大谷田温泉 明神の湯

東京23区でも神奈川より、大田区などはかなりの温泉天国なのですが、足立区、葛飾区、江戸川区は温泉砂漠です。
下町なので銭湯はよく見かけるのですが、横浜によくあるような温泉銭湯というのは少ない。
この点、引っ越してきて悔やんだ数少ないことの一つです。

しかし、実は亀有には温泉があるのです。
北口を出て、環七沿いにしばらく歩き、中川公園の角の大谷田交差点を右折してすこし行くと、左手に下の写真のようなモニュメントが見えてきます。

「大谷田温泉 明神の湯」
その存在は引っ越してきた当初から知っていたのですが、いわゆるスーパー銭湯なので敬遠してきたのでした。
しかし年も暮れて、「ひとつ今年の垢を落とすか!」という気分になってきたので足を運ぶことにしました。
それに先立って初めて明神の湯のホームページを読んだのですが、通常大人料金¥900に対して、開店10:00〜12:00までに入場した場合は、「朝風呂」割引で¥600で入れるとのこと。
知らなかったそんなこと…。
名古屋に一年二ヶ月住んだせいか、「お値打ち」という言葉に滅法弱くなったわたしは、開店直後の明神の湯にカチコミを敢行したのでした。

これが外観

これが入口。建物の1Fは駐車場となっていて、温泉自体2Fです。入口は駐車場の中にある。

二階に上がると、玄関のすぐそばに券売機があり、そこで人数分購入してカウンターに出します。
下足入れはコイン式になっているので¥100必要(後で返却)
脱衣場のロッカーも同じくコイン式。
今回は利用しませんでしたが、同じフロアに食事処とマッサージ室があります。

いざ湯へ。
こんな朝早くだし、人も少ないだろうとタカをくくっていたのですが、予想外に混んでいました。
空いているカランを見つけるのが大変なほど。
普通の銭湯であれば入っている間ひとつのカランに荷物を置いて場所をキープできますが、ここでは荷物の置き場所がなく、混んでいるのでキープは不可です。
洗面用具は作り付けの棚に置いておくことになります(ちょっと心配)

さて今日は月に3、4日ほどしかない「源泉かけ流しの日」だそう。
ちょっと得した気分。
明神の湯の泉質は、ナトリウム塩化物強塩泉。黄色い湯でかなり塩っぱい味がします。
鉄分も豊富に含まれているそうな。
香りはほどんどありませんでした。

源泉が注がれているのは浴槽が「ひば」で作られた大ひば湯。
大小の浴槽に仕切られていて、小さい方に加熱した源泉が注がれ、溢れたお湯が少し低く作られた大きい浴槽に流れる仕組みになっています。
先に小さい方に入りましたが、かなり熱めで(たぶん45℃くらいあったのでは)長く入っていられませんでした。
大きい方に移ると、こちらはぬるまっており、丁度いい温度でした。
個人的な好みを言えば、もっとぬるくても良かったかな。

ここには内湯と同じくらいの広さの露天風呂があり、熱湯、ぬる湯、寝湯、檜風呂とバリエーション豊かです。
しかし残念なことにどれも白湯だという…。
まぁでも冬晴れを眺めながら浸かるお湯というのは良いものでした。

内湯にはサウナがあり、わたしはサウナ好きなので二度入りました。
あと、「源泉蒸し風呂」という源泉を利用したミストサウナがあるのですが、なんとも口惜しいことに故障中とのことで今回利用できませんでした。
残念。今度来る機会があったら入りたいです。

心身ともにさっぱりしていい時間が過ごせました。
でもやっぱりネックはひとの多さですね〜。
休日は恐ろしいので遠慮したいです。