「東京迷路」などの作品で著名な、写真家の鬼海弘雄さんがさる10月19日にお亡くなりになられたそうですね。
このサイトでも「東京夢譚」を紹介したり、好きな写真家でした。残念です。
それにしてもまただいぶ更新に間隔が空いてしまいましたな…。
このあいだ「あしたのひかり」展を見に行ったのが夏の暑い盛りでしたが、早くも冬の気配が漂っています。
昔良く行った大型中古CD店のレコファン渋谷店が10月11日に閉店してしまったそうです。
私が学生の頃は結構色んな所にあった印象なのですが、時代の流れとともにビジネスが難しくなってきたんでしょうね。
いちばん行っていた橋本サティ店はとっくの昔(06年)に閉店しちゃってました。
そんな中まだしぶとく(?)続けているディスクユニオンとの違いって何だったんでしょうね?
「あしたのひかり」展を見に行った後、久し振りに渋谷に足を延ばしたのですが、これが最後の訪問になりました。
最初に来たのはもう20年前くらいだと思いますが、什器のレイアウトとか当時のままなんじゃないでしょうか?
店内の雰囲気に変化がありませんね。
このあいだミルトンナシメントの記事を書いたので、ワールドミュージックのコーナーを覗いてみましたが、残念ながら特に掘り出し物はありませんでした。
店内に爆音BGMが流れていて、元を確かめてみるとなんとタンノイのカンタベリー(という高級スピーカー)でした。
現行品なら一台二百万円近くする代物…。
それがペアで60万くらいで売られていて、一瞬唾をのみ込みましたが、まずこんな馬鹿でかいものを置く場所がありませんね。
流してたのはロックやヒップホップとかでしたが、クラシック向けとよく言われているので、意外と違和感なくて感心しました。
しばらくブラブラと物色してたのですがコレと言って欲しいものが無い…。
歳を取るとともに新しい音楽を聴こうという気持ちが薄れていくのを感じます。
まあ、でもどうにか手に取ったのが下の二枚です。(どちらも2枚組なので4枚?)
閉店セールで5枚買えば割引だったのですが、これで限界でした。
左:サンタナの「ロータス」、右:VSOPの「ライブアンダーザスカイ79」
「ロータス」の方は73年に大阪厚生年金会館で行われた伝説的なライブを収めたものです。
ジャケットは横尾忠則が手掛けたもの。
同時期に同じく横尾がジャケットを手掛けたマイルスデイビスの「アガルタ」が好きで、実はジャケット繋がりで前々から気になっていたアルバムでした。
音楽的にもちょっと似ているかも。
「砂上の楼閣 パート1」で聴かれるギターリフはマイルスの「ジャックジョンソン」に収録されている「ウィリーネルソン」のものでは?!
あと、何というかスーパーマリオとかロックマンで聴かれるフレーズが出てきて、ファミコンの作曲家たちに大いに影響を与えたことが伺われます。
ライブアンダーザスカイは、JTが77年から92年まで夏に催していた野外ジャスフェスティバルですね。
79年のVSOPは、なんでも大雨が降るなか熱演して伝説となったそうです。
メンバーはハービーハンコック、ウェインショーター、ロンカーター、トニーウィリアムス、フレディハバードと、マイルスの「黄金のクインテット」からマイルスをハバードと挿げ替えただけという超豪華面子で、これが面白くないわけない―――。
ハズなんですが、正直アコースティックジャズが苦手な私にはいまいちピンと来てません。
これが分かるような渋い大人になりたいな~という未来の自分への宿題のようなアルバムです。
ただ、ハービーが日本人向けにすごく簡単な英語でMCをしているのは分かる。