神奈川県古書会館

いやー、あるんですよね。近所に。
反町公園に面して建つビルです。
もちろん気になってましたよ。

とは言え店というには色気の無さすぎる外見、普段ずっとシャッターが閉まってるんで、一体どういう施設なのかと思っていました。
するとこないだフラリと前を通りかかったら、オープンしているではないですか?!

あー、こういうフリマ風に売ってるわけですね。
大仰な名前の割には質素な商いです。
とは言え古本に目のない私は、なにか掘り出し物が無いか焼けた背表紙に視線を走らせます。

かねてより気になっていた、黒澤明の「デルス・ウザーラ」の原作本が目に入ります。
げ、結構お高い…。千円しました。
ただこの間のソルジェニーツィンで経済観念が少しシビレをきたしたのか、「まいっかー」とばかりにレジに持っていきます。
あとついでに開高健の「日本三文オペラ」も。こちらは三文、ではなく100円でした。

レジでの会計の際に、おじさんが本から書店名の書かれたスリップを引き出します。
「デルス・ウザーラ」と「日本三文オペラ」には別々の書店のスリップが。
これはもしかして各本屋の売り上げを後で勘定するため…?
ってことは、神奈川県古書会館は神奈川の古本屋のコンソーシアムってことですかー。