。
アニス酒の特徴として、水で割ると白濁するので、それを眺めるのも楽しきかなです。

真夏の、へこたれそうなくらい暑い日にはきっと恋しくなる味でしょうね。

梅酒作り

去年は忙しすぎてやる暇がなかったですが、今年は余裕ができたので再び梅酒作りにトライします。

去年の鬱憤を晴らすかのように、今年は二瓶仕込みました。

梅は熟した南高梅。
洗って、ヘタを取り乾かします。

今年は味の違いを楽しもうと、二種類のベースリカーを用意しました。

ひとつは一昨年同様ジン(左)
ペットボトル入りのバートンジン。「やまや」で¥1,700くらいでした。

もうひとつは初めての試みで、ラムでいきます(右)
これも「やまや」で買ったリコベイ・ホワイトラム。
お値段は¥1,300くらい。
漬ける前にちょっと舐めてみましたが、「薄めたエタノール」って感じであまりラムの風味はしてませんでした…。

日々の成長が楽しみです。

梅酒完成&梅ジャム作り

以前の投稿(「梅酒作り」「梅酒作りの経過」)でお伝えしていた梅酒が、4ヶ月の熟成期間を経てついに完成しました!
完成した梅酒と、引き揚げた梅を使ったジャム作りをお目にかけたいと思います。

こんないい色になりました。
梅もすべて沈んで、シワシワになっています。
とてもいい匂いです。

梅の実をすべて引き揚げます。

実はジャムにするため、種から剥がしやすいようにいっぺん水から煮ます。

15分ほど茹でたあと、ザルに揚げて冷まします。
手で握り潰して実と種を分け、実の方はさらに鍋にかけて煮詰めます。

オタマの底で実がペースト状になるまで潰しました。
それからレモン汁と砂糖を加えて、とろみがつくまで煮ます。
とろみがついたら冷まして完成です。

2瓶分出来ました。
これで一ヶ月くらいは持つでしょうか。
味は、たぶん市販の品に比べたら落ちると思いますが、手作りの思い入れもあり、結構美味しく頂いています。

それから梅酒の方も、一部をミニチュアボトルに入れてみました。

う〜ん、美しい!
味もジンベースのおかげか、あれだけ砂糖を入れたにもかかわらずストレートでも美味しく飲めます。
ちなみに壜の中に浮いているのは梅の種の「仁」です。

梅酒作りの経過

二ヶ月前に梅酒作りの記事を投稿しましたが、その途中経過を報告します。

↓が二ヶ月前の状態。

これが、こんな感じになりました。

梅が真ん中に帯状に浮いていて、それを境に色が変わっています。
氷砂糖は一ヶ月ほどで全て溶け切りました。

上澄みをすくって飲んでみました。
まだ青いというか、尖った味がしますが、美味しいです。
氷砂糖の量が多すぎたかと思ってましたが、ちょうどいい塩梅でした。

混ぜてふたをするとこんな感じに。

梅が沈みきったら飲み頃かと思います。

梅酒作り

かれこれ一週間くらい前でしょうか、季節柄、スーパーに特設梅酒コーナーが作られて、貯蔵用の瓶とか、青梅とか、ホワイトリカーが置かれていました。
それを見て以来、ムクムクと梅酒を漬けてみたいという欲求が頭をもたげてきました。
貯蔵用の瓶は、前に名古屋にいた頃、猿酒を作った4L入りのものが空いていたので、あとは材料さえ揃えれば出来そうな感じです。
それで、今日やってみました。
その一部始終をご紹介したいと思います。

さて材料集めです。
ホワイトリカーが意外と高いのに驚きました。1.8Lで¥1,200くらいします。
ほとんど純アルコールを水で薄めたもの、つまり「大五郎」系の血筋な訳で、もっと安いものかと考えていたのですが、さにあらずでした。
それで、ちょっとネットで梅酒のベースになるアルコールについて調べてみたのですが、ホワイトリカーに拘らずに、米・芋等の焼酎乙類、日本酒、ジン、ブランデーなどで漬けた例を見つけました。
ベースのお酒の個性が出て、ユニークな味になるそうです。
ジンをベースにすると梅酒の甘さが抑えられて、ドライに仕上がると聞き、がぜん興味が出て来ました。
ジンベースの果物のリキュールは沢山ありますものね。
そこで以前、渋谷にあるリカーショップ「やまや」で、1.8Lくらいの安価なペットボトル入りジンが売っていたことを思い出しました。
「こんなにどうやって飲むんだよ?」と思っていたのですが、梅酒のベースとして使うのにピッタリではないですか。
それで、今日用事のついでに立ち寄って手に入れて来ました。
それがこれ!
アシュビーズ・ジン 1.75Lです。

お値段、¥1,780で、ホワイトリカーよりは高いですが、ジンでは相当安価です。
余談ですが、ペットボトルがなにやら大五郎系DNAを主張しているようにも感じますね。
でも個人的にはペットボトルは良いと思います。
なにより軽い。それにガラスと違って割れる心配もありませんからね。

さて、肝心の梅ですが、南高梅1kgを購入。肉のハナマサで、¥398

ご覧のとおり完熟です。
「梅酒の梅は青梅」という先入観があったのですが、別に熟していても良いらしいです。
青梅はアク抜きのために1~2時間水に晒す必要があるそうですが、熟した梅は特に必要無いそうなので、むしろ便利かなと思います。

砂糖は氷砂糖1kgを用意。これも肉のハナマサで、¥380なり。

普通の上白糖の方が安いのですが、氷砂糖を使ったほうが断然美味しく仕上がると聞き、用意しました。

材料を揃えたので、早速作り始めます。
まず梅をボウルにあけ、流水でしばらくすすいでキレイにしました。
上げてからヘタを取ります。
ヘタをキレイに取り除くのが雑味が出ない秘訣だそうです。

普通は竹ひごを使って取るのですが、無いので歯間ブラシの柄を使いました。
これが実に使いやすい! オススメしますよ。

次に梅を瓶に入れます。

梅と氷砂糖がサンドイッチ状になるように、それぞれ半分ずつに分けて、2回に分けて入れました。
砂糖は700gくらいが丁度良いと紹介している記事が多かったのですが、氷砂糖を他に使う予定もないので全部入れることにしました。

続いてジンを注ぎます。
と、その前に一口ジンをお味見。
カクテルベースにピッタリな感じの、クリアな味です。これなら梅の風味をあまり邪魔しないでしょう。

一気にドバドバと全て注ぎ込みました。
これで瓶の8分目くらいまでいっぱいになりました。

完成!
蓋を閉じて台所のシンクの下の戸棚に安置しました。
半年ほど寝かせれば飲み頃となるはずです。
その頃はもうクリスマスシーズン。
まだまだ遠いですが、時折眺めながら気長に待ちたいと思います。

二月のリカー

 胃潰瘍はアルコールで消毒するに限ります。
 もちろん冗談です。
 二月の間に購入したアルコール類を紹介します。
 
 まずバーボンがなくなったので、「ローワンズクリーク」を手に入れました。
 お腹に巻かれたアミが、「あたしゃプレミアムバーボンだわよ」と主張しているようです。
 こういうギミックは味とは関係ないと軽視する向きもあるでしょうが、わたしにはアルコールには欠くことの出来ない要素のように思われます。
 バーボンに限らずですが、革袋に包んでみたり、陶器のボトルだったり、木箱の中に入れてみたりと、嗜好品に最大限の付加価値を持たすべくメーカーはあれこれ手を尽くします。
 それがアルコール体験を、単に舌の上だけのもの以上にしているのです。
 だれか高名なジャズの評論家が、「ジャズとは雰囲気一発の音楽」と言っていましたが、お酒にもそのまま当てはまりそうな言葉です。
 
 とはいえマズければいかに取り繕ったところで意味がない。
 では「ローワン」はどうかと言うと、甘い口当たりでクリーンな味です。そして後味はさっぱりしています。
 よく言えば雑味がない、悪く言うと没個性というところですか。
 決して悪くはないのですが、ふたたび手に取るかは微妙なところですね。
 その点、クリークはクリークでも前回の「ノブクリーク」は、味は苦みがあってちょっと苦手でしたが、香りが豊かで個性がありました。
 ソーダ割りにするとおそろしく美味かったです。こっちはまた飲んでみたいと思えるバーボンでした。
 
 それから、ロシア産ウォッカの「ストリチナヤ」です。
 久しぶりにブラッディマリーを作りたくなったので。
 ブラッディマリーはウォッカをトマトジュースで割ったカクテルです。
 わたしはそこにタバスコを振ったり、コショウをかけたりして、チリにして飲むのが好みです。
 あまりたくさんは要らないので500mlの瓶にしました。
 冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートで飲んでもおいしいです。
 
 最後に今日買った「スーズ」
 ゲンチアナというリンドウ科の植物の根を浸漬して作られるリキュールです。
 色は鮮やかな黄色で、爽やかな苦味があります。
 と言うよりズバリ、ユンケル系の栄養ドリンクの味と言ってしまった方が分かりやすいと思います。
 グラスに注いだ瞬間から思ったことなのですが、この色といい、匂いといい、そのものです。
 効用にも健胃、消化促進が謳われています。
 
 わたしはかなり気に入りました。
 トニックウォーターで割って飲むみたいですが、そのまま飲んでもいけます。
 同じハーブ系ならカンパリよりも好きですね。

シャルトリューズ

 やっと夜勤が終わりました。二月からはちょっと羽を伸ばせます。これを祝って、乾杯です。
 
 今回の酒はハーブのリキュール、シャルトリューズ・ジョーヌ。
 ちょっと前にもバーボンを紹介したばかりですが、大丈夫ですよ、飲んだくれてはいません、まだ二本とも残っています。
 
 シャルトリューズには、緑色をしていてアルコール度数が55度もある「ヴェール」と、黄緑色の「ジョーヌ」とがあるのですが、今回のチョイスはジョーヌのほうです。
 ヴェールも飲んでみたいリキュールの一つなのですが、どうもあの鮮やかな緑とハーブということで「ぺルノー」を思い出す。
 わたしが二度とこりごりと思う酒は、「ぺルノー」と「ズブロッカ」です。
 
 さてお味のほうはと言うと、はちみつ味で口当たりがすごく良いです。ストレートで飲んでもほとんどアルコールの辛さを感じさせません。後にはハーブのさわやかな香りが口腔に残ります。
 これはすごく美味しいです。わたしは食前酒として飲むことにしています。