日光旅行~戦場ヶ原編~

西参道のバス停で中禅寺温泉行のバスを待っていたのですが、待てど暮せど来ない!
たっぷり10分以上経ってやっと坂を上がってくるのが見えました。
バスの中は超満員で、通路席を出してる人もいれば立ってるひともいます。
わたしはどうにか最後尾の席に腰を落ち着けることができました。

ここから中禅寺湖までは結構距離があり、時間も30分以上かかります。
途中のいろは坂、立ち乗りした人には辛かったでしょうね。
終点のバスロータリーでパスモをかざすと千円弱引かれました。ありゃ、うかうかしてると足りなくなってしまうぞ。

ここから程なく華厳の滝があります。
すぐに湯元温泉行バスが出そうでしたが、一本遅らせてまずは滝を見に行くことにしました。

付近のお茶屋には華厳の滝を一躍自殺名所として有名にした藤村操「巌頭之感」の写真が飾ってあり、不謹慎さにゾクゾクします。
滝には下から見れるようにエレベーターがあるのですが、例によっておマネーを徴取されるので、展望台から眺めるだけにしました。

う~ん、よくあそこから飛び込んだものだ…。

さて、中禅寺温泉バス停に戻り湯元温泉行に乗ります。
バスは中禅寺湖北岸の日光ロマンチック街道を走ります。
湖畔にはおしゃれなペンションやレストランが並んでいていい感じです。

街道は菖蒲ヶ浜付近で湖から離れて、戦場ヶ原方面に向かいます。
すこし進んだ竜頭の滝で降りました。

滝の側には茶屋があり、なかなか良い雰囲気でした。

そのまま上流に向かって歩いていきます。

豪快な流れが目を楽しませてくれます。

竜頭橋まで登るとほぼ平坦となります。
国道120号線を横切って、笹林の中に踏み入ってゆく。
熊出没注意の看板がとってもコワイです…。

竜頭の滝付近とはうって変わって、川の流れは緩やかです。

しかし林の中にはところどころ倒木があり、険しい一面も見せています。

しばらく行くと遊歩道が現れ、同時に視界が開けて400ヘクタールの湿原、戦場ヶ原に入ったことが分かります。

向こう側で雲に隠れるようにしている男体山まで、モヤシのように頼りなげに生えてる数本の木以外は、ずっとスゲやカヤの草叢が続くばかりです。
その風景は茫漠そのもので、心に空っ風が吹くようです。
若木に見えても実は樹齢50年を超えているものも珍しくないそうで、それだけ過酷な環境のようです。
ただ一部で早期の林を形成しつつある箇所があり、そこでは白樺の若木が競うように生えていました。

その景色にはたいへん心打たれるものがあり、来てよかったとしみじみ思ったものでした。
ただ、あまりしみじみしていられないことには、日が傾いてきて空模様がかなり怪しくなってきました。
そこで当初は湯ノ湖まで足を伸ばすつもりでしたが、泉門池付近で折り返すことにしました。

戦場ヶ原を光徳に向かう形で横断します。
かなり焦っていたのでここではあまり風景を楽しむゆとりはありませんでした。
120号線のタイヤの音が聞こえてきた時はホッと胸をなでおろしましたよ。
果せるかな、すぐそばに光徳入口のバス停が。
そして並んでる人がいる!
天に感謝を捧げたい気持ちでした。

日光旅行~東照宮編~

最近、デイヴィッド・ミッチェルの「出島の千の秋」を読んで江戸時代に関心を寄せています。

これまで江戸時代って封建時代だし、鎖国だし閉鎖的なイメージがありました。
まぁそのイメージ自体は変わらないのですが、当時の世界情勢を考えると日本だってインカやアステカみたいに攻撃されてもおかしくはなかった。
島原のキリシタンは可哀想だと思いますが、当時のカソリックは「戦争の道具」とまでは言いませんが、スペイン人たちの植民地事業の一部にガッチリ組み込まれていたように思えます。
そう考えると、徳川家康の鎖国とキリスト教禁止の政策には深慮が隠されていたのかも知れません。

そんな風に安定政策で260年もの太平の時代をもたらした東照神君に敬意を表すため--ではもちろんなく、単に手ごろな距離なので、この間の連休に日光に行ってきました。
そのレポートを写真とともに載せます。

初日、9/17(土)
8時くらいに北千住に着いてまず特急券を購入します。
利用する東武鉄道では特急券の予約は旅行代理店を通さなきゃならないそう。
面倒なので当日に券売機で買いましたが、確実に窓側の席に座りたかったので早めに済ませました。
料金は北千住-東武日光で、¥1,440
乗車料金は¥1,358で、こっちはICカードで精算します。

構内のてんやで朝食を摂り、コンビニで昼食を購入した後、時間をつぶすため駅の周囲をブラブラしました。
この時間はまだ晴れていて、すばらしい旅行になることを期待させるものがあった…。

定刻が近づいてきたので、東武線の特急専門ホームに移動して電車を待ちます。
やはり連休、家族連れが目立ちました。

9:42発のけごん7号に乗って出発。
窓側の席を倒して長くなり、早くも旅情に浸ります。
埼玉から栃木に近づくにつれ次第に田園風景が濃くなってゆきます。
刈入れが済んだ田とまだの田がまだらに広がっていました。

11:17、終点の東武日光に着きます。
ぞろぞろと降りる観光客に混じって外に出ます。
最初の目的地は東照宮です。

ここからはバスが足なので、駅前のバス停に並びます。
もう長蛇の列ができていました。
世界遺産めぐりのバスが定期的に回っていて、派手なラッピングが目を惹きます。
ただ「神橋」で降りるつもりだったので、乗るのはどれでもよく、最初のバスは混み過ぎていたのでパスしました。

次に入ってきたバスに座って乗車。
国道119号を東照宮に向かって登っていきます。
道に面して旅館、食事処、お土産屋などが目につきます。

10分くらいで神橋に到着しました。
降りる時はパスモでピッ! 便利ですね。

神--の名に恥じぬ鮮やかな姿。
ちょっと道路に近すぎるのが難ですが。
大谷川の水がすごく澄んでいるのにも感動します。

日光ロマンチック街道を見下ろす感じで東照宮へと登っていきます。
途中になんか工場みたいなのがあるな…と見ていたら、2018年まで修理中という三仏堂だそう。

「今は絵で我慢してね」という事でしょうか?
お金を払えば修理中の様子を見れるみたいでしたが今回はパスです。

表参道の様子

五重塔の広場にある拝観券の販売所でチケットを買います。
大人一人¥1,300です。た…高くない?
ただここまで来て観ない訳にはいかないので購入します。

山門でチケットをもぎってもらって境内に。

山門から五重塔の広場を眺めたところです。

東照宮に来るのは2回目で、最初はもう20年以上前に小学校の移動教室で来たのでした。
(そういえばこの日も小学生の団体が来ていた)
当時の記憶はほとんど無いのですが、なんとなくここの境内の感じは覚えていて懐かしさを感じました。

出たッ!三猿!
う~ん、でもこんなのだったけ?

陽明門の階段を登ろうとしたところで。
「アレ?!」
なんと工事中(2019年まで)
東照宮と言えば陽明門でしょうがー?!
知らずに来たわたしが抜けてるだけですが、なんか結構ガッカリしました。

陽明門から境内を望んだところです。
門をくぐって右手に家康墓に続く坂下門があり、そこに有名な眠り猫があります。

しかし思っていたよりもずっとちっちゃ!
この辺はみんな必ず写真を撮るのですごく渋滞していました。

唐門をくぐって拝殿に入ります。
ここも修理中ですね。

廊に並んで順番を待っていると、しばらくして大広間に通されます。
50人くらい入るでしょうか?
いっぱいになると後ろの人はまたしばらく並んで待つことになります。
畳に着座して、住職の説明を聞きます。
拝殿の中は薄暗く、ひんやりとした湿った空気が漂っています。
建物の意匠やふすまなどの調度品について色々と話されていました。
その後、ぞろぞろと移動して奥の部屋にまわり本尊を拝みましたが、正直暗くてよく分かりませんでした。

本殿の中は撮影禁止だったので、建物の周囲のすばらしい木彫りをお目にかけます。

東照宮を出て、つぎは二荒山神社を目指します。
ところで世界遺産とだけあって、外国人観光客がかなり目に付いたのですが、特にインド人が多かった…。
この日はたまたまだったのかも知れませんが。
年配の女性の方でも露出しているサリーを来ているのでビックリしました。

上新道に建つ「楼門」

境内の様子。

本殿。
東照宮に比べると空いていましたね。

裏手から見た様子。
この坂は日枝神社に続くようです。

ここまでで東照宮周辺の観光を終えました。
あと家光墓のある輪王寺大猷院が残ってたのですが、別料金要るのでお見送りです。
中禅寺湖方面に向かうため西参道に向かって山を降りていきました。

坂の途中には食事処やお土産屋があり、なかなか雰囲気がありました。
一旦ブレイク。

サフィールノワール

ちかごろ雨ばかりで憂鬱になります。
今日もせっかくの休日だというのに東京は一日中、雨のしと降るお天気でした。
こんな日は外出するのも億劫なので、家で靴磨きに精を出しました。

五月に買ったパラブーツのローファー「コロー」を一度もお手入れしていなかったので、シュークリームを準備してキレイにしました。
準備したのは艶やか仕上がると評判の高い、「サフィールノワール」のダークブラウン。
メイド・イン・おふらんすで、ややお高かった(アマゾンで¥2,160だった)ですが、コロー君の忠勤(?)を労う意味で。

フタを空けると蜜蝋の匂いでしょうか、とても良い香りがします。
シュークリームによくあるケミカル臭ではなく、ナチュラルなものです。

コローは四カ月の間、週に2、3回のペースで履いていたので、買った当初に比べて色が落ちてきました。
特に小指の付け根あたりと、踵の退色が強いです。
また、全体的に葉脈のような皺が目立ってきています。

靴磨きにはいつも、古いシャツを端切れにしたものを使っています。
布に少量つけて素早く塗り広げます。
クリームは油性だそうですが、非常にサラっとした感じで、革に吸い込まれていく感じです。
なので、手際よく塗らないとムラになってしまいそう。
ある程度なじませたら豚毛ブラシで仕上げます。

ブラッシングすると、噂通りの深みのある光沢が出てきてニンマリします。
まるで生まれ変わったようで、また明日から履くのが楽しくなりますね。

上の写真の左がお手入れ前、右がお手入れ後です。
一目瞭然ですね。

小指の付け根あたりと、踵のところもこのくらい目立たなくなりました。

う~ん、楽しい!
何かお手入れするためにもう一足革靴が欲しくなってきましたよ(それじゃ逆か?)

カズオイシグロ 「忘れられた巨人」

好きなんですよね。カズオイシグロ。
長編はすべて読んでます。

「好き」と言ってる割には、刊行されてからしばらくたってしまいましたが、「忘れられた巨人」を読みました。
前作の「わたしを離さないで」から10年…。
作家ってそんなに儲かるんですか?(; ゜Д゜)

本を開いてビックリ(――いや知ってたけどね)
今回はファンタジーですか?!
あまり奔放なイマジネーションを繰り出すタイプじゃないと思っていたので、意外です。
前作も軽くSFチックだったから、実はそうでもないのかな?

相変わらずの流れるような文章に酔わされる…。
とは言え翻訳なので、訳者の力かもですが:-P
そう言えば原著では古語っぽい文体だそうです。
日本語でエミュすると、候節か? あるいは「てふてふ」とか書くか?
いや、読みにくいので変にエミュしなくて正解だったと思います。

カズオイシグロ作品特有の緊張感がたまらない。
ひとつひとつの言動に伏線が張り巡らされていて、まるでミステリーのようです。
最後のページを繰って「アー、すっきり!」ということはもちろんなく、眼前に晒された様々なテーマ、人間心理の捉えがたい動きに沈思を誘われます。

メインテーマに夫婦愛があり(老夫妻が主人公)、ある意味婚活している人に読んでもらいたい本です。
ただ、婚活を止めてしまうほどのインパクトがあるやもしれません。(;´∀`)

最後に、ガウェイン最高にイケメンだったぜ…。

パイオニア N-50A

この間ふいにオーディオについて書いたりしたのですが、それは言うまでもなく物欲に責められていたからでして…。
色々悩んだ末、買ってしまいました。

パイオニアのネットワークオーディオプレーヤー「N-50A」です。

「ネットワークオーディオプレーヤー」とは何か? なのですが、ネット時代になって多様化した音楽ソースを一元的に操作・再生できる機器といったところです。
例えばインターネットラジオ、iPhoneのAirPlay、パソコンに入っているMP3、USBメモリに入っているMP3、そしてCD(からのデジタル入力)という様々なソースを再生できます。
ある意味セレクターのようなものですが、入力はみなデジタルなので、機器の中でデジタル処理を行うことでボトムアップ(高音質化)を期待することもできます。

各社から出ていて、100万円を超えるような非常に高価なものもあるのですが、デジタル/エレクトロニクス製品にそんな大枚をはたく気はなく(そもそもそんな原資がない)、DENON、マランツ、パイオニアあたりが普及価格帯(~10万)を出していて、そこからのチョイスとなりました。
実際には視聴せず、レビューサイトの情報のみを頼りにしたのですが、価格、機能のバランスと見た目のシンプルさで本機種に決定しました。
通販サイトで購入して、お値段¥55,200でした。

翌々日くらいにはもう届き、早速セットアップします。
入力が色々多いので、LANケーブル、PCからのUSBケーブル、CDからの同軸ケーブル、外付けHDD、アンプへのRCAケーブルとしっちゃかめっちゃかです。
とにかく全てつないで音出ししてみます。

「う~ん、なんだか硬い音だなァ」というのが第一印象。
今までのCD(ケンウッドDPF-7002)で聴かれていたような柔らかさ、繊細さとはうって変わってハッキリクッキリした音です。
とくにパーカッションなどは頬をピシャリと打たれるようなハッとするほどの鮮烈さを覚えました。
やや寂しいものがないとは言えませんが、たぶんこれが音響特性的には上なんでしょうね。
ブラウン管から地デジに移行した際の、あまりの鮮明さにたいする戸惑いと相似のものがあるのかも知れません。
実際しばらく聴いていたらあまり気にならなくなってきましたし。:-P

色々デジタル処理のオプションがあり、「DIRECTモード」というのが何にも処理を施さず素直に音を出すモード。
しかし音の硬さも最大となるように思われます。
「Hi-Bit32」「Up Sampling」というデジタル処理を噛ますと、正直ほどんど変化を感じませんが、やや柔らかくなるような気がするので気休めでONにしています。
「Auto Sound Retriever」というMP3とかの圧縮音声を補う機能もありますが、これをONにすると音が太くなりややごちゃごちゃするのでOFFにしています。
同じく「Auto Level Control」というのも変化を感じないのでOFF。

よく聴いているのはインターネットラジオ、PCに入ってるMP3、外付けHDDに入れてるFLACあたりです。
インターネットラジオは膨大な放送局があるので選ぶだけで一苦労なのですが、「お気に入り」機能があるので、いちどお気に入り登録してしまえば次から選ぶのはラクです。
今のところ、「FM Bayスムースジャズ」と「LINNジャズ」を登録しています。
ラジコとからじるらじるとか聴けるネットワークオーディオプレーヤーもあるみたいですが、N-50Aは残念ながら未対応のようです。
(ラジコ聴きたい人はよく調べたほうがいいです)

今回ネットワークオーディオプレーヤーを買うということで、気合を入れて所有CDのFLACファイル化を進めました。
※FLACファイルというのはMP3よりファイルサイズは大きいけれど音質的に有利なファイル形式のことです。
まぁ正直それほど変わらないな…と思うことも多いですが、曲によってはシンバル等の金物のシャカシャカ音が鮮明になったり、コンサートなどでのガヤガヤがよく聞こえたりするのでプラスに働いてるのは確かじゃないかと。

この機種の不満点は、起動が遅いこと…。
電源ONから操作ができるようになるまで、たっぷり30秒はかかります。
スタンバイからでも同じだけかかるので、スタンバイの意味あるのか?と思ってしまいます。
外側はオーディオ機器のようですが、中身はパソコンなんじゃないかと勘ぐっています。

そして楽曲を選ぶ動作がモッサリしている…。
特にいっぱいアルバムがあるアーティストのフォルダを覗こうとするとしばらく凍り付いているのでイライラさせられます。
ディスプレイも小さいので、全体がつかみにくく不便に感じられます。
ただ、そこはスマフォをネットワークオーディオプレーヤーのリモコン代わりにするアプリがあり、それを使うとかなり解消されます。
わたしは「BubbleUPnP」というのを使っています。
これを使うとスマフォから、PCの中にあるMP3をN-50Aで再生するという芸当ができ、あまりの便利さに「おぉ…」とたじろぎました。

あと、アルバム名、楽曲名にラテン文字(‘ã’とか’ç’とか)が含まれていると文字化けして#で表示されて興ざめな気分になります。

とまぁ…色々不満も書きましたが、実はおおむね満足しています。
新しいテクノロジーに触れて大いに刺激されるものがありました。
そしてオーディオを新しくすると、過去のライブラリをもう一度聴きなおして見たくなるというのも効能かなと思います。

今はリオ五輪にあやかってー、という訳でもないですがブラジル音楽を再び聴きはじめました。

やっぱ名曲というのは何で聴こうが感動は変わらないものだということに気付かせてくれます。

オーディオについて

今日はオーディオについてちょっとディープに語りたい気分です。

その前に、音楽評論家の中山康樹さんが亡くなっていたことを知ってショック…。
お亡くなりになったのは去年の頭なので、いまさらなのですが、合掌したい心持です。
中山さんといえば「マイルスを聴け!」ですが、わたしもこの本でマイルス・デイヴィス、ジャズ、ブートレグなどを知り、ディープな世界に憧れたものでした。
手元には10年以上前に買った文庫本の“Version6”があります。

しかしそんな情報も耳に入らないくらい音楽というものから遠ざかっていました。
まぁ聞かなくても死ぬものじゃないし、忙しい日々を送っているとどうも気にならなくなります。
ところがこの間ひさしぶりに渋谷のレコファンに入る機会がありましてー。
10年前と変わらない雰囲気にすごく懐かしさを覚えました。
で、五枚買うと2,000円引きというセールを行っていたもので、釣られて五枚購入してしまいました。
ブラジル音楽のコンピレーションアルバムが中心です。
CDを買うのも五年ぶりくらいですねー。
お店で買うのはもっと久しぶりです。

音楽の聴き方なんですが、ウチではもっぱらパソコンとタブレットで聞いています。
CDをiTunesでMP3に変換して、それをサーバに置いてパソコンやタブレットでストリーミング再生できるようにしています。
たぶん音質的にはあんまり良くはないんでしょうが、どの部屋にいても聴けるので便利です。

最近はこのようにカジュアルな聴き方をしていますが、昔は「ピュアオーディオ」的志向も持っていました。
ただ、まず第一にお金がないことと、「オカルト」とも揶揄される濃すぎる趣味性に辟易して離れていきました。
さらにある「事件」で決定的なものに…。
それは肝心の受け取り手である「耳」が終わっているという事実……。

Youtubeなどに耳の年齢をチェックする動画がいくつもアップされています。
齢をとると高い音が聞こえなくなるので、どこまで高い音が聞き取れるかで耳年齢を測定するものです。
試してみたところ、14000Hzから上がまったく聞こえませんでした…。
これは40代に相当するのだそう。

若いころにヘッドホンで大音量で聴いていたのが良くなかったのかー?
今となっては如何ともしがたく、口惜しい限りですが、とにかく超高音まで奏でるツイーターや、CDを超えるような音域を持ったハイレゾ音源が自分にとって無用の長物であることが分かったのです。
そう思えばかえって楽で、苦行のようなピュアオーディオの研鑽からドロップアウトして、「いかに便利に音楽を聴くか」という方向に軸足を移せたように思います。

ところでこの頃腕時計に興味が出てきまして、そこで別の切り口からオーディオ趣味というのを眺めるようになってきました。
まあ似ているところはあまりなく、全然別の趣味なのですが、普及品と高級品とで天と地との価格差があるところがよく似ています。

腕時計の高級品は機械式であることが多く、普及品はクォーツ式が多いですが、どちらが正確かと言われればクォーツ式のほうです。
つまり時計の本来の機能性と価格とがあべこべになってしまっている!
しかしそれでいて何の問題もないのです。
なぜなら高級品の由縁は、精度、耐久性、デザイン、材質、ブランド、etc…、色々とありますが、端的に言ってステータスシンボルだからです。
(なので私はセイコーのスプリングドライブにはあまり意義を感じていない)

オーディオも実は同じことで、お高い由縁はステータスシンボルだからじゃないかと思っています。
装飾品としての面がある腕時計がステータスシンボルになるのは分かりやすいですが、部屋の中で楽しむオーディオがそうなるのはちょっと理解しずらいかも知れません。
しかし必ずしも見せびらかすものでなくてもステータスシンボルになり得ます。
ようするに自己満足(自己確認)のためのシンボル(アイコン)とお考えください。

時計の精度が高級品と普及品とであべこべなように、オーディオも(特にデジタル系)は音質に大差ないのではないかと想像しています。(特に聴いてもないですがー)
マッキントッシュとかJBLとかの高級ブランドを所有するのは、ロレックスやオメガを持つのと同じ匂いがします。
しかし時計は機械式とクォーツ式とで棲み分けられていますが、オーディオだと高級品も普及品も同じエレクトロニクス製品なのでやはり音質で比較されます。
その音質の差はごく微妙なものでも、値段が何倍も違うと「幻想」とも言える期待値の膨張をもたらします。
その幻想がオカルトの由縁のような気がしています。
たとえ高級オーディオを買っても、「私はこれをステータスシンボルだと思うから所有している」と言い切ってしまえば決して「オカルト」と揶揄されることはないんじゃないでしょうか?

Windows10

Windows8.1を使っていたので、Windows10へのアップグレード催促が煩わしいほど出ていました。
しばらく放っておいたのですが、期限が7月29日ということで、先日しぶしぶアップグレードを実施しました。
WindowsXPのサポートをずるずると続けたように、たぶん期限が過ぎてもアップグレードは延長すると思うのですが、万が一できなくなると困るので駆け込みです。

パソコンを立ち上げた時によく出てくる、アップグレード催促のバルーンをクリックしてアップグレードを開始します。
OSイメージのダウンロードが始まったので、時間がかかりそうなので暫く放っておきます。
二時間くらい経って見てみたらインストールが終わっていました。

再起動して初期セットアップをします。
Win8.1の頃からですが、色々と情報をマイクロソフトに送る設定が並んでいます。
なんだか気持ち悪いのですべてOFFにしています。

立ち上がるとウ~ン。
Win8.1と大差ありませんな。
ただ、うざったいことこの上なかったスタートメニューが改善されたのが良かったです。
いちおう使っているソフトや周辺機器はどれも動きました。

しかし気に入らない点がいくつか…。
新しいシステムフォント「游ゴシックUI」が中国語のようでイヤです。

裏で「サービスホスト:ローカルシステム」というプログラムが動いていて、たぶんアップデートプログラムをダウンロードしているのでしょうが、ネットワークの帯域を独占してしまうので困ってしまいます。
う~ん、あまりにエゴイスト過ぎないか? ある程度常識的な使用量(50kbpsくらい)に抑えてもらえないもんでしょうかね。
その間ネットができなくなるので、どうしてもネットしたいときにはプログラムを落としています。

音がプツプツ切れます。
ONKYOのサウンドカード(SE-90PCI)を使ってるのですが、Win10用のデバイスドライバが無く、汎用ドライバで動かしてるせいかな?と思いますが…。
Win10用はどうも出る気配がないのでどうしようかなと思案してるところです。

古着とか

早いもので今年も折り返し地点に到着しました。

GW中に書いた服の記事の続きのような感じですが、最近手に入れた衣類を載せてみます。

これはこないだ誉めそやしていたグッドウェアのポケTの黒ですね。
こないだのはピンクで、なかなか外に着ていく気になれず部屋着と化していたのですが、これなら外でも抵抗なし。
ただこれから真夏に向かうというのに黒はどうか…という気もします。
ただ安く(2千円)、状態も良いので気に入っています。
買ったのは渋谷のBingo

これもBingoで買ったセントジェームスの半袖カットソー。
色はまるで毒蛇のような紫と黒の縞…。
まぁ古着には普段手に取らないような珍妙なカラーを何気に手にしてしまう魔力がありますね。

出た!イエロー!!
正に悪乗りと言うほかない。
同じくBingoで見つけたインディヴィジュアライズド・シャツ。
なんと古着なのに9千円の値札を付けていました(!)
しかしものは試しとフィッティングしてみると、首回りがややキツいもののジャストサイズ。
思わずテンションが上がってしまいました。

丁度20%オフのクーポンを持っていたため「やるしかない」とばかりにGetしました。
2点以上で10%オフのキャンペーンも併用したので、¥2,500くらいディスカウントされたと思います。
まま良い買い物ができたんじゃないかと。

ただ一見して、「ボタンダウンじゃないのね…」と思っていたら、ナント隠しボタン!
ヘヘ…、やるな(?)

梅酒作り(2016年)

今年も梅酒のシーズンがやってきました!

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今年はフツーにホワイトリカーで漬けることにしました。

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梅はこれまでは黄色く熟したものを使うことが多かったですが、今年は青梅を使います。
青梅はあく抜きする必要があるので、2時間ほど水に浸けます。

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水から上げたら、新聞紙の上に広げてよく乾燥させます。

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梅と氷砂糖を瓶のなかに交互に敷き詰めて、ホワイトリカーを注ぎます。
これまでは氷砂糖を1kg使ってましたが、今年は500gにしました。
ドライな仕上がりを期待しています。

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完成! 来年が楽しみです。
さて、去年は二瓶浸けたのですが、一年ぶりに開封して仕上がりを確認したいと思います。

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このように仕上がっています。
左がジン、右がラムで浸けたものですね。

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梅は長く浸けすぎるとかえって風味を損なうそうなので、上げてしまいます。
すごく縮んでる実もあれば、あまり変わってないものもあるのはなぜでしょう…?
これはあとで煮てジャムにします。

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ジンのほうはそのまま瓶に残し、ラムのほうを一升瓶に移し替えました。
およそ一本半になりました。

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ロックで飲み比べをしてみます。
ジンのほうは元々のサワヤカな香りが残っていて、そのぶんスッキリした味に感じます。
ラムのほうはより甘く感じます。少々甘ったる過ぎる感じもするので、僕的にはジンに軍配を上げたいですね。

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ソーダで割ってみます。
これからの季節はこれがいけそうですね。

最近のフィルム

え~、久しぶりですが、今年になって撮ったフィルム写真をUPしていきたいと思います。

これはまさに元旦。
水元公園に初日の出を見に行った時に撮ったものです。
図らずもオジサンの頭とご来光とがオーバラップ。

これは確か三が日のどこかで、浅草まで歩いた時に、その道すがら撮ったものじゃないかと思います。

これも同じく。
たしか三ノ輪付近の八百屋の隣に積まれていたものじゃなかったかと。

公園で遊ぶ子供たち。
はっきりとは覚えていませんが、北千住あたりで撮ったものじゃないかと思います。

これは一月に新宿公園に行った折に撮ったもの。
う~ん、何にもありませんでした。
帰りに「やまや」でストリチヤナを買ったかな?

真冬に水元公園を訪れて撮ったもの。
木の洞の表情がなんとも痛々しい。

これは近所の中川です。
干潮時に杭の底が露出するので、そのタイミングで近付いて撮ったもの。

これは荒川です。たぶん2月。
ベンチの佇まいにワビサビを感じます。

同じく荒川。
このあたり、海が近いせいかカモメが多いです。

これは3月末に、お花見に訪れた日比谷公園です。
何やらビルの工事をしていたのが気になりました。

園内の石像とともに撮った、もう一バージョン。

これはつい最近。
GW中に訪れた、水元公園です。
水産試験場跡地で撮ったもの。

ここから↓は全てブローニーフィルムで、水元公園(またはみさと公園)で撮ったものとなります。

みさと公園側から、水元公園を望む風景。

アスレチックス。最近改装されたようです。(そういえば冬に来たときは改装中でした)

丘の頂上付近。ここでも遊ぶ子供たちでいっぱいです。

広場には無数のテントが張られていました。

菖蒲田付近の様子。

これは水元公園のグリーンパーク内に飾られた鯉のぼりです。
この日は風が強かった。

水元大橋。
休日なので、釣りをする人で賑わっていました。
手前の子供たちはおじいさんから釣りの手ほどきを受けているのかな?