津軽

 太宰治の「津軽」を読みました。
 これは本当に面白い。電車の中で笑わないようにするのが一苦労でした。
 それにしてもよく飲む。旧友を訪ねては各地で飲み三昧です。
 そして当時の文壇のボス、志賀直哉をディスる!
 どれほど権勢を持つ者に対してもおもねらない津軽人基質をみずから示すわけですが、それが自分の首を絞めることに…。
 
 太宰といえば「人間失格」とか「斜陽」とか暗く思い話ばかり書く人なのかと思っていましたが、これほどのユーモアがあるとは、考えを改めさせられました。