ネットワークプレーヤーでラジコが聴ける!🤭

このあいだネットワークプレーヤーでインターネットラジオが聴けなくなったが、なんやかんやあって聴けるようになったという記事を投稿しました。
めでたしめでたしなんですが――、実際のところ最近はもっぱらアマゾンミュージックやラジコを聴いてたので、「聴けない!」という掻痒感が無くなっただけでそれほどQOLが上がったわけではありませんでした。

YCASTをセットアップする中で思ったのが、「これを使えばネットワークプレーヤーでラジコも聴けるようになるんじゃないか?」ということ。
持ってるネットワークプレーヤーの後継機種(といってもとっくに生産終了してますがー)のパイオニアのN-50AEではラジコが聴けるので羨ましく思っていたんです。

最初の思い付きは単純に「インターネットラジオもラジコも同じラジオでしょ?」

つまりラジコにも他のインターネットラジオよろしくストリームURLがあり、それをYCASTに登録すれば聴けるようになるのではないかと考えたのです。
でリサーチしたところ、そうは問屋が卸さずでそんな単純な話ではありませんでした。

まず第一の関門はラジコのURLを開くためには認証が必要で、認証せずに開くとエラーとなり音声を聴くことができません。
第二にHLS形式ストリーミングという方式を採用していて、古典的なインターネットラジオのような固定的なストリームURLがあるわけではないということ。

N-50AEにはたぶん機器の中に上記の処理を行うプログラムが入ってるんでしょうが、N-50Aには入っておらず、今後も入ることはありません。(事業撤退しちゃったんで)
なので前回のお話し同様、外部で補ってやる必要があります。

その第一の難題を解決する今回のヒーロー(一人目)は彼ッ!

ヒーローというよりなんかADみたいですが…。
この人が認証を代行して、ラジコのサイトから各ラジオ局のプレイリストを取得してきてくれます。

この認証というのが何をやっているのかちょっと謎なんですが、ラジコはエリアによって聴ける局が変わるので、どのエリアに属しているのかという情報を取り交わしているんじゃないかと思います。

第二の問題を解決するのはこの人!

これはサーバー上で動く音楽プレイヤー(iTunesとかWindows Media Playerみたいな)なんですが、HLS形式ストリーミングの再生ができます。
パソコンと違ってサーバーには必ずしもスピーカーは付いてないので、再生している音楽をストリームURLに再放流するという機能も付いてます(これがミソ)

またサーバーには必ずしもディスプレイが付いてないので、スマホ越しに操作して聴きたい曲を選べるという機能が付いてます。

このRadioRelayServerとMusic Player Daemon、そして前回紹介したYCATを協調させることでN-50Aでもラジコが聴けるようになるんです。

マンガにするとこんな感じですね。
図にしてもサーバーのところがごちゃついてちょっとわかりずらいですが…。

  1. RadioRelayServerがラジコからプレイリストを取得
  2. Music Player Daemonがプレイリストを読込んでラジオを再生し、家のネットワークに再放流
  3. YCASTがネットワークプレーヤーに再放流してるURLを案内

という流れです。

番組の選択はM.A.L.Pというアプリで行えます。

ラジオ局の切替えを行うと数秒音声が途切れますが、まぁまぁ快適な操作感です。
それにしてもこのアプリの感じ、N-50Aの操作アプリに似てますな。
おそらくN-50Aの内部、に限らず各社が出しているネットワークプレーヤーの中身も、Music Player Daemonみたいなオープンソースのサーバー向け音楽プレーヤーを独自にカスタマイズしたものが動いてるんでしょうね。

ネットサービスのメニューを開くと、YCASTに追加したラジコの番組が見えます。
選択するとアプリで指定したラジオ局を聴くことができました😎

これまでパソコンを開いてブラウザを立ち上げ、番組を選択して聴いていたのでだいぶ簡便になりました。
ラジオを聴くためにわざわざパソコンを開けなくていいというのは大きいですね。
ただネットワークプレーヤーの画面上だと”Radiko”としか表示されないので、どの局を聴いてるのか分からないのが難点ですな。
あと、可能であればアートワークに番組画像が出れば良いですね。

以下は、備忘録も兼ねて技術的な内容になります。
自分もRadioRelayServerを入れたいんだよォ、という人には有益かも知れません。
興味のない方はここでお別れですね。

①Music Player Daemonのインストール&設定

下記コマンドでインストールします。
apt-get install mpd

/etc/mpd.conf を編集します。
チマチマ変えるところがありますが、大事なのは家のネットワークに再放流する箇所の設定ですね。
ひな形が載ってるので、必要に応じてコメントを外して設定します。


#
# An example of a httpd output (built-in HTTP streaming server):
#
audio_output {
    type                 "httpd"
    name                 "Radiko"
    encoder              "lame"
    port                 "8000"
    bind_to_address      "0.0.0.0"
    bitrate              "128"
    max_clients          "0"
}


②RadioRelayServerの設定

ZIPでダウンロードして、2か所変更しました。

<start>


#!/bin/bash

nohup python3 manage.py runserver 0.0.0.0:9000 > /dev/null 2>&1 &


これは単にターミナルからRadioRelayServerを起動した後、ターミナルを閉じても動き続けて欲しいので、死なないようにオマジナイですね。

<radiko.py>


186c186
<                 'http://f-radiko.smartstream.ne.jp/'
---
>                 'http://c-radiko.smartstream.ne.jp/'


たった一行の修正(f-radikoをc-radikoに変えただけ)ですが、けっこう大事な修正です。
今年の一月にラジコの仕様変更がありそれに対応したものです。
ラジコは時たまこういう仕様変更を行うそうで、そのたびに受信するアプリはちょくちょく改修しなければいけないみたいです。
ラジコが聴けることを羨ましがっていたN-50AEですが、もうファームウェアアップデートは行われていないと思うので、多分もう聴けなくなってるんじゃないかと思います…。

んで起動ですが、RadioRelayServerはPythonというプログラム言語で書かれていて、DjangoというWebサーバで動きます。
ただ七面倒臭いことに、仮想環境というものを作ってその中で動かすというお作法があります。

その辺りの操作を当時は色々調べてやったのですが、ちょっと時間が空いてしまったので詳らかには思い出せませぬ…。
多分Pythonを動かすうえではごく一般的な話だと思うので割愛します。

ポイントとして、プレイリストは下記に書き込まれるので、あらかじめ空ファイルを作成しておいて書き込み権限を与えておく必要があります。

/var/lib/mpd/playlists/00_radiko.m3u

③YCASTの設定

stations.ymlに下記を追記しました。


Radio:
  Radiko: http://192.168.0.20:8000


以上の設定でネットワークプレーヤーでラジコが聴けるようになりました。
次はAmazonミュージックが聴けるようになると良いなぁ…。

YouTubeチャンネル開設!

ドスコイさんに憧れるあまり、自分でも街歩き動画を作ってYouTubeにアップしてしまいました。
チャンネル名は「かながわ散歩」

良かったらご覧ください!

人の動画を観るぶんには感じないんですが、自分で作るととんでもなく時間がかかることが分かりますね😥
第二弾あるか…な?

【解決済み】ネットワークプレーヤーでインターネットラジオが聴けなくなった話

8年くらいパイオニアのN-50Aというネットワークプレーヤーを使ってきたのですが、この頃インターネットラジオが聴けなくなってしまいとても困りました。
お気に入りに登録しているインターネットラジオ局を選んでも、↓のように「トラックが見つかりません。」と表示されてしまうんです。

気が付いたのは2月頭くらいですかね。
世間(?)は1月半ばくらいから騒いでいたようですが、近頃はもっぱらアマゾンミュージックを聴いているので気が付きませんでした。
蛇足ですが最近は「夏チルJ-POP」をよく聴いています。季節感無いですね……。

久し振りにインターネットラジオでも聴いてみようかーと選局するとエラーに。
その時はネットワークの一時的な不調かと思って放っておきました。
しかし数日空けて再びトライしても同じ結果となったので、何かがおかしいとググってみました。

すると出るわ…。インターネットラジオにつながらないという悲憤の嵐。
日本人は価格.comのクチコミ掲示板、外国人はHiFiオーディオのフォーラムなどで不満を呈していました。
それらをつぶさに読んでやっと問題の原因がわかりました。

上はネットワークプレーヤーがインターネットラジオを聴く仕組みをマンガにしたものです。
インターネット上にはラジオを配信している局が山のようにあるのですが、ネットワークプレーヤーから聴くときには最初に案内サイトにアクセスし、そこから聴きたいラジオ局を教えてもらってストリームを開きます。
案内サイトはいくつかありvTuner、TuneIn、airable radioなどがあります。
パイオニアのネットワークプレーヤーはvTunerを使っていたのですが、この度vTunerがパイオニア製品のサポートを打ち切ったのが原因のようです。

「何を勝手に打ち切りやがって?!」とブチ切れたくなりますが、実は地殻変動ははるか2020年頃から始まっていました――。
2010年代、パイオニアのみならずSONY、Denon、マランツ、ヤマハなど各社がネットワークプレーヤーを競って出荷していました。
それらの機器のインターネットラジオ再生はvTunerがサポートしてたのですが、2020年頃から順次サポートの打ち切りや有料化が行われてきていたようです。

見切りを付けたSONYはファームウェアを更新してvTunerからTuneInに、同じくヤマハもairable radioに乗り換え。
マランツは年間6ドル、Denonは4ドル(この差は何…)払うことで継続利用できることになりました。
そう言えば、BOSEのHomeSpeaker500はTuneInでしたね。

で、パイオニアはなぜかお目こぼしを受けてこれまで無料で聴けてきたのですが、この度サポート停止の止むなきに至ったようです。

わき道にそれますが、これ本当にダメ―――と思いますね…。
年間4~6ドルって、日本円にしたら600~900円で全然払える額だと思います。
なんですが、最初から徴収してたなら納得できるんですよ。
でも元々タダだったのに今になって払えというのが本当に気持ち悪くて受け付けられない。
お金払って聴くくらいならむしろ聴けなくて良いやと思ってしまいます。

パイオニアはオンキョーに吸収されて、そのオンキョーも2022年に倒産してしまったんですよね。
ブランド自体は外資に買われて生き残っているみたいですが、恐らく旧製品のサポートは望めないと思います。
それではN-50Aはどこかの外人が言っていた「クールな外観のゴミ」になってしまうのでしょうか……?

しかし! そこに一人のヒーローがッ!!

外人が盛り上がっているフォーラムで見つけました。貴重な情報をありがとう!

その名はYCAST!
またの名をインターネットラジオの自家案内サイト!!

つまりはこういうことですね。
死んでしまったvTunerの代わりに自分で案内サイトを立ち上げてインターネットラジオ局につながれるようにするんです。

前置きが長くなりましたが、今回はYCASTを家のサーバーにインストールして再びインターネットラジオが聴けるようになるまでの顛末を語ります。
ただここから技術的な内容が濃くなるので、興味ない人は「へぇ~YCASTを使えば聴けるんだ」くらいの話で了解いただいて良いかと思います。

まずはここでYCASTのソースをGETします。
う~ん、全部英語だなぁ(アタリマエ…)
今となってはけっこう親切に書いてあることが分かるのですが、最初はなんのこっちゃ全然わかりませんでした。

ごく大雑把に言うと、YCASTのインストール&起動とDNSの変更をせよということです。
しかしウチのサーバーはすでにWebサービスが動いてるのでYCASTと共存するためにちょっと工夫をする必要があります。
個人的に悩んだところを軸に解説して行こうと思います。
悩まなかったところはあまり触れないと思うので、「そこを詳しく聞きたいんだよォ――ッ!!」という方いらっしゃったらごめんなさい。

①YCASTのインストールとサービス登録

ダウンロードしたTARボールをサーバー上の適当な場所に展開。
インストールは、python3 setup.py installとやるだけですな。
途中ビルドがSegmentation faultで落ちたので焦りましたが、もう一度やり直してみたら上手くいきました。

サービス登録は、examplesフォルダにあるycast.service.exampleを/etc/systemd/system/ycast.serviceにコピー。
UserとGroupの行を既存のユーザー名に書き換えて、下記コマンドを実行でOKです。

systemctl enable ycast.service
systemctl start ycast.service

②Webサービスの設定変更

ウチはWebサービスにApacheを使っています。
これがNginxを使ってたら、examplesフォルダにNginxの設定サンプルがあるので楽だったのですが……。
Apacheの設定が今回一番苦しんだところですね。
昔はWebサービスと言ったらApacheがデファクトスタンダードだったんですが、時代は変わったんですね。

Apacheのリバースプロキシ機能を使って、HTTPリクエストをYCASTに転送するのでproxyモジュールを読み込みます。
/etc/apache2/mods-enabledフォルダに下記コマンドでシンボリックリンクを張ります。

ln -s ../mods-available/proxy.load .
ln -s ../mods-available/proxy_http.load .

/etc/apache2/sites-available配下にある、既存のコンフィグに下記の設定を追記します。


<VirtualHost *:80>
    ServerName pioneer.vtuner.com
    ProxyRequests Off
    ProxyPass / http://127.0.0.1:8010/
    ProxyPassReverse / http://127.0.0.1:8010/
    ProxyPreserveHost On
</VirtualHost>


さらっと書いてますが最初は上手く動かず、試行錯誤がありました。
Nginxの設定にあるproxy_set_headerの行をApacheでどう書くのかが分からなかった…。
色々調べて”ProxyPreserveHost On”で良いことが分かりました。

で、サービス再起動。

③DNSの変更

これは2枚目のマンガにあるように「vTunerはこちら⇒」という看板をぐいっと下に向ける作業ですね。
ネットワークプレーヤーはpioneer.vtuner.comというアドレスを頼りにインターネット上を探そうとします。
それを「pioneer.vtuner.comは家のネットワークにあるよ」とダマすんです。
これを犯罪に悪用したのがDNSポイズニング攻撃と言われますが、家の中でやる分には問題ありません。

家庭用のDNSサーバーを立てるため、bind9をインストールします。
それから/etc/bind/named.conf.default-zonesに以下を追加。


zone "vtuner.com" {
    type master;
    file "/etc/bind/db.vtuner.com";
};
zone "0.168.192.in-addr.arpa" {
    type master;
    file "/etc/bind/db.0.168.192";
};


db.vtuner.comとdb.0.168.192の2つのファイルを/etc/bind配下に追加します。

<db.vtuner.com>


$TTL    604800
@    IN    SOA    vtuner.com. root.localhost. (
             5        ; Serial
             604800        ; Refresh
             86400        ; Retry
            2419200        ; Expire
             604800 )    ; Negative Cache TTL
;
@    IN    NS    localhost.
pioneer    IN    A    192.168.0.20


<db.0.168.192>


$TTL    604800
@    IN    SOA    vtunner.com. root.localhost. (
             4        ; Serial
             604800        ; Refresh
             86400        ; Retry
            2419200        ; Expire
             604800 )    ; Negative Cache TTL
;
@    IN    NS    localhost.
20    IN    PTR    pioneer.vtuner.com


ちなみに家のサーバーアドレスは192.168.0.20の設定です。

それにしてもなんですが、どうしてこう各種サービスの設定ファイルの文法は千差万別で脈絡が無いんでしょう……。
bind9の設定ファイルは数あるサービスの中でも輪をかけて複雑に感じます。

最後にN-50A本体のネットワーク設定を変更します。
DHCPをOFFにして、プライマリDNSのアドレスに家のサーバー(192.168.0.20)、セカンダリDNSのアドレスにブロードバンドルーターを設定します。
これで「vTunerはこちら⇒」の看板が家のサーバーに向きました。

祈りつつ再起動…。

ーーーキタッ!!
「サーバーがありません。」となっていたネットサービスのメニューにRadiobrowserとMy Stationsの二つが出現しました。

まずRadiobrowserの方を開いてみます。

Genres配下を見てみると、前はRockとかJazz、Hip Hopという感じのジャンルで並んでたのですが、特に整頓されていないカオスなタグが膨大にエントリーされています。
これでは使いづらくてしょうがありません。
Most Popularも前はジャンル毎だったと思うのですが、今はすべてのジャンルが一緒くたにされていて、訳の分からない順番で並んでるのですごく残念な感じです。
たぶんこのメニューを今後使うことは無いでしょう。

次にMy Stationsの方を見てみます。
こちらはYCASTの設定ファイルに自前で登録したインターネットラジオ局を表示します。

Jazzのジャンルにお気に入りの1.FM – Bay Smooth Jazzを入れています。
ポチッと選択すると――。

やったッ! 再生できた!!
なんか苦労した甲斐があってのことか、音が一音一音粒だって聞こえましたね😎

お気に入りに入れていた他のラジオ局も登録し直して、以前のライブラリを復元しました。
アートワークが表示されないなど、以前に比べてデグレードしていますが、音楽再生自体はこれまで通り聴けるようになったので満足しています。

最近のオーディオ事情(2024年)

久し振りのオーディオ記事ですわ。
テレワークしてるので、ヒマなときにチョコチョコとシステムをいじっております。
去年一年間で色々とやったことをまとめました。

①自作スピーカーの端子交換

この記事で作ってるところを紹介した、Fostexの自作スピーカーの端子を交換してみました。

もともとは安いスピーカーによくあるプッシュ式でしたが、アンプを取り換える際の取り回しが面倒なのでバナナプラグが挿さるやつに変更しようかと。
買ったのはアマゾンで売ってたこれ。

最初は1コ千円もし躊躇してたんですが、タイムセールで1コ¥600にまで下がったのでポチりました。
で交換~なんですが、その前にスピーカーのコーンキャップが子供にベコベコにされてたのでその修復から行います。

これをどう直すのかというと、掃除機で吸い出すんです。

こんな感じにキレイに戻りました。よく見ると左のコーンにちょっと皺がよっちゃってますね…。
余ってたベルデンのスピーカーケーブルの切れ端をハンダ付けします。

で、スピーカーボックスに取り付けるとこんな感じです。


バナナプラグを差し込んだところです。

音は特に変わりませんが、見た目がスッキリして気持ちが良いですな。


②ラインセレクター導入

ふだんはもっぱらネットワークプレーヤーから聴いてるのですが、たまにCDプレーヤーから聴きたくなることもあります。
またアンプも真空管プリとマランツのパワーアンプのセットと、モックの付録のデジタルアンプとがあり、気分で切り替えたくなることもあります。

そこで白羽の矢が立ったのが、TENEALAYオーディオという謎の中華メーカーのラインセレクターRC32
アマゾンで税込み¥3,199でした。


こいつは3系統の入力(CDプレーヤーとネットワークプレーヤーとパソコンとか)と2系統のアンプの組合せを切り替えることができます。
逆(?)に2系統の入力を3系統のアンプへの切り替えに使うこともできます。

難点と言えば、やはり音がちょっと悪くなります。
謎のメーカーだし、値段も(オーディオアクセサリーとしては)安価なので、しょうがないかなという感じですね。
気になって外した時期もありますが、今は利便性を取ってまた付けています。


③CDプレーヤーにスパイクインシュレーターを付ける

もう20年来使っている、KENWOODのDPF-7002
CDを読み込めなくなってもピックアップを交換して(この記事)使い続けているほど愛用しているのですが、実は中古で入手したものです。

CDプレーヤーの底部にはネジ穴があり、純正品にはそこに嵌めるピンスパイクが付属するのですが、買った時には欠品していました。
完全に飾りで、あっても無くても音は変わらないので気にしてなかったのですが、「長いことご苦労さま」というねぎらい(?)の意味で取り付けたくなってきました。

純正品のピンスパイクは今でもヤフオクとかで¥1,800くらいで出品されてます。
しかしそれを買うのはなんかシャクなので、ねじ径を調べて、入るハズのスピーカー用のスパイクインシュレーターを購入しました。
アマゾンで税込み¥1,998也。


受け皿まで付いてお得じゃないですか。
ところが……。
ネジ穴と合ってなかった―――。
8mm径が入る穴かと思っていたら、スカスカでした。
10mm径が正しかったようです。

しかし使わず無駄にするのも勿体ないので、ナットをセメダインでネジ穴の先に接着して装着しました。

お皿の上に乗せるとこんな感じです。
おぉ、ワディアみたいでかっこいいじゃん?


④えっ!! 六角ナットをインシュレーターに?!

できらぁ!
という感じで、六角ナットをインシュレーターに使うというプアオーディオ道にチャレンジしました。

買ったのはコレ。
M10(直径1cmのボルト用)六角ナット。8個入りで¥191でした。


こんな感じでスピーカー1本あたり4個で支えます。

自作スピーカーの方に穿かせてみました。
穿かせた結果はどうかというと…。
特に変化を感じませんねw
超小型スピーカーなので、そもそもそんなに振動してなかったのかも知れません。

スペンドールS3/5に穿かせてみたところ、振動がラックに伝わってしまって使い物になりませんでした。
高い投資ではないんで「そんなもんか」という感じです。
ラックにポン置きよりは締まって見えるのが一番の効能かも知れませんな。


⑤イヤーパッド交換

久し振りにMS-PROで聴いてみたら、耳に黒い粉が付いてびっくり!
イヤーパッドが加水分解してボロボロになってました。
ウレタンなのでほっとくとこうなっちゃうんですよね~。

MS-PROを買ったのはちょうど12年前で、3回交換しています。
なのでイヤーパッドの寿命は3,4年といったところですね。
割と頻繁なので四千円以上する純正品なんてとんでもない!
いつも安い互換品を買っています。

今回買ったのはこれ。またしてもアマゾン。税込み¥760のやーつーです。

やったッ、純正品の五分の一以下ッ!
でも原価で言ったらたぶん数十円くらいなんでしょうね。

取り換えたところ。
新品に戻ったようで気持ちがいいですね~。
でもこの頃はヘッドホンで聴くことは滅多になくなりましたね。

加齢によるものなのか…、距離感なく直接耳にぶち込まれるのがしんどく感じます。
昔は何時間も聴いていられたものなんですがね…。


⑥ジャンパーケーブル導入

この記事で色々遊びましたが、スペンドールS3/5には高音用と低音用の2対のスピーカー端子が付いてます。
それぞれ別のアンプでドライブするといった富豪の遊びが可能なのですが、富豪では無いので普通に一台のアンプで駆動してます。
その際は高音側と低音側の端子は真鍮(なのかな?)のジャンパーでショートしています。

んで、オーディオマニアの間でよく言われるのが「付属のジャンパープレートは音が悪い」
代わりにスピーカーケーブルでショートする絵をよく目にします。
しかしホンマかいなと思います。
厚い金属板であるジャンパープレートの方が電気をよく流しそうじゃないですか?
なのでこれまで気にせずやってきたのですが、お正月にアマゾンをぼうっと眺めていたら安価で見た目も格好良いジャンパーケーブルを見つけたのでついポチってしまいました。

それがこれ。
「UCINNOVATE」という聞いたこともない謎のメーカーの製品です。税込み¥2,052也。

これは一方の端子がYラグで、もう片方がバナナですね。
バナナの方をスピーカー端子に差し込もうとすると…、あれ?入らない。

ちょっと焦りましたが、けっこう強く押すと紙が丸まるように径が小さくなりすっぽり収まりました。
Yラグの方は普通にネジ止めします。けっこう厚みがあるのですが、ジャンパープレートと変わらないくらいなので問題なしでした。

効果は怪しいですが、よくオーディオマニアがやってるたすき掛けで結線します。
音はプラシーボ効果かも知れないんですが、少し良くなったような気がします。
(とは言え、目隠しして当ててみろと言われたら絶対無理ですがー)

少なくとも悪くなることは無いと思います。
オーディオの投資としては安いので、悪い買い物ではなかったかなぁと思います。


⑦デジアンのプッシュ式スピーカー端子にバナナプラグ変換端子を噛ませてみる

いま音楽を聴くときはもっぱらこの記事で紹介した、デジタルアンプLXA-OT4を使っています。
サラサラとした高音の質感が気持ち良いですね。
あと、何時間聴いても筐体がまったく暖かくならないのもエコでGood

しかし不満な点もあり、それはスピーカー端子がプッシュ式であるところ。
ネットでバナナ端子に換装している猛者もいるようですが、わたしがやると壊しそうなので別の方法を模索します。

で、やはりアマゾンで調べていると――、ある! プッシュ式→バナナへの変換プラグが。

それがこれ。¥1,680(税込み)でした。
ノーブランド品で、何の味も素っ気もないパッケージが武骨でいいですね。


仕組みはごく単純で、撚線の先端がバナナになっており、撚線をプッシュ式端子に噛ませるというものです。

音はまったく変化を感じませんね~。
ただ抜き差しの利便性が向上したというだけのことです。

日本酒日誌

ビールにほどじゃないですが、日本酒のインプレも溜まって来たのでこちらも投稿しておこうかと思います。

2023年12月30日
酔心 純米吟醸 720ml ¥1,189(¥1,308)
お正月用に買った日本酒です。
普通に美味しかったと思いますが、あまり覚えてないんですよね…。

2024年9月1日
名城 ひと涼み大吟醸 720ml ¥902(¥992)
飲みやすくて美味しかったですね。

2024年10月19日
大吟醸原酒 越後五十嵐川 推定価格¥5,000(¥5,500)
これは頂きものですね。大変高価なものをいただいてしまいました。
日本酒ぽくない、甘くフルーティーな味でした。
食事と一緒に飲む感じではないですね。食前酒にいいんじゃないでしょうか。

2024年11月9日
濃いめの上善如水 720ml ¥1,295(¥1,425)
かなり甘めでしたね。そしてボディを感じました。さすが濃いめ。
ぜんぜん水の如しじゃない…。

2024年11月23日
加茂錦 越後仕込純米吟醸 ¥1,380(¥1,518)
さっぱりして食事に合う感じでした。
米の風味を感じます。

2024年12月7日
七賢 ビロードの味(純米吟醸)720ml ¥1,500(¥1,650)
あまり印象にないですね…。
飲みやすかったと思います。たぶん。

2024年12月15日
黄桜 生もと山廃特別純米酒 山田錦 720ml ¥918(¥1,010)
水のように飲みやすいですが、しっかりとしたコシも感じました。

2024月12月30日
名城酒造 まるわらい 純米大吟醸 720ml ¥1,010(¥1,111)
さっぱりして食事に合う感じでしたね。

2024年12月31日
梵・吟撰 ¥1,500(¥1,650)
これが最近飲んだ中では最高!
すごくおいしいです。
甘すぎず食事に合う感じが良い。

2025年1月2日
越後雪紅梅 たる酒 ¥1,500(¥1,650)
樽から移った木の香りがさわやかでした。

ビール日誌

明けましておめでとうございます……。
なにかバタバタしている間に年が明けてましたね。

これまでわたしは焼酎、ウイスキーといった蒸留酒派だったんですが、インドの青鬼といったIPAとの出会いに感激し、一昨年から意識してビールを飲むようになってきました。
が、感じるのはビールのテイスティングの難しさ。
アサヒはどうであるとか、キリンはどうだとかいう各社の味の違いはまっったく分かりません。
あとお酒全般に言えることですが、体調によって味が変わります。
なのでレビューというより、単なるメモですが、ある程度たまって来たのでいっぺんダンプしてみようと思います。
生温い視線で読んでもらえればと思います。

2023年9月2日
プレミアムモルツ 香るエール
コンビニのポイントの引き換えでタダでGETしたような気がします。
味はプレモルよりフルーティーで軽めだったような気がしますが、正直あんまり覚えてません。

2023年9月3日
インドの青鬼 ¥250(¥275)
今までに味わったことのないフレッシュな香りと濃い味のビール! 感動した!!

2023年9月5日
エビス
これも買ったものじゃなく、誰かに頂いたか、ポイント引き換えで手に入れたものだと思います。
味は第三のビールとかに比べると濃いんですが、それだけ飲んでも「ふつー」という感じですね。

2023年9月17日
よなよなエール ¥222(¥245)
飲みやすいですが、IPAにはもうちょいパンチが欲しいなと思うところです。

2023年9月18日
龍馬ブルームIPA ¥278(¥306)
柑橘系の香りで飲みやすかったですね。

2023年10月8日
雷電カンヌキIPA ¥330(¥363)
ちーと高いがウマイ! インドの青鬼と一、二を争う旨さ

2023年10月14日
KIRINスプリングバレー シルクエール(白) ¥238(¥262)
う~ん、特に特徴もない味でしたね。

2023年10月15日
悪魔のビール赤 ¥278(¥306)
IPAらしく香り高く、黒ビールっぽく濃い味でした。

2023年11月30日
インドの青鬼 350ml×24本 ¥5,691(¥6,260)
ホクホクの1ケース買い。年末年始にかけて頂きました。
しかしどういうわけか最初に飲んだ時ほどおいしく感じず……。

最初は保存状態が良くなかったのではないかと訝しんだのですが、この時期は激務で生活リズムが崩れていたため、本来のおいしさを感じることができなかったんだと思います。
もったいないことをしましたね…。

2023年12月23日
アサヒ生ビール マルエフ
これも買ったものでは無いと思います。味もまったく記憶になし!

2024年3月21日
ブリュードッグ PUNK IPA ¥338(¥372)
世界的に名高い(値段もいい値段)らしいが、ジュースっぽく、薄い味に感じてしまいました。
しかしこれは間違いなく体調不良のせい…。
何となれば、同じ時期にインドの青鬼や雷電カンヌキも飲んだんですが、同じく味がしなかったんですわ…。

2024年3月22日
ブリュードッグ HAZY JANE ¥348(¥383)
白濁したビールでした。
PUNK以上にジュースっぽかったです。フルーティーな香りでしたね。

2024年5月25日
バーリアルグラン糖質50%オフ 350ml×6 ¥638(¥702)
イオンのPB製品ですが、意外にちゃんとした味だと思いました。
普段飲みには十分な味なんじゃないでしょうか。
体調悪い時はインドの青鬼ではなく、こっちを飲んでおけば良かった…。

2024年7月29日
スプリングバレー サマークラフトエール ¥242(¥266)
安っぽい見た目ですが(ビールなのにすごく発泡酒っぽい)、結構美味しかった気がします。

2024年8月10日
キリン 晴れ風
これも買ったものでは無いと思います。味もまったく記憶になし!

2024年8月30日
【ドイツ】パウラーナー へフェ ヴァイス
誕生日プレゼントで頂いた「世界のビールシリーズ」の一本目です。
推定価格(¥550)
日本では珍しい酵母入りの白濁したビールです。
ちょっと酵母の味が雑味に感じてしまい苦手でしたな…。

2024年8月31日
【ベルギー】ヒューガルデン・ホワイト
世界のビール二本目 推定価格(¥418)
スッキリして飲みやすかった気がします。
コリアンダーシードとかオレンジピールが入ってたんですね。正直気がつかなかった…。

2024年9月1日
【オランダ】ハイネケン
世界のビール三本目 推定価格(¥346)
飲みやすかったですが、日本のビールに近いのかこれといった特徴は感じませんでしたね。

2024年9月6日
【ベルギー】ステラ・アルトワ
世界のビール四本目 推定価格(¥385)
これが世界のビールシリーズで最高の一本です!
フルーティーな香り、さわやかな飲み口でウマイ!

2024年9月7日
【メキシコ】コロナ エキストラ
世界のビール五本目 推定価格(¥327)
メキシコとあるが、原産国は中国のよう。
う…、薄い。水の様に飲めるビールです。

2024年9月14日
【スペイン】エストレーリャ・ガリシア セルベサ・エスペシアル
世界のビール六本目 推定価格(¥440)
凄い名前の割には味を覚えていないんです…。

2024年9月15日
【スリランカ】ライオン スタウト
世界のビール七本目 推定価格(¥363)
ふだんあまり飲まない黒ビールです。
甘苦い風味が独特でしたね。

2024年9月16日
【タイ】シンハー
世界のビール八本目 推定価格(¥323)
……これといった印象がないです。

2024年9月21日
【台湾】金牌
ラストの世界のビール九本目 推定価格(¥293)
これもこれといった印象がない…。

2024年11月9日
トップバリュ プレミアム生ビール 6缶 ¥928(¥1,021)
これもイオンのPB製品ですが、ちっと良いやつはどんな味なんだろうと買ってみました。
あんまり期待して無かったのですが、おや?!とびっくりする美味しさです。
バーリアルグランとは段違いの丁寧さを感じます。
中身はサッポロが作ってるそうです。納得。

2024年12月28日
プレミアムモルツ 香るエール 25年干支デザイン巳歳
干支のデザインの缶がかわいい。
年末年始と頂きました。

2025年1月12日
サッポロ黒ラベル 500ml 6缶 ¥1,476(¥1,624)
トップバリュのOEM品が好感触だったので本家を買ってみました。
やはりウマイ。OEM品よりウマイような。
ほんの些細な違いなのかも知れないんですが、他のビールよりコクを感じます。

定額制夫の「こづかい万歳」〜月額2万千円の金欠ライフ〜

ウ~ン、なんとも世知辛いタイトルですが、安心してください。わたしの事ではありません。
吉本浩二の漫画のことです。
このあいだ読んでたいへん面白かったので紹介します。

このページから第一話と最新話が無料で読めるようですね。
どんなものか試し読みしてみたい方はドウゾー

こづかい制で暮らす人たちの生活力あふれる生き様を描いたドキュメンタリー漫画です。
最初は作者や知人たちの話でしたが、読者からの応募にたいする取材という形に定着しつつありますね。
そのやりくりの知恵と独特の世界観で「こづかい超人」と呼称されています。

デフレの申し子である私には、知恵を絞って倹約に励む姿は非常に興味深く、シンパシーを覚えます。
インターネットの書評を読むと楽しんでいる人もいれば不快に感じる人もいるようです。
気持ち悪いという人は下のポイントを挙げていることが多いように感じます。

  • フリーライダー気質なのが気持ち悪い
  • 異様なポジティブさが気持ち悪い
  • 絵柄が気持ち悪い

ちいかわ好きなら「ちいかわの不穏な空気になるところがキライ!」という意見に対して、「そこがイイんじゃないかァ~」とキ〇〇イスマイルで答えると思います。
不快に感じるポイントが、好きな人には逆にタマラナイ点であるように思えます。
なので、それぞれ気持ち悪さを吟味していきたいと思います。

《フリーライダー気質なのが気持ち悪い》

少ないこづかいでやりくりするため、イオン、ダイソー、ハードオフ、業スー、日高屋、サイゼリヤ、ガストなど貧乏人したたかな生活者が好むお店が頻出します。
フードコートや社食、公園、市民プール、銭湯なども一部の超人御用達ですね。
こづかい生活を支えるためにインフラを当てにしているのがフリーライダー気質で気持ち悪いという意見です。
しかし私自身タダ乗り大好きなので、「その手があったか?!」と膝を打ちたい気持ちになります。

なかには河川敷で野草を摘む仙人レベルの超人もいますが、これなどは誰にも迷惑をかけていません。
しかし用もないのに役所の食堂を使ったり、「ステーション・バー」と称して駅の構内でお酒を飲んだり、親類縁者の感激する姿に同調するため甲子園の開会式だけ同席して試合自体は見ずに帰る超人はグレーゾーンに足を踏み入れているような気もします……。(しかも揃いもそろって「生の映画」を味わうためという謎の動機)

だが両腕が後ろに回らなければドンドンやってもらって構わない!
品行方正な人など見ていて何も面白くはなく、こづかい超人の独特な感性こそ見たいのです。

《異様なポジティブさが気持ち悪い》

作者の奥さんが日高屋を心のオアシスと呼んで、こづかいを貯めて豪遊(?)する描写がありますが、「日高屋なんてそんな良いものじゃないだろ?」という意見もよく聞きます。
わたしもよく利用してきましたが、味はともかく安くお腹いっぱい食べれる店という認識で、オアシスと感じたことはないですね。
こんな風に現実以上にポジティブに描いているという非難があります。

暗く描くとこづかい制の否定になってしまうし、漫画として面白くないというのがあるでしょうね。
それにこづかい超人たちはお金を貯めて大きな買い物をしようと頑張ってる人や、家族のために節約に励んでいる人が多いので、自然と前向きになれるのかも知れません。
あとは常人とは異なる感性の持ち主なので本当に楽しいという可能性もありますね……。

《絵柄が気持ち悪い》

絵柄自体は藤子不二雄作品を彷彿とさせる丸っこい絵柄ですが、影の付け方が劇画風でアンバランスさを感じますね。
さらに毎回一度はこづかい超人が見せる「ハーブやったん?」と訊きたくなるようなキマリ顔……。

こういう顔ね

なにかを食べてる時になることが多いです。
ほぼ毎回やるので、明らかにこのキマリ顔、フューチャーしてるんでしょうね。

ふつうの人が見ると「話しとか通じなそう……」とドン引きですが、こづかいマニアからすると「さすが超人だぜ」と思わせる踏み絵のようなものです。

最後に私がこづかい制行けるのか? 行けたとしてひと月幾らあれば足りるのかを検証してみたいと思います。

まずケータイ。これは格安SIMを使ってるのでひと月千円くらいです。
アマゾンプライムの月額が600円。

おやつは卸値スーパーやまいばすけっとで買うことが多いですが、レシートから抜粋するとこんな感じです。

  • 男梅キャンディー ¥163(¥176)
  • ロッテ ブラックブラック粒ワンプッシュボトル 140ℊ ¥668(¥722)
  • カルビー 堅あげポテト うすしお味 ¥119(¥129)
  • トップバリュー ブレンドコーヒー微糖 900ml ¥88(¥95)

ガムはせいぜい1ヶ月に一回程度なので、¥2,300/月くらいですかね。

お酒のほうはこんな感じ。

  • 甲類25 キンミヤパック 1.8ℓ ¥1,349(¥1,483)
  • バーリアルグラン糖質50%オフ 350ml×6 ¥638(¥702)
  • カクテス サワーレモン 700ml ¥159(¥172)
  • 伊賀の天然水強炭酸 1ℓ ¥89(¥96)

キンミヤ1.8ℓは一か月は持ちそうです。
ビールは2パックは要るかな?
カクテスと炭酸水は毎週1本づつとして、¥4,000/月くらいですかね。

ここまで八千円弱くらい。おお…!!意外といけそうやん。

しかし私は時に発狂して、オーディオやカメラ関係に大金を投じてしまう癖がある…。
このあいだのGoProも、周辺機器まで含めるとトータルで八万円くらい使ってしまいました(そこまでしてさほど使ってないという…)
発作は一年に一回くらいだと思うので、6千円/月を費用として積んでおきましょう。

そうすると締めて1万4千円ッ!!
ヤッタ!! ステーション・バー怪人村田に千円勝ったッッ!
これを機に埃をかぶったGoProを取り出して「生の映画」をまた撮ろう――――。

ブルーバックスの思い出

読書家を自認していたものですが、最近本を読む気が起こりません。
触れる活字といったら、ネットニュースとかマンガといった体たらくですね。
過労が身体のみならず精神にも不調をのこしていったものか……?

リハビリに軽いものをと思いブルーバックスから二冊をチョイスして注文しました。
それが「超常現象の科学」「怪談の科学」です。

どちらも何とも良いカバー。
ブルーバックスは講談社が63年から出版している科学の新書シリーズで、科学者に憧れていた私は子供のころから慣れ親しんでいました。
大きな書店に行くと、本棚の一角がブルーバックスのコーナーになっていて、興味をそそるタイトルが並ぶドラえもん色の背表紙に夢中になったものです。

私が初めて読んだブルーバックスは「真空とはなにか」というタイトルで、忘れもしない、先日紹介したドスコイさんの動画の中にもあった、真駒内のミュークリスタル2階に入っていた書店で買いました。

内容は、トリチェリとかマルデブルクの半球とかの真空の歴史から入り、後半では最新科学によるとミクロ的には真空は実は空っぽではなく、電子と陽電子のペアが常に生まれては消える場であるという衝撃の真実が明かされます。
何も無いはずの真空に、実は構造があるということに当時の私はいたく感動し、自然の秘密をもっと知りたいとブルーバックスを読み漁るようになりました。

ちなみに背表紙のカラフルな三角マークはカテゴリーを表していて、しおりに印刷されてるのですが以下の分類です。ちなみにしおりの片面には科学者の金言みたいなのが書かれてます。

  • 紫‐物理学
  • 赤‐数学
  • 緑‐生物学
  • 黄‐化学
  • 青‐天文・宇宙・地学
  • ピンク‐医・薬・心理学
  • 茶‐技術・工学
  • オレンジ‐その他

ここのことね

物理の本をよく読んでいたので、自然と都築卓司先生(横浜市大名誉教授、故人)の著作を手に取るようになります。
都築先生はブルーバックスでは最多の17冊を刊行されてるそうで、読者の興味をそそるユーモラスな語り口と平易な説明で人気を博していました。
著作リストを見ながら、私が読んだものをピックアップすると――

  • 『四次元の世界』(69年)
  • 『マックスウェルの悪魔』(70年)
  • 『タイムマシンの話』(71年)
  • 『はたして空間は曲がっているか』(72年)
  • 『10歳からの相対性理論』(84年)
  • 『10歳からの量子論』(87年)
  • 『時間の不思議』(91年)

この年代の幅だけ見ても長期にわたって執筆活動されてきたことが分かります。
なかでも一番印象に残っているのは「タイムマシンの話」ですね。
冒頭、自分の乗る飛行機が墜落することをたまたま手に入れた「明日」の新聞で知り、辛くも難を逃れるというエピソードが語られます。
実際に起こった航空事故(全日空羽田沖墜落事故 66年)を下敷きにしていて、緊張感漲り、これだけでもSF小説として成立するのではないかと感じるような手に読み応えあるプロローグでした。

あと名脇役じゃないですが、永美ハルオさんが挿絵を手掛けていたものが多いですね。
コミカルな絵柄が絶妙にマッチして味わい深かったです。

他の著者で記憶に残ってるものとしては南部陽一郎(『クォーク』(81年))
ノーベル賞を獲った時には「あれ? この人の本読んだことあるぞ」と腰を浮かせました。
クォークという陽子や中性子といった原子を構成する粒子よりもさらに小さい微粒子を発見するまでの、理論・実験両面からの探究を描いた本だったような気がしますが、都築先生のような遊び心あふれる文体ではなかったため文章そのものは記憶にないですね。

もうお一人は中西襄(『相対論的量子論―重力と光の中にひそむ「お化け」』(81年))
ブルーバックスは電車の中で気軽に読めるような新書なので、難解な理論を数式を使って子細に説明するということはできません(縦書きですしね)
なのでキャッチーな側面をごく皮相的に解説する形になる場合が多いと思います。
それは当然やむを得ないのですが、それでもこの本は場の量子論という超難解な理論の成立について、一般人でも流れを彷彿とさせられるくらいしっかり書いています。
時折挿入される科学者のエピソードもユーモアがあり、名著だと思います。
今でもたまに読み返したくなり、手放さずに本棚に置いている一冊です。

こうして手元にあるのを並べてみると、カバーデザインの変遷が見て取れますね。
左から80年、89年、92年刊行のものです。
一番左のデザインが創刊当時からので、マイナーチェンジしながら、だいたい70年代くらいまで受け継がれたのではないでしょうか。
真ん中は80年代な印象。この頃ブルーバックスに触れたので、このデザインが一番なじみ深いですね。
一番右は90年代以降だと思います。この頃になるとデザインが洗練されてますが特徴的なブルーの差し色が無くてちょっと寂しいですね。
近年はさらに装丁が洗練されてるようですが、手に取る機会がありませんな。

《哀しき過去》
さてブルーバックスを小脇に抱えていた科学少年もいつしか大きくなり、大学進学を迎えたのでした。
選んだのはやはり物理学科。

「物理法則に名を冠してやるぞ」と野心に胸を膨らませてくぐった校門。
ある日、窓から池が見える大きな講堂でオリエンテーションがありました。
忘れもしない、そこで特殊相対論のコマを持っていた講師がブルーバックスを揶揄する発言をしたのです!!
それを聞いて激しい憤懣を感じたことを今でも覚えています。

しかし……、今となってはその講師が正しかったと思います。
ブルーバックスは科学入門にあたっての、言わば離乳食のようなやわやわの書物。
大学では固いパンを飲み下さなければならないと暗に伝えたかったのでしょう。
実際、数式に満ちた大学の教科書は数学の苦手な私にはかなり手ごわく、不如意のうちに科学者を目指した少年時代の夢は色あせていったのでした。

それでも挫折感をさほど覚えなかったのは、その当時パソコンとインターネットが猛烈な勢いで勃興していたことがありますな。
その魅力は物理学への憧れを吹き飛ばすものがあり、卒業後はIT企業に就職、そのまま今に至るわけです。

おすすめのドスコイさん動画

忙しいのと酷暑が続いたせいでブログを更新する気力が萎えてましたが、近ごろようやく仕事もひと段落し、季節も秋の気配を漂わせてきました。
そこで気を取り直して、チャンネル登録している旅系Youtuberドスコイさんの投稿している動画の中で、個人的にお気に入りのものをご紹介したいと思います。

《むかし住んでいて懐かしい系の動画》
■名古屋市 大曾根

転勤で一年あまり住んでいた名古屋の大曾根にドスコイ降臨?!
他の旅系Youtuberはまず取り上げないようなニッチなチョイスはまさにドスコイさんならではですね。

あれから時が経って駅がキレイにリニューアルされてます。
駅中のきしめん屋はよく利用したものですが、今はどうしてるんでしょうか?

オズモールの様子などすごく懐かしかったです。
そして相変わらず寂れてた……(笑)

名古屋のベッドタウンという感じの街ですが、車社会名古屋らしく縦横に広い道路が伸びているのが他の地方とは違った雰囲気を醸し出していますね。

■札幌市 真駒内

子供のころ一時期住んでいた札幌市南区の真駒内の動画です。
これもとても懐かしいですね。
地下鉄の終点駅というあまり見向きされないところにフォーカスを当てるのも流石です。

真駒内駅や周囲の様子は三〇年前と変わらないですね。
ミュークリスタルのケンタッキーはちょっと離れた別の場所だった記憶があります。

ポニーショップに向かう途中で住宅地を通るのですが、当時の友人たちの住まいの近くを通るので感慨深いものがありましたね。
土地が広いので結構立派なお屋敷が多かった印象です。
水路の側道はまだ舗装されておらず、石炭が落ちていてよく拾い歩いた思い出があります。

終わりのほうに出てくる広大な真駒内公園も、当時よく遊び場にしてました!

《日本の異世界系の動画》
■小笠原

東京都でありながら本土からなじみがない小笠原諸島を紹介する動画。
文明から隔絶した孤島(失礼)という先入観がありましたが、街並みなどけっこうキレイ。
新しい建物も散見されてリゾート感がありいい感じですね。
ただ移住にはかなりのハードルがあるそうな。

■高野山

山の上にあるトラディショナルな異世界。
世界遺産にも登録されている高野山の宿坊に泊る回です。

■多治見

多治見の街を観光した後、岐阜と愛知の県境に位置する古虎渓駅で降りて周囲を散策する回。
古虎渓はまさに秘境駅で周囲には何も無い……。
都会都会してた多治見からのコントラストが印象的です。

■生駒

可愛らしいワンちゃんの生駒ケーブルに乗って山上のベッドタウンを散策する回。
こんなファンシーな電車をライフラインにして生活している人々もいるんだなぁとシュールに感じます。

■和歌山の「路線バス」

和歌山と奈良にまたがる日本一長い路線バス「八木新宮特急バス」を、始点のJR新宮駅から終点の近鉄大和八木駅まで、全長169.9kmを延々6時間かけて搭乗した回です。
うわ~、絶対お尻いたくなりそう……。
その長さゆえ、路線バスでありながら途中何度か休憩を挟むという。
通しで乗った方には証明書が貰えるそうです。

《企画動画》
■大阪駅から「1000円」でどこまで行けるかガチ対決したらミラクル起きた件

これはドスコイさんを含め、懇意にしてるYoutuber同士が大阪駅から千円でどこまで行けるかを競った動画です。
動画でも鉄道のウンチクをよく話すので、詳しいんだなーと思ってのですが、今回はその知識をフル活用して大阪からエスケープします。
結果はオドロキの……!

■大阪いらっしゃいキャンペーン

これはコロナの時の旅行支援「大阪いらっしゃいキャンペーン」を使ってグレードの高いホテルにウキウキで泊まろうとする回です。
しかしクーポンは手違いから適用されず実費で泊まるハメに…。
前後のテンションの落差が爆笑を誘います。
サブチャンネル動画なのでめずらしく関西弁を使ってますね。
延々と続く恨み節を無性に聞きたくなり、たまにリピートしてしまう動画です。

麦焼酎

去年のお正月頃に芋焼酎の記事を書いたのですが、店頭で目にする目ぼしい銘柄には一通り手を出したので、次は麦焼酎にトライしてみることにしました。
いくつかネタが溜まったので記事にしてみたいと思います。

<1.二階堂>

入門の一本は二階堂。
王道中の王道ですな。
お馴染みの卸値スーパー「栄光」で¥858(税込み¥944)でGET
印象的なCMでもよく知られてますが、今まで飲んだことがありませんでした。

グビッと一杯。
―――ッッ、ウマイ!!
口中に広がる爽やかな麦の香り。口当たりは柔らかくとっても飲みやすいです。
うわ~、食わず嫌いだったなぁ。
麦焼酎を開拓していこうと心に決めた一本でした。

<2.いいちこ>

二階堂と並んでメジャーな銘柄ですね。
こちらも栄光で買いましたが、二階堂よりちょっと安くて¥777(税込み¥855)でした。
なんとなくですが、二階堂より香りが抑えめに感じられました。

<3.佐藤 麦>

佐藤はプレミア芋焼酎で有名なブランドですが、麦焼酎も作ってます。
芋の方はお高くて手が出ないのですが、麦の方はどうにか手が届くお値段です。
こちらは去年のGWに出先のカクヤスで見つけて購入。
一升瓶入りで四千円くらいでした。やはりちょい高ですね…。

世評では麦の香り高いとのことでしたが、最初ロックで飲んで噂ほどの香りを感じず……、でした。
むしろ麦焼酎っぽくないとすら思えます。
芋焼酎のような苦味とコクを感じます。

二階堂を更にグレードアップしたような味を期待していたので、そこはちょっと期待外れでしたが、アルコール臭さをほとんど感じないのでお酒のクオリティは高いと感じました。
口コミではお湯割りが美味しいと聞いたので、試してみると、ロックで飲んだ時よりもぐっと麦の香りが出て、素晴らしい喉越しとなりました。
私のなかではこれはお湯割り用ですね。
惜しむらくはこれから暑い季節になってお湯割りは辛いことですが……。

<4.いいちこ日田全麹>

シリーズ展開がとぼしい二階堂に対して、いいちこはあの手この手で色々商品を出してます。
これは通常いいちこのワンランク上の品という感じなんですかね?

無印と同じくマイルドな味ですが、そちらにはない酸味を覚えました。球磨焼酎を彷彿させるようなー。
個性的なので、好みが分かれる味だと思います。私はちょっと苦手かも。
無印の方がスッキリして好きですね。

炭酸割で飲むならあまり気にならないかも知れません。
試しにお湯割りにしてもみたのですが、麦の香りはほとんど感じないですね。

<5.兼八>

これはプレミア焼酎として名高い品ですね。
ちょっと近所には売っていなかったので、通販で購入しました。
一升瓶入りで送料税込みで¥4,350でした~。

確かにお安くは無いのですが、芋焼酎とかのプレミアム品と比べるとお求めやすいかなと思います。
味は「麦チョコ」と評されるように香ばしいです。
ロックで飲むと口の中に麦の風味が炸裂します。
お湯割りにすると更にものすごく、ほんとーにウマイ!!

味とはまったく関係ないのですが、ラベルがふわふわの和紙みたいですごく破れやすいです。
私は引っ掛けて一部破ってしまいました…。
贈答品にと考えておられる方は要注意です。

<6.中々>

こちらは新大久保に立ち寄った時に、ぶらりと入った業務スーパーでGETした一品。
720mlで¥1,680(税込み¥1,848)だったのでちょっと割高ですな。

超プレミアム焼酎として有名な「百年の孤独」の原酒なのだとか。
味はー、すごく佐藤麦に似てます。
たぶん目隠ししたらどちらか分からないでしょう。