最近(?)のフィルム

夏から秋にかけて撮りためたフィルムを現像したので、UPしていきます。
フィルムはイルフォードHP5プラス400です。

これは夏の暑い盛りに行った水元公園で撮ったものですね。
水草の茂った小合溜に釣り糸を垂らす老人のそばに水鳥が佇んでいます。

これも同じく水元公園。
池の傍の茂みの中で何やらかたまってしている子供たちです。

これも水元公園ですが、秋口に早朝足を延ばして訪れた時のものです。

同じく、水元大橋を撮ったもの。
こんな朝っぱらから公園は太公望で満ちている。

これは夕刻に日暮里付近の踏切で撮ったもの。

日没間近の上千葉砂原公園。

いつでも子供たちが大勢遊んでいて、格好の被写体になってくれます。
ただ、あまり夢中になりすぎると手が後ろに回るハメになるかも知れません…。

これはかなり気に入っている一枚。

今月頭に行った新宿御苑で撮ったものです。

谷中霊園で撮ったもの。
人に慣れているのかカメラを向けても逃げない。
かえってもの欲しそうな目を向ける。

谷中霊園

連休中に撮った谷中霊園の写真をUPしていきます。

園内の樹木も色づいて、秋の深まりを感じさせます。

蔦と墓石との色のマッチングが好い。

この日は抜けるような青空でした。
墓地とタワマンその1

墓地とタワマンその2

その3

皇帝ダリアがそこかしこで咲いていて、それがまた青空に映えて良かったです。

白黒でも何枚か撮りました。

白黒その2

白黒その3

イチョウも見事に色づいていました。

木の根元は黄色いカーペットを敷いたようです。

これは線路に面した土手に生えた桜。
梢にハトが鈴なりに止っていました。
この木にだけ、何故だろう…。

第43回 私立中学高等学校生徒写真・美術展

3連休は初日こそ晴れたものの、下り坂の天気でした。
今日などは朝から雨がしとしとして、底冷えするようで、なかなか布団から離れられず…。
休日でよかった。

東京都美術館で「第43回 私立中学高等学校生徒写真・美術展」が11/18~23の会期でやってたので観に行きました。
去年も観に行ってなかなか良かったので。
「人・形・展」同様恒例になりつつあるかも。

中高生の写真の魅力って何でしょうね?
正直言って作品自体がすごく素晴らしいってわけではないと思います。
著名なカメラマンの写真は一目でその人と分かる個性を放っています。
でも中高生にはそんな個性を充分に伸長させている時間はないので、撮れたありのままが出ているように思います。
一定の様式に収まらない、「開いた」感じがします。
それでお客さんも肩ひじ張らず観れるのではないでしょうか?

写真OKそうだったので、気になったのを撮らせてもらいました。

特選はいくつかありましたが、一番気に入ったのはこれです。
白黒とはシブイ。
ハイキーな画が牛腸茂雄をほうふつとさせます。

これは一般作ですが、托鉢僧をモチーフにするとは高校生らしからぬシブさです。

観ていて気付いたのですが、学校ごとにカラーがあるような気がします。
もちろんバラバラなところもありますが。

この学校のは、どれもケータイで撮ったような荒い画質で、わざとチープ感を出しているように思えました。

この学校はみんな白黒。
しかも被写体のチョイスがシブすぎまいか…。
顧問の先生の影響とかでしょうか?

この学校は不定形の被写体を選んでいるような気がする。
まぁ単に思い込みかもしれませんが、学校ごとの「組写真」として鑑賞するというのは今回発見して、なかなか楽しめました。

さて、展示は写真ばかりではなく絵画もあります。

これは特選に選ばれていた作品。
平坦な色面を組み合わせながらも、深い奥行きを感じさせる立派な構成力です。
中学生でこれとは恐ろしい。

個人的に最も気に入ったのはこの作品。
色の配置のバランスが好きですね。

美術系の学校の生徒の作品。
やはり上手い。

別の学校。
一つ一つを見るとやる気を疑うところですが、こうやって並べるとそれぞれ単純化された形態を志向しているように見えます。

う~ん。先生がテーマを指定したのでしょうか?
せっかく展示されるのだから、好きに描かせてあげたら良かったのでは?

観てる側が好き勝手言えてしまうというのがこの展覧会の魅力なのかも知れません。
しかし確かにパワーをもらったように思います。
そこで足取り軽く、このあとは谷中霊園に向かったのでした。

ニューフロンティア・イン・リカー

う~ん、もう11月ですか?
これはちょっと早すぎじゃないですかね…。
ということはつまり、もう今年、2015年は残り2ヶ月もないという事ですよ。
そういうことを言ってるんですよ。
それは無いでしょう? ひどい話だ…。
せいぜい9月でしょうまだ。
だって、あの焼けつくような暑さ。皮膚を刺す陽の光をはっきり記憶していますよ。
まぁあの頃に比べりゃちょっとは涼しくなって、シャツ一枚で歩いてりゃくしゃみがでますがね。(ヘヘ…)
だいいち10月はどこに行ったんです?
本当に在ったんですか?
わたしは何一つ記憶してませんよ。
これじゃまるで時間を盗まれたも同然ですよ。
とんでもなく不遜な男がカレンダーの中に鎮座していて、だれも口答えすらできないのですか?
このまま一年が終わったら、わたしはただ無駄に齢を食ったってことになるじゃないですか?
そんなことって許されるのですか?
馬鹿な! わたしは認めませんよ。
もう我慢できない。わたしは行きます。
溶液の中の未開の地へ。

5時になると、自治体のアナウンスが流れ、お寺からゴーンと鐘つく音が聞こえてきます。
憂鬱に閉じていたカーテンをちょっと開いて外を眺めると、びっくり。
もう夜中と変わらないくらいにとっぷり暮れていました。

YouTubeで「ウルトラバカ酒飲み」と検索すると、10年以上前に放送されたロシアのヨッパライ番組が見つかります。
うっすら覚えていることが恐ろしい。
尾崎豊を聴いてバイクをかっぱらいたくなる中学生と同様に、彼らの無軌道な生き方に憧れを覚えます。
木製品のつや出し剤をよく飲む人は皮膚が紫色になり、周りからは「ナス」と呼ばれたそうです。(そんなことより病院だろう?)
なんという国民だろう。
さすが、ドスト、トルスト、チェホフ、ゴーゴリ、ソルジェニーツィンなど数多の文豪を生み出した国です。
わたしは流石にそこまで健康ではないので、許される範囲でリカーのフロンティアを探究してみたいと思います。

ハタから見ていて「あちゃ~」と思う双璧は、焼酎甲類の大容量ペットボトルとパック入り普通酒ではないでしょうか?
コンクリートを枕とする人の傍らに置いてあって違和感を感じないものと言えば--。
さすがにまだそこまで人生を極めてないと思ってるので、これらには手を出してませんでした。
しかし今晩禁忌に手を染めます。
とは言え大五郎系は本当にタブー過ぎるので、シャレで済みそうなパック酒で攻めます。

セレクトしたのはキクマサピン。
プリントされたピンクの菊が洗練されたデザインだなと思います。
それにしてもこのパックの形状は小学生のころ給食に出ていた牛乳パックと同じではないか?
ストローが付いてくるところまでいっしょ。
これはストローで飲むのが正統なのだと感じ、チューチューと飲りました。

「アレ?!」
普通に美味い。
ラベルに原材料「醸造アルコール」と書いてあったので、安酒にありがちなアルコール臭いのを想像していたのですが、まったくそんなことはなく、むしろ飲みやすかったです。
なんという良心。
「怖いもの見たさ」で手に取ったことを恥じました。

ツマミはアタリメ、サンマの塩焼き。
旬のサンマが本当に美味い。

食後、「デルカップ(甘口)」を飲みます。
これもコンビニなどでよく見かけるものの今まで手を出せなかったお酒。
容量50mlで、¥170だったので、結構割高ですね。
決してアル中が飲んでいるイメージはありませんが、その特異な形状とラベルから発せられるオーラから高齢者が好みそうなイメージがあり、別の意味で手を出したら終わりそうな感じがありました。
しかしこうやって見ると、琥珀色に光っていてとても綺麗に見えます。
口に含むと薬草の複雑な香りと甘みが広がります。
何か食べながら飲むには適さないですが、ナイトキャップなんかにはいいんじゃないかと思います。(ただ、歯を磨きたくなるかも)

きょう自分の中のリカーの版図を広げる冒険を行いました。
なかなか有意義であったと思います。
それではこれから住み慣れた霧深き我が島に戻るとしましょう。