最近のトピックス

身辺慌ただしく、前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。
忙しいのは相変わらずですが、いくつか心に残ったトピックスを書いておきたいと思います。

■”SHOGUN 将軍”を観る
あのドイツのロルちゃんも幼少期に観て、日本へのあこがれを育てたという「SHOGUN 将軍」(映画版)を観ました。
権利者には申し訳ないですが、動画サイトで…。

う〜ん、これはどうなのだろう。かなり歪んだ日本観を植え付けたような気がします。
ニンジャ!ハラキリ!!
とくにまり子の切腹シーンはどうなのーーーッ?!
女性は切腹しないでしょッ!

あと映画版はダイジェストだそうなので、筋がアッチコッチに飛んでいます。
しかしセットはかなり忠実に見え、予算を掛けて真面目に作ってる感じはしました。
なので日本人の目からだと、チョット変だけど、許容範囲かな? 一応フィクションだし。

それから宣教師(イエズス会)が悪役として描かれているのがかなり意外な気がしました。
制作がアメリカでプロテスタントの国だったからかな?

■銭湯値上げ
東京都の公衆浴場入浴料金が、7/1から460円に値上げされました。
まぁ元々450円だったから、10円上がるだけですがね…。
6月末に久し振りに銭湯に行ったら、張り紙されていて知りました。
貧乏人のわたしは値上がりする前に入れてラッキーと指を鳴らしたのでした。

■ゴールデンウィークの思い出
今年は千葉に行ってきました。
房総半島横断の旅。
内房の五井から、小湊鉄道といすみ鉄道を乗り継いで、外房の大原に抜ける。
途中、養老渓谷で自然を楽しみました。

その晩は太東埼そばのホテルに投宿。
翌日、外房の海岸をブラブラ歩いて、漁港などを見物しました。

帰りは船橋で途中下車して、温泉銭湯「紅梅湯」に寄る。
やはり旅は温泉がないと締まりませんよね。

■ジェーソン昭島店閉店
「???」
何何何?と疑問符が浮かんだことと思います。
一体「ジェーソン」とは?
あるいは「ジェーソン」がディスカウントストアであることをご存知でも、それが閉店したから何だって言うの?

ごもっとも。
これはあまりに個人的な感傷なのですが、10年以上も前にわたしがまだ学生で八王子に住んでいた頃です。
サイクリングが趣味だったので、よく多摩川沿いを走っていました。
定番のコースは聖蹟桜ヶ丘の側の四谷橋から、上流に向かって走り、立川球場、浄水場を経由して拝島橋に抜けるというものです。
で、その浄水場のあたりにあったのがジェーソン昭島店でした。

当時でも「おぉ…」と後退りしたくなるほどの粗末な店舗(倉庫みたいだった)
そして激安の商品や、他所では見たことの無いようなパッケージが山積みされていて、痛く心を動かされた思い出があります。
なにぶん貧乏学生だったもので、家から遠いですが、ここでよくリュックサック一杯に食材を買い込んで帰ったものでした。

そんな懐かしい思い出のあるジェーソン昭島店が今年の1月に閉店していたそう。
ジェーソンのHPによると昭和60年に開店し、29年の歴史だったとか。
当時の思い出の場所が、またひとつ消えて寂しい感じがします。
何か虫が知らせると思って検索してみたらこれですよ。
(と言うのには半年も遅いか…。)

URL変更

突然ですが、このサイトのアドレス(URL)を変更することになりました。
下の(旧)から(新)に変わります。

(旧)http://jidou.homelinux.net
(新)http://jidou.sytes.net

理由は、DDNSのサービス提供元の変更によります。
(DDNSとは、アドレスを元に正しい場所(ホストという)まで連れてってくれる、道案内役のようなものです)

長いこと”Dyn”という所のを使っていたのですが、有料化するとのお達しが届きまして、「タダ」であることを何よりも尊ぶ価値観を有するわたしとしては、泣く泣くお別れを選ぶしかありませんでした。
別に消費税増税に便乗した訳ではないでしょうが、何というバッドタイミング。
これこそ、弱り目に祟り目です。

新しいところは、”No-IP”という所のです。
これも将来的に有料化する可能性がなきにしもあらずですが、とりあえずタダである限りは使っていきたいと思います。

一週間後くらいに移行する予定なので、よろしかったらブックマークの変更をお願いいたします。

(書評)ボクには世界がこう見えていた

年度末で忙しく、またちょっと投稿の間が空いてしまいましたが、その間に季節はぐっと春に近づいてきました。
ついにコタツを片付けましたよ。(まだちょっと早かったかな)

春になると、ちょっと頭が暖かい人が出没するとかよく言われますが、最近それ系の本を読んだので紹介したいと思います。

「ボクには世界がこう見えていた −統合失調症闘病記−(小林和彦著)」

(副題を隠せば)何かライトノベル風のタイトルで、表紙もまぁ見ようによってはそんな感じなので、気軽に手に取ってしまったのですが、内容の「ガチさ」に後退りします。
う〜ん、これは「黒歴史ノート」そのものではないか……。
著者の小林さんのプライベートな部分が赤裸々に書かれているため、痛々しさに読み進めるのが困難に感じられることもしばしばでした。

しかしこの本がすごく興味深く、底知れない魅力を湛えていることは事実です。
それはやはり著者のキャラクターと読者(自分)が重なる部分が大きいからでしょう。
大卒、読書家、理屈っぽい、オタク、アイドル好き、お笑い好き、といったよくいるタイプの青年だったのです。(最近は「真面目系クズ」とか言われる)
なので読んでいて「自分ももしかしてこうなるんじゃ…」といった漠とした不安を煽られました。

それから、その頃(80年代)の大事件や社会状況なんかにもよく言及されているので、当時の雰囲気を知る良い材料になるのではないかと思います。

とは言え、この本の肝が妄想そのものにあることは間違いありません。
1986年7月19日の「おニャン子クラブコンサート」から始まり(よくこんな細かく日付を覚えてるな…)、7月25日にXデーを迎えるまでの狂気のクレッシェンドは「ひとりパノラマ島奇談」とも言うべき極彩色絵巻の相を呈しています。

特に挿入される「おニャン子アニメの企画書」がヤバイッッ!!
こっそりライトノベルや漫画を描いたことのある、後ろ暗い過去を持つ人は読まない方が良いかも知れません。
わたしはしばらく動悸が止まらず「救心」が欲しくなりました。

著者は最初の発狂後、釧路の病院に入院します。
その後も入退院を繰り返しながら、病気と向きあう姿がスパイシーに描かれていきます。
そして現在(2011年)に至るも、まだ社会復帰は叶わないという、やや厳しい現実で締めくくられます。

しかし、読みながらかなりモヤモヤするものが…。

病気のせいなのかも知れませんが、どうも自己愛、甘えが鼻についてしょうがない。
これについては同じ大学出身で、亜細亜堂の先輩である望月智充氏があとがきで苦言を呈しています。
それでやっと溜飲が下がりました。
ですがその事を差し引いても、偏見もあるであろう病気のことを、これだけ仔細に書き残して発表したということは大変勇気あることでは無かったかと思います。

この本を読んで感じたのは、創造性と狂気にはかなり深い関係がありそうだということですね。
それは、以下の言葉などにハッキリと言い表されています。

「この時点で、自分は少し精神状態が危ないのではないかと気づくべきだったかもしれないが、別に幻覚も幻聴もなかったし、創作者としてかつてない創作意欲に満ちている、幸福な状態だと思っていた」
「薬物治療は僕をおとなしくさせたが、同時に創作者として最も大事な想像力まで奪われたような気がしてならなかった」

創作にのめり込みすぎる余りおかしくなった芸術家なんて、古今枚挙の暇なくいますからね(ゴッホとか)
もしかしたら、クリエイターの成功とは、その狂気の部分を上手くコントロール出来るかにかかってるのかも知れません。
「正気にては大業成らず」といったところでしょうか。

「一月は行く、二月は逃げる」と言いますが、年が明けたと思ったのもつかの間、早ふた月が過ぎようとしています。
この期間かなり忙しく、私事にあまり時間が割けませんでした。
この頃やっとひと山越え、一息つけたという感じです。

何がツライかというと、充分な睡眠時間が取れないということ。
平均6時間くらいかな?

「充分じゃん?!」
と、ワカホリ族からツッコミが来そうですが、「足らんわ…、まるで」と言わせて貰いたい。
8時間は寝ないと、スッキリしません。
9時間、10時間、なお辞さずです。

なんか、野比ノビタのようですが、睡眠こそ最高のレジャーではないかという気がします。
だって考えてもみてくださいよ!
お金持ちと貧乏人じゃ、着るもの食べるものに一桁二桁の差があるのはザラかも知れませんが、睡眠時間にゃ大差ないはずです。

前回プア充について云々しましたが、睡眠の充実こそ近道かも知れません。
何と言っても、寝ている間はお金を使いませんからね。

寝るのの何が楽しいかというと、ひとつは「二度寝」
これはラーメンで言うなら、替え玉ですよ。
過剰な満足感とともに、「やっちまったナァ~」という罪悪感をスパイスとして味わえます。

それから、起き際の浅い眠りをウロウロとするのも楽しい。
特に遅刻と天秤をかけながらの眠りはスリルがあります。

しかし何と言っても、睡眠の最大のスペクタクルは「夢」
これに尽きるでしょう。

凄く良い夢をみると、実際に経験したことのように心に残る想い出になりますね。私の場合は。
最近では、古い温泉旅館に泊まる夢を見て、それがまるでつげ義春の漫画のような感じだったのが印象に残ってます。

とは言え、良い夢を見るというのは簡単なことではない。
私の経験からすると、長く寝たからといって必ずしも見られる訳じゃないし、体調も関係なさそうです。
望む夢が見られる技術が開発されたら、それは人類史に残る画期的な出来事になるかと思いますが、それまでは夢は幸運な贈り物でありつづけるでしょう。

さて、自分の見る夢について近頃ある発見がありました。
暇人警報が耳をつんざきそうですが、気にせず続けます。
それは夢に出てくる人物について。

この半年くらいを振り返って、亡くなった肉親の夢をよく見るので不思議に思っていたのです。
亡くなったのはだいぶ前なので、尚更でした。
逆に生きている肉親の夢はほとんど見た記憶がありません。
親しい友人も同様。
よく見るのは、高校時代の友人、前の会社の同僚などです。

「あの人いまどうしてるのかな?」
という無意識の疑問がそんな夢を見させてるのだという気がします。
夢でその人達と語らいたいという欲求を満たしているということでしょうか…?
普段はそんなこと毫も考えないので、自分自身意外な気がします。
夢の贈り物が果たせぬ再会だということに。

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2013年の読書を振り返って

昨年(2013年)の読書を振り返ってみたいと思います。

ひとことで言うと「ミステリーの年」だったのではないかと思います。
コナン・ドイルやアガサ・クリスティーの古典的作品を読みあさりました。
日本人では東川篤哉に出会えたことが大きかったです。

また、芝崎みゆきの「古代マヤ・アステカ不可思議大全」によるアステカ熱の再燃も思い出深い。
その中で紹介されていた「マヤ文字解読(マイケル・コウ)」も、読んでみたのですが、とても面白かったです。

年の暮れ頃ではミステリー熱はひと段落して、エッセイを中心に読むようになりました。
印象深かったのは「杉作J太郎が考えたこと」、「呑めば、都(マイク・モラスキー)」、そしてドイツのロルちゃんの「百夜一夜」ですね。

ロルちゃんと言えば、彼一押しの作家、デイヴィッド・ミッチェルの「ナンバー9ドリーム」と「クラウド・アトラス」を読みました。
正直口に合わなかったですが、「ヤコブ・デ・ズートの千秋」まではトライしてみたいです。

それから、左の欄には載せませんでしたが、トーベ・ヤンソンのムーミン谷シリーズも通読したのでした。
ペン画のイラストレーションが息を呑むほど美しく、楽しく読みました。

最後に写真集は、なんと言っても須田一政の「凪の片」が一番の収穫。

プア充

「アラサー」だの「草食男子」だの新奇な造語を耳にする度に肩をすくめていた私ですが、最近耳にした「プア充」という言葉にはちょっと、おや!と思わされました。

意味するところは、貧乏だが人生が充実している人物のことだそう。
言い換えれば、「なるべくお金を使わずに充実した生活を送ることをモットーとする人」となりませんか? なりますよね?

う~ん、これはまさに私が信条としていること、そのものではないか。
デフレの世に生を受け、貧乏学生のノリそのままで社会人となり、いま現在も薄給を食む身としては、金を使うことが何よりも辛い…。

一銭も使わない日があれば、「今日はいい日だったなぁ」としみじみと思います。

逆に支出がかさんだりすると、あたかも体中の血液が流れ出したかのように本当に気分が悪くなってきます。

「プア充」断然支持したいと思います。
そこで、思うところを短く、駄文にしたためておきたいと思います。

私が考える「プア充」とは?
それは逆説的に、プア充の足下に置かれたふたつの罠を考えると明確になってくると思います。

その1、誰にも実行できない無意味なモットーとなりはしないかということ。

昔「清貧」という言葉が流行ったころ、水木しげるが清貧にかぶれた人を皮肉った漫画を描いたりました。
要するに単なるやせ我慢であると看破したのですね。
思想が先行すると得てしてこんなことになります。

絵に描いた餅ではいけない。
実用的な手段を伴わなければいけないと思ってます。

その2。
「コストパフォーマンス」偏重になってもらいたくない。

なるべくお金を使わないのがモットーなので、コスパ重視になるのは無理からぬことなのですが、一円一銭にこだわり、そればかりを追求すると、手段が目的のようになってしまい、歪んだ「プア充」ライフとなってしまうのではないかと思います。
というかそれじゃ単なる「プア」です。

逆に最も安いわけではないが、あえてこだわりを持って選ぶとき、そこに「その人らしさ」みたいなものが浮かび上がってくるように思います。

私の考える「プア充」とは、節約術を駆使して消費生活をうまく送りながら、決してケチケチ一辺倒ではなく適度な「遊び」を持つ人物ではないかと思うのです。

タブレット購入

年末年始は実家で過ごしたのですが、何気なくテレビを観ていたら「ガールフレンド(仮)」というアプリのCMが流れきて(しかも結構頻繁に)、なんというか隔世の感(?)に打たれました。

アプリのCMを流すということもさることながら、「ギャルゲー」をこんな大っぴらに、シャーシャーとお茶の間に晒す態度に感動を覚えるしかありませんでした。

かつて、アクアプラスとかが全盛の時とかにだって、こんなことをやっていただろうか?
いややってなかった(気がする)

果たしてこんなことが許されるのか?
まぁ許されるんでしょう、時代は変わりました。

で、その時代に追いつくべくタブレットを買いました。
ASUSの7インチのやつです。
まぁ実際は先月手に入れたのですが。

アマゾンで買って、値段は1万7千円くらいでした。
前々から興味はあったのですが、無駄なピューリタニズムを発揮して、今の今まで手を出してませんでした。
それと、自分の性格からしてタブレットでもパソコン同等の機能を使いたくなるのが分かってたので、自重していました。

すると脳裏をよぎるのは、マイクロソフトのsurface
PCでもありタブレットでもあると言える。
うまい! デキル!と、唸るしかありません。
多くの人のハートを鷲掴みにしたでしょうね。

でも、10インチは携帯するにはデカいと思われる。
とは言え、Excelなんかを使おうとすれば最低でも10インチはないと辛いのでこれは仕方がない。
すると必然的に重量は重くなり、お値段も高くなるのは避けられません。

で、2週間くらい、とっくりと考え、ここは割り切りが肝心だと考えるようになりました。
つまり「ミニPC」ではなく、タブレットらしいタブレットを買うことにしたのです。

で、手元に届きましたasusメモパッドHD7
重量302g
主な用途はネット閲覧と電子ブックリーダーなので、これならしばらくは片手で持っていけます。

バッテリーの持ちは正確にはわかりませんが、ネットのレビューなどによれば公称通り10時間持つようです。

価格.comとかでのレビューでは、概ね良い評価を受けているようですが、心配だったのが初期不良。
けっこう多いらしく、サポートのまずさも含めて、この機種のアキレス腱となっているようでした。
しかし、私の手に入れたブツは今のところ特に問題なしです。

【使ってみた印象】
サクサクと動きます。
何でもクアッド(4)コアだとか。
手元のデスクトップPCでもデュアル(2)コアなのに…。
しかし、たまにボタンを押しても反応しないことがあるので、その時はやっぱプチフリしてるのかな?

操作もほぼ直感でいけますね。
PCでいうところの「右クリックメニュー」どうやって出すんだろうとちょっと戸惑いましたが、長押しが相当するようです。

ソフトウェアキーボードはやはり不便です。
しかし色々と工夫が感じられ、感心させられることもあります。
例えばキーを押しながら上下左右にドラッグすると文字種別(大文字・小文字・記号)を切り替えられるなど。

アプリケーションの導入は、Googleプレイで簡単にできて便利です。
多くのソフトが無料で公開されてるので助かってます。
特に重宝してるのは、オールインワンの動画ソフト「VLC」、ファイル共有ソフト「AndSMB」、画面共有ソフト「アンドロイドVNC」、メディアプレーヤー「DAAP」などですね。
あと、プリインストールされている画像ビューワの「ASUSスタジオ」は、「プリインストールソフトは使えない」の経験則に反してかなり使えます。

これを手に入れてから、パソコンを起動する頻度が目に見えて少なくなりましたね。
メールチェックとネットくらいならこれで手軽に済ませてしまえるので。

総じて、タブレット入門機として、満足のいくものとなっているように思います。
自分でも内心、悪くない買い物だったと思ってます。

ピグマリオン30周年記念展

以前の記事でちょっと、吉田良や陽月といった人形作家のことをお話したことがありますが、彼らが講師として自由が丘で活動している人形教室「ドールスペース ピグマリオン」が今年で30周年ということだそうで、その記念人形展が目黒で行われています。
(詳細はコチラ

会期は11/2(土)〜11/10(日)までと極短です。
日常的にピグマリオンのサイトをチェックしている訳ではないので、いつもなら気付かず後で後悔するというパターンなのですが、何か今回は虫が知らせたというか、ピンと来るものがあり、見てみたらズバリですよ。
こうなると行かないわけには参りません。
昨日行ってきました。
会場は目黒区中町の「アンティークショップ・ジェオグラフィカ」です。

最寄り駅は学芸大学なのですが、電車代節約のために中目黒から歩きました。
山手通りを目黒警察署方面に進み、大鳥神社の交差点で直角に折れて、目黒通り沿いに自由が丘方面に向かいます。
2kmくらい歩いたでしょうか?
区立第四中学校のちょっと手前に、目黒通りに面して建っています。
目立つ建物なので通り過ぎることはないでしょう。

話は横道に逸れますが、とちゅう目黒通り沿いに「目黒寄生虫館」を発見。
その刹那、今まで忘れていた昔の記憶がフラッシュバックしました。
そう、かれこれ8,9年前そこを訪れた記憶が鮮明にーー。
時の流れの速さに戦慄を覚えた瞬間でした。

まあいいや…、そんなことは。
肝心なのはドールです。
出来ることなら写真でその素晴らしさを伝えたかったのですが、店内撮影はNGだったので、文章オンリーです。
が、わたしの筆力では人形の美しさを伝えきることは土台無理なので、あくまで概要的な話をします。

二年くらい前に行った人形展(こちらの記事参照)もアンティークショップでやってましたが、あそこは狭いし、商品も不気味過ぎるし、入場料を取るしでダメでした。
ところが今回のジェオグラフィカは広い! オマケに地下1Fから3Fまでの売り場をフルに活用です。
それに商品もまっとう。
アンティークな椅子やサイドテーブルなど、つい欲しくなるような(しかし値段を見て諦めがつく)品がいっぱいあり、それを見るのも楽しかったです。

で、いきなり1Fエントランスそばのガラスケースに陽月先生の新作ビスクドールが2体。
発せられる妖刀村正の如き妖気に、思わず2歩後退りしました。
ちなみに今回の展示会は販売もあり。
値札を見ると既にSOLD OUTとなっていました。
一体おいくらだったのか…、それだけでも知りたい。

1Fはピグマリオン講師陣の作品が中心的に展示されていました。
吉田先生のかなり大きめな人形が売り物のソファーに座っていてビビります(後ろから見ると普通に人が座っているように見える)
ここではピグマリオン関係の書籍や展覧会のポスター等をジュエリーショーケースに入れて展示していたのが興味深かったです。

そしてそこにはハードカバー版「解体人形」が…。
そう、この本こそこの世界を知るキッカケでした。
2002年に八王子駅前のくまざわ書店でこの本を見た時のショックたるや。
そしてなぜあの時有り金はたいてでもGetしなかったのかと、愚かだった自分をしばきたい!
貧すれば鈍すである。
それからは反省して「ピン」ときた本は即Getを心掛けています。

また話が逸れました。
各階の説明をします。
1F以外には生徒たちの作品が展示されています。

まずB1Fを見ました。
正面側の階段下に「デビルマン」に出てきそうな陽月先生の人形が展示されており、なんだか見てはいけない一面を見たような気になります。
その側にあった蕾さんだったか、棘さんだったかちょっと失念しましたが、その方の人形も良かったです。
このフロアはベッドとかソファーとかなのですが、そこに人形が寝そべったり、座ったりしているので非常にシュールな空気が漂っていました。

次は2F。
2Fはカフェが入っているので、展示場である売り場は狭いです。
なので小さい人形がまるで商品のように置かれていました。

最後3F。
ここもB1F同様、広い売り場に人形が奇妙に溶けあわずに展示されていました。
このフロアはオールドパイン家具が中心で、品の良い鏡台やサイドテーブルなどに目を惹かれました。
生徒さんの作品の売価に注目してみると、10〜30万が中心的価格帯のようでした。
う〜ん、何か頑張れば手が届きそうな値段のようにも思われ危険です。

お客さんはほとんど女性でした。
その中には生徒さんと思しき方も散見されました。
そうでない娘たちはグループで来てキャピキャピはしゃいでるので大体見分けがつきます。
あと年配の女性のグループも目立ちました。

一時間弱ほど見て回って会場を後にしました。
これは掛け値なしに素晴らしい展覧会だったと言えます。
しかもタダです。
ごく短い会期なので、なるべく多くの人に足を運んでもらいたいものです。

深大寺

この前の日曜日に深大寺を訪れたので、その時の様子をレポートしようと思います。

一時半ごろ調布駅下車。
地下化工事後はじめて降りましたが、あまりの変化にびっくり。
まるでみなとみらい線のようになっていました。

北口ロータリーのパルコ前の14番で、神代植物公園経由、深大寺行を待ちます。
ちょうどバスが出てしまった後だったので15分ほど待ちました。
34番のバスが入ってきたので乗り込みます。
この日は連休中だったこともあるのでしょうが、車内はけっこう混みました。
しかし待ったかいあって窓際席に座れて良かった…。

車窓の景色は多摩…ッ
大学時代を通して八王子に長く住んでたのでこの風景は懐かしくてほっこりします。
途中、深大寺小学校の脇を通ります。
瓦葺の塀がすごい。
なんと開校140周年だそうで、今日は運動会をしていました。

15分ほど乗って、終点の深大寺山門前に到着します。
参道を入ってすぐのところには「鬼太郎茶屋」が。


興味をそそられましたが、まだ昼食を摂っておらず、腹が減っては戦はできぬという訳で寄りませんでした。
山門前の通りを左手に入って、坂を登り、神代植物公園の入口が見える地点まで上がっていきます。
ここにあるのがそば処「玉乃屋」

店内と店外の席があるのですが、今日は気持ちのよいお天気だったので外で頂きました。
頼んだのは「十割そば太打ち田舎」
お値段¥950

(「高いッッ…!」)

と内心叫びましたが、ここでケチるのも寂しいものがあるので、贅沢にいきます。
とは言えこれでも安いほうなんですよね、鴨せいろなんて¥1,850もする。

出てきました。
きしめんのような形の麺です。
十割そばを食べたのは、もしかしてこれが初めてじゃないかな。
歯応えがあって美味しかったです。
そば湯もイケました。

食後、また山門前に降り、土産物店などを見て回ります。
楽焼ができる深大寺窯を見学しましたが、今回はパス。

深大寺の境内を散策します。
これが本堂。

早子地蔵に捧げられた風車が哀れを誘います。

キレイに色付いた境内のシダレカツラ。

とまあ、色々みたのですが、境内も大して広いわけでもなく時間が余ってしまいました。
そこでやっぱり神代植物公園へ行こうということに。
しかし、植物園の入場料は¥500
う〜ん、これ高くはないか?
たかが植物を観るためにそんなに払う人いますか?
と不承不承だったのですが、ばら園を見てそんな不平もすっ飛びました。


折しも秋のバラフェスタの会期中(11/4まで)で、咲き乱れる色とりどりバラに目を奪われました。
そのほんの一部ですが、ここに一挙貼りまくります。
品種はメモしてないので分かりませんが、ご容赦を。

さて、ばら園に隣接して大温室があり、そこもひと通り見て回りました。
入るとむっとする暑さと湿度、そして濃厚な土の匂いがします。
「熱帯の花木室」

バナナに思わず興奮。

さらにカカオに大興奮。
本当に木の幹に直に生えてるんですね。

「熱帯の花木室」を抜けると、温室の右翼と左翼を結ぶブリッジのような場所があり、生花のコンテストを行っていました。
その先が「熱帯スイレン室」

そこを抜けると、「ベゴニア室」となり、たくさんのベゴニアの鉢が並べられていました。

これは美しい!

出口付近ではランの鉢植えが展示されていました。

温室からでると、はや夕刻。
十分堪能し、植物園を後にすることに。

正門側では菊花大会が行われていて、こちらも目を楽しませてくれました。


神代植物公園、想像以上に楽しませてもらいました。
でも今回は回り切れなかったところも沢山あるので、次の機会には隈なく見て回りたいですね。