最近のフィルム写真(7、8月)

夏の間に撮ったフィルム写真を現像したので、UPしていきたいと思います。
7〜8月の間に撮った、36枚入りフィルム2カートリッジ分(=72枚)の写真からピックアップします。
2カートリッジずつ現像することが多いですが、これは現像タンクに最大2つ入り、薬液の節約になるからです。
そのせいでいつも現像の間隔が数ヶ月ごとになってしまいますが。

まずは暑い盛りに出かけた御徒町。
ここはいつも活気に溢れて賑わっています。

最近とみに国際色が豊かになってきたようで、シシカバブーを売る中東系のお兄さんや、ブラザー系お兄さんがとっても怖いです。
ここに来るとよく、「みなとや食品」という露天店で海鮮丼を食べるのですが、食中毒など意に介さずこの日も食べました、小柱とサーモン丼。
衛生という言葉を嘲笑うかのような店内なので、だれにでもは勧められませんが、安さと旨さに裏切られたことはありません。
ここはたこ焼き屋も併設しています。
下の一枚は、丼が届くのを待ちながらその行列を撮ったもの。

ダミ後が飛び交うアメ横の店先を眺めるのも楽しみの一つです。
ひと際目を惹いたロブスター。
そういえば昔「レッドロブスター」っていうCMがやっていたのを思い出しました。

次は水元公園。
ワンシーズンに一回は出かけています。
今回も超暑い中、涼を求めて足を運びました。

ざわわ~ざわわ~、サトウキビ畑ではありませんが、この日は風があって助かった。
そんな一枚。

そして蓮の葉が繁茂していました。
花はだいたい散っていましたが、それでもところどころ咲いていました。

印象的な木立。

小合溜を回って、対岸のみさと公園に行きます。
普段は子どもたちで賑わうアスレチックも、今日は流石に暑すぎたのか閑散としていました。

水元公園の北側には大場川が、小合溜と狭い「洲」を隔てて流れています。
(↓の写真では、左が小合溜、右が大場川)
洲は東は国道298号線のあたりから始まっていて、1kmほどもあり、西の水のふれあいルームまで続きます。

足元が危ういので途中で引き返してしまいましたが、貫走してみたかった。
小合溜には蓮の葉がびっしりと生い茂っていて見ものでした。

埼玉県八潮市を通って、公園の西側に周りました。
県境をわたると急に田舎になったように感じられたのが興味深かったです。

水のふれあいルームのあたりから撮った小合溜。

そろそろ夕刻に近づいていたので、この後、水本グリーンプラザにちょっと寄って帰りました。
水本グリーンプラザではこの時期、水元公園の写真展示が行われてました。
空調が聞いていて助かりました。まさに天国。

帰り道に、中川から水元方面を望んで撮った一枚。
それにしてもこの日はよく歩いたなあ。

マヤ・アステカ本紹介

久しぶりに感動的な書物との出会いを果たしたので紹介させて頂きます。
柴崎みゆき『古代マヤ・アステカ不可思議大全』&『マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行―メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズの旅』の二冊。

↓裏表紙

わたしは定期的にマヤとかアステカとかの中央アメリカの神話や歴史にハマるのですが、今回コレにより猛烈に燃料を投下されています。
ケチな自分には珍しく、新品でGetしました。
(ちなみに前回のピークは、07年に国立科学博物館でやった「インカ・マヤ・アステカ展」でした)

『古代マヤ・アステカ不可思議大全』は、マヤ・アステカの歴史と神話を解説したものです。
『マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行』の方はその姉妹本という位置づけで、柴崎先生が07年に行った遺跡巡りの旅をまとめたものです。

この本の何がスゴイかと言うと、全てが手書き!
イラストのみならず、文章も全て手書きなのです。
その労力たるや……。

そして漫画もいっぱいなので、とにかく分かりやすい。
実は今までマヤやアステカの本を読んできても、イマイチよく分からなかった…。
地理が曖昧なうえ、人物名(とか神の名前)が読みずら過ぎて頭に入らなかったのです。
先の展示会でも、「スゲー!(けど何だっけコレ…?)」という感じでした。
しかし今回初めて系統立てて理解できた気がします。

Amazonでもクリック!なか見検索でサワリが見れますが、雰囲気が分かるようにちょっとだけ引用させて頂きたいと思います。

これは『古代マヤ・アステカ不可思議大全』の漫画のパートの一部。
マヤの神話「ポポル・ヴフ」を解説しています。
マヤ神話にここまで親近感を感じて接することが出来たのは史上初めてではないでしょうか。
(しかしそれでもストーリーが余りに理不尽過ぎて、マヤ人と現代日本人との隔絶を感じずにはいられないのですが−−)

これは、イラストと文章からなるパート。
全体的にはこっちが基調で、要所要所に漫画が挿入されるという感じです。
先にも述べましたが、これみな手書き。
300ページほどもあるこの本、スゴイです。

『マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行』の方も同様の構成ですが、↓のように各遺跡のガイドが載っています。
これには実地を踏んだ生のアドバイスが満載(転びやすいとか)で、旅行前の予習としても有益なんじゃないかと思いますね。

それから旅先での生々しい人間模様がたまらない。
傲慢な白人ツアー客が出てくる場面では、柴崎先生の鬱憤に首を痛くなるほど縦に振りたい気分でした。

あと、ヤクザに憧れる変なお兄ちゃんが出てきたり、物売り攻撃はあるものの、想像していたよりメキシコの治安が良さそうだったのが意外でした。
柴崎先生も遺書を書いて出発したそうですが、わたしの印象も「北斗の拳」並だったので。
いっぱいある親切エピソードに、メキシコに対するイメージがだいぶ変わりました。
おかげでメキシコへの憧憬がふつふつと湧いてきましたよ。

柴崎先生ほかに、エジプトとギリシア神話本を出しているらしいので、見つけたら即入手したいです。

余った餃子の皮でピザを作る

こないだ餃子を作ったのですが、タネが思ったより少なかったようで、皮が大量に余ってしまいました(30枚くらい)
ふだん余った時には中華スープに刻んで入れたりしてたのですが、これはちょっと多すぎなのでどうにかならないかとネットで調べてみると、あるわあるわ。
同じ悩みを抱えた主婦の皆さんが、様々なレシピをネットにアップしていました。
中でも目を惹いたのが、ピザにするというもの。
お手軽そうで、皮も大量に消費できそうなので早速トライしてみました。

まずは材料。

ケチャップ(これは家にあった)
サラミ(『肉のハナマサ』で¥390)
オリーブの実(同じく、¥198)
シェレッダーチーズ(¥490だけど、30%OFFで¥343)
玉ねぎ(6個入りで、¥298)
ピーマン(5個入りで、¥128)
計 ¥1,357

(こう勘定してみると、あんまり安上がりでもないような…。)

フライパンにオリーブオイルを塗って、その上に餃子の皮を12,3枚並べます。
それから上の具材を載せたのが↓の写真。

これに水を少量入れて蓋をし、しばらく蒸し焼きにして全体に火を通します。
頃合いを見て蓋を取り、水気が無くなるまで焼いたら完成です。

食べてみると、生地が極薄なのでパリパリとクリスピーな食感です。
簡単ですが、美味しいピザのレシピを紹介しました。

梅酒作りの経過

二ヶ月前に梅酒作りの記事を投稿しましたが、その途中経過を報告します。

↓が二ヶ月前の状態。

これが、こんな感じになりました。

梅が真ん中に帯状に浮いていて、それを境に色が変わっています。
氷砂糖は一ヶ月ほどで全て溶け切りました。

上澄みをすくって飲んでみました。
まだ青いというか、尖った味がしますが、美味しいです。
氷砂糖の量が多すぎたかと思ってましたが、ちょうどいい塩梅でした。

混ぜてふたをするとこんな感じに。

梅が沈みきったら飲み頃かと思います。

旨い麦茶を求めて

お盆過ぎて、だいぶ過ごしやすくなってきました。
…と書きたいところですが、今日も視界が歪むほどの猛烈な暑さでした。
今年の夏は歴史に残るんじゃないんですかね。

さて暑い夏によく売れるのが麦茶ですが、水分補給だけではもったいない。
普段はプライベートブランドの、50個くらい入っている徳用パックを一夏、では飲みきれず、二年かけて飲んだりしてたのですが、今年は真の旨い麦茶を求めて、いくつか試してみました。
ここで紹介したいと思います。

まずは例によってインターネットで口コミ情報をあたります。
すると、常陸屋本舗の「六条麦茶」と、はくばくの「丸粒麦茶」というのがどうやら支持を集めているみたいでした。
そこで実飲。

まずは、常陸屋本舗のほう。

近所のローカル系スーパーに置いてました。
18パック入りで、確か¥200くらいだった気がします。
プライベートブランドに比べるとやや割高ですかね。

「江戸麦茶」と書かれているので、ネットで言うところの「六条麦茶」と同じものなのか確信が持てません。
でも裏に「材料:六条麦茶」と書かれているので、多分これのことでしょう…。

水出し、煮出し両対応のパックですが、美味しい麦茶の基本、煮出しで作りました。
そのお味は−−−、うまい!
普通に旨い麦茶です。
しかし、言うなれば想定の範囲内。思い出に残る程ではない。
たかが¥200の麦茶に何を求めてるの?と言われそうですが、ここはぜひとも膝を打って前のめりに丸くなり、卑屈な笑みを浮かべながら「マイッタ!」と叫びたいところです。

「マイッタ!」を求めて、はくばく「丸粒麦茶」

これはイトーヨーカドーでGetしました。
なので普通にどこでも手に入ると思います。

↑裏面
12パック入りで、これも多分¥200くらいだった気が。
さらに割高ですね。
しかし袋を開けてまずその芳ばしい香りにたじろぐ。
思わず「出来る…」という声が漏れそうになります。
挽いていない丸粒で、テトラ状のパックに入っているのは他には見ないユニークなところですね。
煮出し専門です。

味はというと、これも旨い!
雑味のないクリアな味です。
そして芳ばしい香りの余韻があります。
これは暫定王者に選んでもいいんじゃないかと思います。

しかし、わたしは自分の強欲さが恐ろしい。
全くもって麦茶に求めることではないのかもしれませんが、うずくまって肩を震わせるほどの感動、それが欲しい。
まだまだ先があるような気がします。
今年はもう充分ですが、来年また色々と試してみたいです。
黒豆入りの麦茶なんてのも気になっています。

最近のフィルム写真(4月〜6月)

去年末くらいからでしょうか、須田一政のブログが見れなくなり、どうなさったのか? 穏やかならぬことがあったのかと心配していたのですが、つい最近リニューアルされたホームページが公開されていることに気が付きました。

須田一政 ISSEI SUDA

アーカイブが増強され、400枚近い作品が見れるようになりました(サイズは小さめですが)
プロフィールや、個展/写真集歴なども事細かにまとめてあり、役に立ちます。
さらに、youtubeにUPされたインタビュー動画も張られていて、盛り沢山の内容に生まれ変わっていました。

今年の4~6月の間に撮ったフィルム写真はおよそ36枚撮り2カートリッジ分(=72枚)
う〜ん、少なめですね。
さらにその中からピックアップして紹介させていただきたいと思います。

クラゲ? みたいですが、荒川の河川敷にある少年野球のマウンドを橋の上から撮ったものです。
予期せぬ仕上がりに現像してみてびっくりしました。
これもフィルム写真の醍醐味か?


上の二枚はGWのはじめ頃に行った、青砥で撮ったもの。
天気も優れず、気分も落ち込んでいたので、写真も憂鬱な感じです。

これは、中川沿いにある青龍神社のため池です。
たまにそばを通りかかると、子どもが釣りをしているのを見かけます。

ドン臭いわたしには珍しく、飛んでいる鳩にトライ。
新宿ポンプ場のそば、なぜかやたらと鳩が多かった。

お次はカラス。

所変わって、亀有駅周辺を攻めます。

これは親水緑道のそばに咲いていたタチアオイを撮ったもの。
ちょうど親子連れと重なってしまい、ゴメンナサイ

ノスタルジックな雑貨屋の中にちょこんと佇んでいた猫。
店番ですか? ご主人は?

おっと、おやすみでしたか。

家の近所にある、西光院そばの長門八幡神社です。

日暮れ時。空の表情が美しいです。

梅酒作り

かれこれ一週間くらい前でしょうか、季節柄、スーパーに特設梅酒コーナーが作られて、貯蔵用の瓶とか、青梅とか、ホワイトリカーが置かれていました。
それを見て以来、ムクムクと梅酒を漬けてみたいという欲求が頭をもたげてきました。
貯蔵用の瓶は、前に名古屋にいた頃、猿酒を作った4L入りのものが空いていたので、あとは材料さえ揃えれば出来そうな感じです。
それで、今日やってみました。
その一部始終をご紹介したいと思います。

さて材料集めです。
ホワイトリカーが意外と高いのに驚きました。1.8Lで¥1,200くらいします。
ほとんど純アルコールを水で薄めたもの、つまり「大五郎」系の血筋な訳で、もっと安いものかと考えていたのですが、さにあらずでした。
それで、ちょっとネットで梅酒のベースになるアルコールについて調べてみたのですが、ホワイトリカーに拘らずに、米・芋等の焼酎乙類、日本酒、ジン、ブランデーなどで漬けた例を見つけました。
ベースのお酒の個性が出て、ユニークな味になるそうです。
ジンをベースにすると梅酒の甘さが抑えられて、ドライに仕上がると聞き、がぜん興味が出て来ました。
ジンベースの果物のリキュールは沢山ありますものね。
そこで以前、渋谷にあるリカーショップ「やまや」で、1.8Lくらいの安価なペットボトル入りジンが売っていたことを思い出しました。
「こんなにどうやって飲むんだよ?」と思っていたのですが、梅酒のベースとして使うのにピッタリではないですか。
それで、今日用事のついでに立ち寄って手に入れて来ました。
それがこれ!
アシュビーズ・ジン 1.75Lです。

お値段、¥1,780で、ホワイトリカーよりは高いですが、ジンでは相当安価です。
余談ですが、ペットボトルがなにやら大五郎系DNAを主張しているようにも感じますね。
でも個人的にはペットボトルは良いと思います。
なにより軽い。それにガラスと違って割れる心配もありませんからね。

さて、肝心の梅ですが、南高梅1kgを購入。肉のハナマサで、¥398

ご覧のとおり完熟です。
「梅酒の梅は青梅」という先入観があったのですが、別に熟していても良いらしいです。
青梅はアク抜きのために1~2時間水に晒す必要があるそうですが、熟した梅は特に必要無いそうなので、むしろ便利かなと思います。

砂糖は氷砂糖1kgを用意。これも肉のハナマサで、¥380なり。

普通の上白糖の方が安いのですが、氷砂糖を使ったほうが断然美味しく仕上がると聞き、用意しました。

材料を揃えたので、早速作り始めます。
まず梅をボウルにあけ、流水でしばらくすすいでキレイにしました。
上げてからヘタを取ります。
ヘタをキレイに取り除くのが雑味が出ない秘訣だそうです。

普通は竹ひごを使って取るのですが、無いので歯間ブラシの柄を使いました。
これが実に使いやすい! オススメしますよ。

次に梅を瓶に入れます。

梅と氷砂糖がサンドイッチ状になるように、それぞれ半分ずつに分けて、2回に分けて入れました。
砂糖は700gくらいが丁度良いと紹介している記事が多かったのですが、氷砂糖を他に使う予定もないので全部入れることにしました。

続いてジンを注ぎます。
と、その前に一口ジンをお味見。
カクテルベースにピッタリな感じの、クリアな味です。これなら梅の風味をあまり邪魔しないでしょう。

一気にドバドバと全て注ぎ込みました。
これで瓶の8分目くらいまでいっぱいになりました。

完成!
蓋を閉じて台所のシンクの下の戸棚に安置しました。
半年ほど寝かせれば飲み頃となるはずです。
その頃はもうクリスマスシーズン。
まだまだ遠いですが、時折眺めながら気長に待ちたいと思います。

梅雨の景色

梅雨のさなか、雨が多くて蒸す日々が続いています。
わずかな晴れ間に撮った写真をいくつか紹介させて頂きます。

これは親水緑道の脇に咲いていたタチアオイ。
鮮やかな赤が目に染みます。
この花はこの季節、土手や道路脇などいたるところで目に付きますね。

「タチアオイ畑?!」と驚くほどの密生度。
とある寺社の裏手の土地です。

梅雨といえば、アジサイ。
下は人の家の庭先を撮ったものですが、花弁が普通のアジサイ(セイヨウアジサイ)のように密生していないので、ガクアジサイと思われます。
こちらも奥ゆかしい感じでいいですね。

近所に流れる中川の風景、あれこれ。
夕方とったものが多いです。




スカイツリーも見える。

シュールなオブジェのようにも見える、河岸に打ち上げられたドラム缶。

う〜ん、こんなところに船着場を作って良いのだろうか?
無許可だとしたら、その自由さ、見習いたいです。


コンプリート・ベルリン1973&ガウト

今日はものすごく久しぶりに西新宿のブート街をさまよいました。
以前来たのは2004年か、遅くとも05年じゃないかと思います。
つまり8、9年振り…。
うーん、歳をとるはずですね。

なので、見つけるのに少し手間取りましたが、見つけました。
当時良く行っていたコレクターズCDショップ「ブラインドフェイス」です。

あらら、上の看板が壊れてる。
時の流れを感じさせずにはおりません。
しかし店内の雰囲気は昔とあまり変わりなかったですね。
それで、当時のドキドキ感を少し思い出しました。
とは言え、そんなオドロオドロしいということはなく、普通のCDショップとさほど変わりません。
売っているものが特殊なだけです。

今日ここに来たのはマイルス・デイヴィスのブートレグCDを探しにです。
私のマイルス遍歴を掻い摘んで話しますと、大学時代にのめり込み、好きな時代(70’s)のオフィシャル盤はあらかた聴き尽くしてしまいました。
そこで当時出たてだった「マイルスを聴け!(Vol.6)」を片手に、海賊版CDを求めてここ西新宿や、渋谷「マザース」などをさまよい歩くようになりました。

当時、社会人になりたてで、ある程度自由になる金を手にしたことが拍車を掛けたのかも知れません。
それに当時は70年代を中心に目覚ましい作品の発掘があり、別冊宝島から「マイルス海賊盤ベスト50」などというムックも発売されるくらいの盛り上がりがありました。
(この本いまでも買っておけば良かったと後悔しています。立ち読みで済ませてしまいました)

しかし、ブートレグでも主要な作品を抑えてしまうと「これ以上」というステージはなく、そこからはマイルス、ひいては音楽自体に対する興味も退いていったような気がします。
その後の数年間は、音楽をほとんど聴かず、たまに聴いてもアダルトコンテンポラリーミュージックや、スムースジャズ等の「毒にも薬にもならない」ものにしか接していませんでした。
それで引っ越す度にCDは減っていきましたが、マイルスだけは手放しませんでした。
とは言え、部屋の片隅に置かれたオブジェと化していました。

ところが今年の始めに体調を崩して寝込んでいた時に、退屈しのぎに再び聴き始めたところ、その素晴らしさを再発見し、病気が再発したというところです。
この間、清水の舞台から飛び降りる覚悟でMS-PROを買ったのも「マイルスの音楽をよりいい音で聴きたい」というのがその動機のひとつです。

さてこれだけ時間が経って、当然どうなっているのか気になる昨今のブート事情ですが、想像していたほどの画期的な新音源の発掘は無いようでした。
(残念なような、財布が痛まなくて済むのでほっとしたような)
しかし目を引いたのは既発CDの改善盤のリリース。
つまり、別のもっと音の良いテープを発掘してソースとしたり、デジタルマスターを施して雑音を除去して出し直したりしたものです。
あるいは、中身は全く一緒だけれども、先行がCD-Rなのに対してプレスCDで出したりします。
(なのでブート市場には同じ日、同じ演奏の複数のCDが溢れることになります)
かつて「決定版」と見なされていた作品も、すでにかなりの数がこれらの改善版にその座を追われているようなのです。

特に唸ってしまったのが、1973年のベルリン公演。
これは当時(04年)でも名演が発掘されたと大評判でしたが、残念ながら出回っている音源はモノラルで、かなりモコモコしたもの。
それでもスゴイと思って聴いていたものです
(↓がそのモコモコのCD)

それがななななんと、この間にステレオ化かつ、大幅音質アップを果たしたと言うではありませんか。
これだけは確かめねばと、長いブランクを挟んで、再びブート屋に足を踏み入れた訳です。

そしてこれが、手に入れたブツ!
『コンプリート・ベルリン1973&ガウト』

5,700円!!!
高い! 今どきCDにそんなに金出す人いますか?
コレクターさまさまではないですか。
あ〜、明日からはしばらくお好み焼きを食べる日々が続きます。

とはいえ音は素晴らしい。
究極の演奏をクリアな音質で聴ける悦び…。
無理だと分かっていても先にコッチを聴きたかった。

しかし人の欲望とは限りが無いもので、決定版とも言えるこのCDにも不満が無いわけではありません。
完全にチャンネルセパレーションしたステレオサウンドを謳っており、確かにそうなのですが、逆にチャンネルセパレーションしすぎて左右から聞こえる音が違いすぎ、真ん中の音がスカスカしているように感じます。
バージョンアップ前盤がモノラルで、音像が真ん中に固まっていただけに、かえってその印象が強まります。
特に2トラック目(Turnaroundphrase)の5分過ぎ辺りの、火事場のようなドラム・ソロがほとんど左チャネルからしか聞こえないのは興奮に水を差されるような気さえします。
これがマスターテープからしてそうならば、全くの無い物ねだりですが、何となくデジタルマスターの時点でステレオ感を増幅させる処理を行なっているような気がします。
それが裏目に出ているような気がしてなりません。

新たな「決定版」が出たら。それもまた買ってしまうのかなぁ…。

<ブートについての雑感>

  • 最初のブートレグ
    一番初めに手に入れたマイルスのブートレグは下の「アナザー・ユニティー」でした。

    これは演奏自体の素晴らしさ、音の良さに加えて、プレスCDであること、さらには読み取り面がゴールドという謎の力の入れ方でわたしの心に消えない印象を刻みつけました。
    あとどういう訳か、CDからいい匂いがしてました。
  • 新旧レーベル対決
    「アナザー・ユニティー」は「レジェンダリーコレクションシリーズ」というレーベルの作品で、当時ブラインドフェイスにはこのレーベルの作品が数多く並んでいました。
    なので、今回も「レジェンダリーコレクションシリーズ」の中の「ベルリン1973」が置いてあるものと期待していたのですが、「レジェンダリーコレクションシリーズ」は既に棚から取り除かれていて、代わりに「ハンニバル」という新興レーベルの作品がその場所を占めていました。
    「ハンニバル」のラインナップは他レーベルの既発CDの改善盤がほとんどを占めています。
    つまり他のブート屋さんが作って、売れ筋になった商品を、さらに良い音質で出して売上を奪い取る作戦です。
    今回買った「コンプリート・ベルリン1973&ガウト」もそのハンニバルレーベルのものです。
    買う側にとっては、よりいい音、しかもオフィシャル同様のプレスCDで手に入ることが多いので良いのですが、過当競争に陥って業界の体力を奪うことになるのではないかと、しなくても良い心配をしてしまいます
  • CD-R
    下は、わたしが昔、渋谷の「マザース」で買ったブートレグです。

    なんと、CD-R!
    一体原価はいくらなんでしょうか?
    まるでお金を刷っているようなもの。ブート屋さんは笑いが止まらなかったに違いありません。今はどうか分かりませんが、昔はインターネットで拾った未発表音源をCD-Rに焼き、自分でジャケットを手作りしてヤフーオークションで売ってる人を見かけました。
    やってることは別として、それはそれでクラフツマンシップが微笑ましいと言えないこともないです。
    しかし中には買ってきたブートを、ジャケット、レーベル含めて完全にコピーして売り捌いている輩も見かけました。
    マザースさんは変に欲がないのか、ネット通販をしていなかったため、格好の餌食になってしまっていたようですね。
  • 西の横綱
    マイルスのブートの東(東京)の横綱がマザースなら、西の横綱は名古屋の「サイバーシーカーズ」です。
    「レジェンダリーコレクションシリーズ」もここが出しているもの。
    名古屋には1年2ヶ月ほど転勤で居ましたが、ちょうどマイルスから離れていた時期なので足を運ぶことはありませんでした。
    今調べてみたら、千種なんですね。
    会社のオフィスがここにあったのに!
    もったいない事をしました。何も買わなくても、一目見てくれば良かったです。
  • 「コンプリート・ベルリン1973&ガウト」に対しての最後の小言
    このアルバムはベルリン公演を記録したCD1と、アート・ジャクソンというよくわからないギタリストの「ガウト」という未発表音源がCD2に抱き合わせになっています。
    この関連性は、同時期であることと、アート・ジャクソンをマイルスがサポートしてたらしいということだけ。
    別にマイルスが「ガウト」のレコーディングに参加している訳でもないですし、この薄い関係性でカップリングしたのは強引すぎる気がします。
    ベルリンの人気にあやかって謎のアルバムを売り付けようという意図が透けて見えます。
    音楽的に似ているのかと期待して聴いてみましたが、私的にはもう二度とトレイに載せる気になれそうにない代物でした。
    しかし、中山氏が電子版で紹介しているので、紙のほうの「マイルスを聴け!」でも新しい版からこちらが載るんでしょうかね?

青砥

今日はいまいちハッキリしない天気でしたが、気分転換に青砥まで散歩がてら写真を撮りに行きました。
環七沿いに進めば、ここ亀有からは30分強ほどの道のりです。

道路沿いの植え込みはどこも、つつじが競うように咲いていました。

青砥橋のところで環七から離れて、中川右岸沿いを進みます。

河岸には青砥(青戸)の名の由来である船着場が目に付きました。

葛飾区総合スポーツセンターの付近で橋を渡って左岸に回ります。
この付近で中川は直角に折れ、クネクネと蛇行しながら荒川と並走していきます。

運動公園まで来たところで、天気の崩れが気になったので、ここで引き返すことにしました。
踵を返して中川沿いに北上を始めます。
途中、消防庁の訓練場の脇を通って行きました。

青砥橋の架かっている鼻をぐるっと回って、新中川沿いに進んで川を越えます。
そこから総武本線新小岩駅と常磐線金町駅とを結ぶ単線の貨物線である、新金貨物線に沿って進みます。
この辺りは線路沿いに菜園などが作られていて、ほのぼのした風景が広がっています。

さて、高砂小橋付近でよく見慣れたカラーリングの車両が目に入りました。

これは京急ではないか、いったい何故こんなところに…?

そこで京急線が京成線に乗り入れていたことを思い出しました。
そう言えば、特急「青砥行き」などという表示をしばしば目にしていましたね。
こんな近くまで京急が来ているなんて、ちょっと感激しました。

下はもうちょっと進んだところにある、青砥神社の沼です。

中川大橋が見えてくる頃になると、地所は新宿(にいじゅく)に差し掛かります。
最初、「新宿ポンプ場」を見て、新宿区にまで送水しているのかと訝しんだものですが、さにあらずでした。
しかし分かっちゃいるものの、「新宿」の文字を見ると今でもちょっとぎょっとしますね。

生憎の天気だったので、写りはイマイチですが、以上、近所の風景を紹介いたしました。
個人的には、絶好のシャッターチャンスを三回も逃してしまって、気分転換のつもりがなんだか逆にモヤモヤする結果でしたね…。