
3連休は初日こそ晴れたものの、下り坂の天気でした。
今日などは朝から雨がしとしとして、底冷えするようで、なかなか布団から離れられず…。
休日でよかった。
東京都美術館で「第43回 私立中学高等学校生徒写真・美術展」が11/18~23の会期でやってたので観に行きました。
去年も観に行ってなかなか良かったので。
「人・形・展」同様恒例になりつつあるかも。
中高生の写真の魅力って何でしょうね?
正直言って作品自体がすごく素晴らしいってわけではないと思います。
著名なカメラマンの写真は一目でその人と分かる個性を放っています。
でも中高生にはそんな個性を充分に伸長させている時間はないので、撮れたありのままが出ているように思います。
一定の様式に収まらない、「開いた」感じがします。
それでお客さんも肩ひじ張らず観れるのではないでしょうか?
写真OKそうだったので、気になったのを撮らせてもらいました。

特選はいくつかありましたが、一番気に入ったのはこれです。
白黒とはシブイ。
ハイキーな画が牛腸茂雄をほうふつとさせます。

これは一般作ですが、托鉢僧をモチーフにするとは高校生らしからぬシブさです。
観ていて気付いたのですが、学校ごとにカラーがあるような気がします。
もちろんバラバラなところもありますが。

この学校のは、どれもケータイで撮ったような荒い画質で、わざとチープ感を出しているように思えました。

この学校はみんな白黒。
しかも被写体のチョイスがシブすぎまいか…。
顧問の先生の影響とかでしょうか?

この学校は不定形の被写体を選んでいるような気がする。
まぁ単に思い込みかもしれませんが、学校ごとの「組写真」として鑑賞するというのは今回発見して、なかなか楽しめました。
さて、展示は写真ばかりではなく絵画もあります。

これは特選に選ばれていた作品。
平坦な色面を組み合わせながらも、深い奥行きを感じさせる立派な構成力です。
中学生でこれとは恐ろしい。

個人的に最も気に入ったのはこの作品。
色の配置のバランスが好きですね。

美術系の学校の生徒の作品。
やはり上手い。

別の学校。
一つ一つを見るとやる気を疑うところですが、こうやって並べるとそれぞれ単純化された形態を志向しているように見えます。

う~ん。先生がテーマを指定したのでしょうか?
せっかく展示されるのだから、好きに描かせてあげたら良かったのでは?
◆
観てる側が好き勝手言えてしまうというのがこの展覧会の魅力なのかも知れません。
しかし確かにパワーをもらったように思います。
そこで足取り軽く、このあとは谷中霊園に向かったのでした。