2013年の読書を振り返って

昨年(2013年)の読書を振り返ってみたいと思います。

ひとことで言うと「ミステリーの年」だったのではないかと思います。
コナン・ドイルやアガサ・クリスティーの古典的作品を読みあさりました。
日本人では東川篤哉に出会えたことが大きかったです。

また、芝崎みゆきの「古代マヤ・アステカ不可思議大全」によるアステカ熱の再燃も思い出深い。
その中で紹介されていた「マヤ文字解読(マイケル・コウ)」も、読んでみたのですが、とても面白かったです。

年の暮れ頃ではミステリー熱はひと段落して、エッセイを中心に読むようになりました。
印象深かったのは「杉作J太郎が考えたこと」、「呑めば、都(マイク・モラスキー)」、そしてドイツのロルちゃんの「百夜一夜」ですね。

ロルちゃんと言えば、彼一押しの作家、デイヴィッド・ミッチェルの「ナンバー9ドリーム」と「クラウド・アトラス」を読みました。
正直口に合わなかったですが、「ヤコブ・デ・ズートの千秋」まではトライしてみたいです。

それから、左の欄には載せませんでしたが、トーベ・ヤンソンのムーミン谷シリーズも通読したのでした。
ペン画のイラストレーションが息を呑むほど美しく、楽しく読みました。

最後に写真集は、なんと言っても須田一政の「凪の片」が一番の収穫。

プア充

「アラサー」だの「草食男子」だの新奇な造語を耳にする度に肩をすくめていた私ですが、最近耳にした「プア充」という言葉にはちょっと、おや!と思わされました。

意味するところは、貧乏だが人生が充実している人物のことだそう。
言い換えれば、「なるべくお金を使わずに充実した生活を送ることをモットーとする人」となりませんか? なりますよね?

う~ん、これはまさに私が信条としていること、そのものではないか。
デフレの世に生を受け、貧乏学生のノリそのままで社会人となり、いま現在も薄給を食む身としては、金を使うことが何よりも辛い…。

一銭も使わない日があれば、「今日はいい日だったなぁ」としみじみと思います。

逆に支出がかさんだりすると、あたかも体中の血液が流れ出したかのように本当に気分が悪くなってきます。

「プア充」断然支持したいと思います。
そこで、思うところを短く、駄文にしたためておきたいと思います。

私が考える「プア充」とは?
それは逆説的に、プア充の足下に置かれたふたつの罠を考えると明確になってくると思います。

その1、誰にも実行できない無意味なモットーとなりはしないかということ。

昔「清貧」という言葉が流行ったころ、水木しげるが清貧にかぶれた人を皮肉った漫画を描いたりました。
要するに単なるやせ我慢であると看破したのですね。
思想が先行すると得てしてこんなことになります。

絵に描いた餅ではいけない。
実用的な手段を伴わなければいけないと思ってます。

その2。
「コストパフォーマンス」偏重になってもらいたくない。

なるべくお金を使わないのがモットーなので、コスパ重視になるのは無理からぬことなのですが、一円一銭にこだわり、そればかりを追求すると、手段が目的のようになってしまい、歪んだ「プア充」ライフとなってしまうのではないかと思います。
というかそれじゃ単なる「プア」です。

逆に最も安いわけではないが、あえてこだわりを持って選ぶとき、そこに「その人らしさ」みたいなものが浮かび上がってくるように思います。

私の考える「プア充」とは、節約術を駆使して消費生活をうまく送りながら、決してケチケチ一辺倒ではなく適度な「遊び」を持つ人物ではないかと思うのです。

タブレット購入

年末年始は実家で過ごしたのですが、何気なくテレビを観ていたら「ガールフレンド(仮)」というアプリのCMが流れきて(しかも結構頻繁に)、なんというか隔世の感(?)に打たれました。

アプリのCMを流すということもさることながら、「ギャルゲー」をこんな大っぴらに、シャーシャーとお茶の間に晒す態度に感動を覚えるしかありませんでした。

かつて、アクアプラスとかが全盛の時とかにだって、こんなことをやっていただろうか?
いややってなかった(気がする)

果たしてこんなことが許されるのか?
まぁ許されるんでしょう、時代は変わりました。

で、その時代に追いつくべくタブレットを買いました。
ASUSの7インチのやつです。
まぁ実際は先月手に入れたのですが。

アマゾンで買って、値段は1万7千円くらいでした。
前々から興味はあったのですが、無駄なピューリタニズムを発揮して、今の今まで手を出してませんでした。
それと、自分の性格からしてタブレットでもパソコン同等の機能を使いたくなるのが分かってたので、自重していました。

すると脳裏をよぎるのは、マイクロソフトのsurface
PCでもありタブレットでもあると言える。
うまい! デキル!と、唸るしかありません。
多くの人のハートを鷲掴みにしたでしょうね。

でも、10インチは携帯するにはデカいと思われる。
とは言え、Excelなんかを使おうとすれば最低でも10インチはないと辛いのでこれは仕方がない。
すると必然的に重量は重くなり、お値段も高くなるのは避けられません。

で、2週間くらい、とっくりと考え、ここは割り切りが肝心だと考えるようになりました。
つまり「ミニPC」ではなく、タブレットらしいタブレットを買うことにしたのです。

で、手元に届きましたasusメモパッドHD7
重量302g
主な用途はネット閲覧と電子ブックリーダーなので、これならしばらくは片手で持っていけます。

バッテリーの持ちは正確にはわかりませんが、ネットのレビューなどによれば公称通り10時間持つようです。

価格.comとかでのレビューでは、概ね良い評価を受けているようですが、心配だったのが初期不良。
けっこう多いらしく、サポートのまずさも含めて、この機種のアキレス腱となっているようでした。
しかし、私の手に入れたブツは今のところ特に問題なしです。

【使ってみた印象】
サクサクと動きます。
何でもクアッド(4)コアだとか。
手元のデスクトップPCでもデュアル(2)コアなのに…。
しかし、たまにボタンを押しても反応しないことがあるので、その時はやっぱプチフリしてるのかな?

操作もほぼ直感でいけますね。
PCでいうところの「右クリックメニュー」どうやって出すんだろうとちょっと戸惑いましたが、長押しが相当するようです。

ソフトウェアキーボードはやはり不便です。
しかし色々と工夫が感じられ、感心させられることもあります。
例えばキーを押しながら上下左右にドラッグすると文字種別(大文字・小文字・記号)を切り替えられるなど。

アプリケーションの導入は、Googleプレイで簡単にできて便利です。
多くのソフトが無料で公開されてるので助かってます。
特に重宝してるのは、オールインワンの動画ソフト「VLC」、ファイル共有ソフト「AndSMB」、画面共有ソフト「アンドロイドVNC」、メディアプレーヤー「DAAP」などですね。
あと、プリインストールされている画像ビューワの「ASUSスタジオ」は、「プリインストールソフトは使えない」の経験則に反してかなり使えます。

これを手に入れてから、パソコンを起動する頻度が目に見えて少なくなりましたね。
メールチェックとネットくらいならこれで手軽に済ませてしまえるので。

総じて、タブレット入門機として、満足のいくものとなっているように思います。
自分でも内心、悪くない買い物だったと思ってます。