コリンボ エアクルーパーカー

昨日、つまり晦日の30日に再びアメ横に足を運びました。
いや~、混んでましたね。
警察なんかも、所々に配置されて…。スリ対策なんでしょうね。

ここにスリに最も会いたくない男がいる。
「体中の全ての血液」とでも言うべき10諭吉の入った財布を、肉に食い込まんばかりに懐に抱いている。
そう、今日こそ「キメる」意志を全身にみなぎらせてこの地に立ったのだ。

…と言いながら優に5回くらいは店の前を行ったり来たりしました。
この間値切ろうとした店員のアンちゃんが店先にいて、入りにくかったのです。
「おっ! やっぱり正価で買う気になりましたかァ~。いいえ決して高い買い物ではございませんよ。へへへ…」
という心の声が聞こえてきそうで(被害妄想)

それでアンちゃんが姿を消したタイミングで、別の店員のお兄さんに声を掛けて、もう一度試着させてもらいました。
コートは瞬間的に皮膚に蒸着し、末梢神経から「寒さ」を感じる能力を奪うーー。
「おぉ…」
思わずため息が漏れました。
しかし念のため、もうワンサイズ上のも着させてもらいました。
う~ん、あまり違いを感じない。
唯一難点と思っていた肩口あたりのキツさが変わらないのです。
そこでお兄さんに聞いたところ、中綿(アルパカ毛)が着ているうちに寝てくるので、今ちょっとキツめくらいで丁度いいとのことでした。
なので、ジャストサイズの36号を購入。
同時に8諭吉が天に召されました。

それにしても今のこの心境をなんと表現して良いかわかりません。
「嬉しい」半面、どこか空虚なような…。
GW中に買った、馬鹿でかいスチールラックが7万6千円です。
ソファーだって6万ちょっと…。
8万という額は果たして妥当なんでしょうか?
とは言え、スチールラックが体を温めてはくれないし、ソファーを持って外に出ることはできない。

いや色々と言ってもしょうがない。
「外套」とはこれのこと。
コリンボのエアクルーパーカー「ZQ-0120」です。

コリンボとはクラシックなアメカジを復刻しているブランドのようです。
このエアクルーパーカーも、世界大戦期に戦闘機の搭乗員が着ていた防寒着(B-11)をアレンジしつつ復刻したものだとか。
ただ私はあまりミリタリ要素には興味がなく、シンプルで機能的なデザインとパーカーを縁取るムートンが可愛らしくて気に入っています。
色はオリーブ。
これがベージュだとさらに着回しが良かったと思いますが、まぁ仕方がない。
ただ、写真に映っているよりも実物は明るめです。

裏地はこんな感じで、アルパカパイルが詰まっています。
これはほとんど毛布を着込んでいるような感じで、12度の室内でしばらく着ていたら汗が出るほど暑くなってきました。

ネックストラップが付属しており、フード同様ムートンが貼ってあります。
上のように首に巻いて寒さの侵入を防ぐという仕掛けです。
そうそう使うことはないと思いますが。
ヘビーデューティーさも楽しいかなです。

しばらく使い込んで、果たして値段通りの買い物だったのか確かめてみようと思います。
少なくとも寒い日の外出に躊躇しなくなったのは恩恵かも知れません。

来る物去る物

今年も残りわずかとなってきました。
季節は冬ですが、私にとっては物欲の季節。
冬物衣料を物色に、今日は御徒町のアメ横に行ってきました。

ところでこの間、ゴーゴリの「外套」という本を読みました。
これは近代ロシア文学の先駆けとも言われる画期的な小説なんだそうですが、私には単にうだつの上がらない男が外套にこだわり過ぎてみじめに破滅する姿にしか映りませんでした。
しかし今なら分かるような気がします。
凍てつくような寒さの中でも背筋をピンと伸ばせるような、素敵な外套が欲しいーー。
アカーキイ・アカーキエウィッチとは私のことであったのか…。

さて既製服の時代なので、私の理想の外套は「アメリカ屋」のハンガーにブラ下がっています。
仕立屋のオヤジならぬ、店員のお兄さんに試着させてもらいました。
う~む、恐ろしく暖かい。シャツ一枚でも問題ないほどだ。
やや肩口の辺りが窮屈でしたが、それ以外はあつらえたように体にフィットしている(ように感じる)

まさにマストバイーーなのですが、そこにはアカーキイと同じ問題があって、あまりにお高いんですな。
80ルーブリならぬ8諭吉。
おずおずと値引きをお願いしたのですが、突っぱねられ、空手で外に蹴り出されました。
実はわずかながらボーナスも出たので、買えないことはない。
しかし欲しいのはコートだけじゃないんだなこれが。

着古したコートを体に巻いて、次は「イケダヤ靴店」を覗きます。
お目当てはレッドウイングのチャッカブーツ。
ゴツイ系ではなく、キレイ目で、スーツにあわせて履いても合いそうな感じです。
こちらは5諭吉弱ほど。
試着させてもらうと、足を掴まれるようなタイトさがあって、普段スニーカーばっかり履いているので不安に。
しかし、次第に足の形に馴染んでくるとのこと。
それですっかりその気になりました。

しかし悩ましいことに、ブラックとブラウンの二色あり、どちらも甲乙付け難いのです。
ブラックが無難であることは間違いないのですが、ブラウンも深みのあるいい色をしており、むしろ使い込むにつれて表情の変化を楽しめるのではないかとも思えてくる…。
結局決めかね、買わずに店を後にしました。

意気込んで乗り込んだものの、決心つかずの不完全燃焼気味のアメ横訪問となりかけましたが、最後っ屁でジーンズをGET!

20151227_002

「ジャラーナ」で買ったリーバイス501です。
リーバイスには501だの503だの色々とあり、私も分かったような分からないような感じなのですが、501はストレートな最もスタンダードな形だそうです。
裏から見るとこんなんです。

20151227_003

サイズはW31、L32で私の体には大きすぎるのですが、これはノンウォッシュなので洗うと縮んで体に合うようになるんだとか…。
足は7cm程度も短くなると店員のお兄さんは言っていました。

ファッションに縁のない私ですが、これが初めてのリーバイスという訳ではないのです。
上京当時(1999年)選別代わりに親が買ってくれた503が私にとって最初のリーバイス。
それがこれ↓

20151227_001

ウェストは驚異の28インチで、今ではとても履けませんが、記念として残してあります。
当時はこればっかり履いていたので、なかなか激しく色落ちしていますね。

さて、家に帰るとAmazonで注文していたニューバランスが届いていました。
MV880、色はクールグレイです。

20151227_006

裏はこんな感じです。

20151227_007

いかにもトレーニングシューズって雰囲気ですね。
ただ、そこはかとなくクラシックっぽさもあり気に入っています。

昔はニューバランスのクラシックなランニングシューズをいくつも持っていましたが、結局今も残ってるのはM1450一足となってしまいました。

20151227_004

踵の部分が酷く剥げていますね。あと、「N」の文字が結構ボロボロになっている。

20151227_005

靴底のパターンは割とハッキリ残ってますね。ただ踵の部分はほとんど消えてしまっています。

この靴は、忘れもしない、最初のボーナスで買った靴です。
ほんの寸志程度の額だったので、これを買ったらほとんど消えてしまいましたよ。
新宿のABCマートで、2万1千円だったと思います。
それから十年以上、日常的に履き続けてたので、それにしてはよく持ってくれたなと思います。
これもリーバイス同様、記念として残しておきたい品ですね。

キンドル

いや、ビビりました。
というか申し訳ない。私なんぞが。
まさかのキンドルGETですよ。

取引先の忘年会に参加して、そこでビンゴ大会があったのですが、当たってしまいました。
つまらない品が当たって笑いを取るくらいが丁度いいのですが(実際去年は当たったのはお皿でした)
こう直球ストレートがビシーッ!と来るとウ~ン…。
楽しもう。

中を開くとこんな感じです。

電源ボタンを押すとセットアップが始まります。
Wifiの設定を行い、Amazonのユーザ情報を入力します。
そのあとチュートリアルを一通り行うと、下のようなホーム画面となります。

実は何年も前から興味があって、内心欲しいなとは思っていました。
ただ、先にタブレットを買ったので用途が被りそうなのと、本は図書館でタダで読めるのでまぁ別に、と考えていたのですが…。
触ってみるとものすごく楽しいです。
電子ペーパーの表示は、液晶とくらべるとモッサリ感がありますが、想像以上に紙に近く、これなら長時間の読書も苦にならなそうです。

本はAmazonから買わないと読めないのかと思っていたら、PCからファイルを転送すれば読めるそう。
そこで早速、青空文庫から手に入れたデータを入れてみました。
キンドルで読めるデータには専用のmobi形式と、汎用のpdf形式とがあります。

世の中には親切な人がいて、青空文庫をmobi形式にして公開しているサイトがあります。
そこで、芥川を落としてみました。

こんな感じで読めます。
目次から各章に飛べるので便利。フォントも専用ので美しい。

また、別の親切な人が青空文庫をpdf形式に変換してくれるサービスを公開しているので、それを使ってツルゲーネフとヘミングウェイをGETしました。

フォントの綺麗さは劣りますが、全然問題なし。
これで私の本棚は仮想的に数十倍に拡張されたことになります。
あまり図書館に行かなくなるかも。

ティファール インジニオ・ネオ・サファイア

「取っ手のとれるティファール」でお馴染みの、ティファール。
実はそのフライパンを愛用しているのですが、5年ほど使って焦げ付きが目立つようになってきたので、このたび買い替えました。

それにしても初めてティファールを使った時の感動は忘れられません。
一滴の油も使わず炒め物ができます。
そしてそれまで使ってきたテフロン加工のフライパンとは比較にならない耐久性に舌を巻きました。
ちょっとお高いですが、それだけの価値はあると思います。

↓が新しいのと、今までおつとめご苦労様なのです。

20151223_004

う~ん、こうして並べてみると散々使い込んだなぁと感慨深い。
表面のパターンがすっかり消えてしまってますね。

裏返すとこんな感じです。
パターンが変わったんですね。

大切に使って、出来るだけ長く付き合っていきたいです。

ウォッカ飲み比べ

冬至を迎えて、寒さが一段とキビしくなってきました。
そんな寒さを迎え撃つには、「飲む」しかありませんね。

内心ロシアの酒飲みに憧れている私は(だってロシアの文学には必ず泥酔漢が登場するでしょう?)、「ウラー!」と叫んで河に飛び込むべくウォッカを調達したのでした。
しかし近所の酒屋を何件か梯子して気付かされた真実とは、「ロシア製のウォッカが置いていない」という事。
そして意外な国が原産国として散見される。
それは「韓国」!
ギルビー、スミノフといったどこにでも置いてあるウォッカの原産国は韓国となっています。
その他のSKYYとか、アブソリュートウオッカとかもやはりロシア製ではない。

という事は、ロシアで生産されたウォッカは一滴残らず地元で消費されてしまって、外に出る余分はないという事でしょうか…?
怪しみつつ、新宿のやまやまで足を運んで探してみたところ、いいえそんなことはない!
あるではないですか、ロシアのウォッカ。
(とはいえ、この一銘柄しか見つけられず、反証としてやや心もとないものを覚えます…)

それが下の写真の左に写っている、「グリーンマーク」です。
ちなみに右はウォッカの銘酒「ストリチナヤ」です。
今回飲み比べをしてみるために買いました。

裏のラベルを見ると、確かにロシアとありますね。
ストリチナヤはラトビア産です。

ショットグラスにグリーンマークを注いで、ぐっっといってみると、かなりの荒々しさを感じます。
薄めたアルコールという感じです。
カクテルベースならまだしも、ストレートで飲むのはちょっと辛い感じですね。

代わって、ストリチナヤを口に含むと実にマイルドでアルコールの辛さをそこまで感じさせません。
スルっと喉を通って、何杯でも杯を重ねられそうな感じです。
ストリチナヤのほうが2%アルコール度が高いのに不思議ですね。

それではもう一杯。
「ウラー!」