RE:三浦半島への旅

 白い灯台が小高い茂みの向こうに見えてきます。いよいよ観音崎です。レストハウスそばに自転車を停め、海岸へ向かいます。子供連れやバーベキュー客で賑やかでした。
 海岸は砂浜の湾と岩場の岬とに分かれます。岩場は波に洗われてサルノコシカケそっくりの地層を縞を露わにしています。波は岩場の複雑な入江に殺到し、時折沸騰したように高い飛沫をあげます。なかなか見事な眺めでした。ただ漂着ゴミが目立つのが少々残念でした。
 丘を登り灯台を目指します。一〇分ほど登ると青空をバックにすっくと屹立する観音崎灯台が眼前に現れました。入場料二〇〇円を払い螺旋階段に足を掛けます。壁には全国の灯台の写真が。降りてくる人たちと道をゆずりゆずりしつつ登り、展望台に辿り着きました。
 展望台からは浦和水道が一望できます。正面に見える工場の影は木更津の臨海工業地帯でしょうか。
 しとしきり見物した後、岬をあとにしました。