うっ…、くしゃみをすると腹筋が痛む…。
いよいよ年も暮れてまいりました。
年末年始の連休に入りましたが、良くない癖で生兵法をしたがる。
真夜中のジョギングですよ。
引越してからしばらくジョギングしてませんでしたが、連休中に再開しようと案じます。
これまでは川の近くに住むことが多かったので、自然と川沿いの土手を走っていたのですが、困ったことに反町には無い。
それで地図としばらくにらめっこして、国道一号沿いに三ッ沢方面に走ってみることにしました。
道がほぼ真っ直ぐなので走りやすかろうと考えましてー。
道はブルーラインと重なります。
三ッ沢下町、三ッ沢上町と通過します。
時刻は8時くらい。人通りは少なく走るのに支障はありません。
2km位走ると、三ッ沢公園入口の交差点に着きます。
帰りは第三京浜に沿って走ろうと思っていたので、右折し、県道13号に入ります。
国道沿いは平坦でしたがこの辺りは峠になっています。
下ったところで首都高の灯りが見えます。
並走できる道を探そうと暗闇に目を凝らすと、うっすらと「三ッ沢公園入口」の文字が。
遊歩道のような土の道が第三京浜と並行しているように見えます。
ただ外灯もなく、鼻を抓まれそうな暗さで、首都高の灯りが頼りです。
しばらく進むと厩舎のようなものが見え、馬術訓練場の文字が見えました。
微かに獣の臭いが漂い、不気味なことこの上ありません。
一体どこに向かっているのかと不安になります。
しかしちょっと進むとその先に煌々と光る建物があり、三ッ沢公園レストハウスとありました。
私はいつの間にか公園の中に入っていたようです。

広場があり、二本の高いモニュメントが目を惹きました。
横浜市戦没者慰霊塔とあります。
その裏手に回ると丘になっていて、三ッ沢上町駅方面の夜景が目に入りました。

ここには丘の傾斜を利用した長いローラー滑り台が設置されています。
日中なら子供たちでさぞや混んでいるでしょうが、さすがにこの時間、人っ子一人いません。

なんでも横浜で二番目に長いとかで、割と有名なようです。
しかし夜だと全体がどうなってるのか分からず、奇妙なオブジェのように見えます。
普通なら歯の根も合わぬほどの寒さの中、さっさと立ち去りたい所ですが、走ったお陰で身体が温まってることもあり、意外な童心がきざしてきました。
「いっちょ滑ったろう!」

階段に足を掛けます。
上まで登ると滑り台のローラーが見えます。
一度滑り出したら止まらないというやつです。
滑り台の先は暗闇に溶け込んでおり、一体どんな風に滑るのか分からず不気味です。

「ぎゃー」
意を決して腰を下ろします。
まるでヌルヌルの床のように身動きが取れなくなり、あとは重力に身を任せるのみです。
結構な蛇行コースで、最後はクライマックスとばかりにグルッと大回転です。
ジェットコースターばりの迫力でした。
しかし、冷たい土の上に尻もちを着いた後は、童心はどこかに飛び去ってしまい、再び暗い道を息せき切って走り始めたのでした。