WEBサーバーを新しく組んだパソコンに引っ越しました。
画面が表示されるのがかなり早くなりました。
しかし「満足か?」と問われれば「いいえまだまだです」
FastCGIで更なる高速化に挑みます。
月別アーカイブ: 2011年9月
自作PC作りたい病
残暑がまだまだ厳しいですね。
先月までは仕事が忙しかったのですが、ようやく峠を越えまして、この三連休はフルにお休みすることができました。
さて暇になってくると頭をもたげて来るのが、旅行欲と自作パソコン作りたい病です。後者は、軽症ならばウェブサイトなどを見てなだめすかすのですが、うっかり美味そうなパーツなどを見つけてしまうと一気に重篤化します。そう、見付けてしまったのです、ASUSのマザーボードE35M 1−M PROを。
とは言えこんな型番を言われてもサッパリでしょう。これを使えば低消費電力でかつそれなりのパフォーマンスのパソコンが組めてしまうのです。例えば地デジ録画サーバーなんかを組んでいる人が多いみたいですね。
わたしの脳裏に去年導入した玄箱の姿がチラリと浮かびました。玄箱はファイルサーバー、WEBサーバー、iTunesサーバーと一人三役で頑張ってくれています。ただいかんせん遅い……。特にWEBサーバーつまりこのサイトの表示が気が狂うほど遅く、いつもイライラさせられていたのです。それを新しくサーバーを立てて補ってはどうか? そう思ったのです。
ちょっと脇にそれますが、この間古代ローマのドキュメンタリーを観ました。ローマ帝国は地中海沿岸を制覇し、北はイギリスまで攻めました。しかし驚いたことに彼らは一度も侵略戦争をしたことがないそうです。戦争はいつでも自国防衛の大義名分で行われました。もちろんそれは明らかに建前です。でも時に大義名分は必要なのです。特に多くの血と労力が必要な場面ではーー。
数日前から就業中に価格.comをチラ見し都内最安店を抑えていました。17日の午前、京急に揺られ一路秋葉原を目指します。
やってきましたドスパラパーツ館。品切れを危惧していましたがなんのその、山と積まれていました。お値段¥11,480
安い! しかし最安ではないのです。こういったパソコン関係部品で最安を叩き出せるのはたいてい通販です。やはり店舗は在庫に人件費と何かと厳しいようですね。でもわたしは通販はやっぱりちょっと味気ない、自分の目で見て選びたくなります。
さて会計をしておりますと、レジのお姉さんが「メモリー」は付けますか?と訊いてきました。パソコン自作を行うと大抵メモリーが必要になるので、お姉さんの質問はそれを見越したものと思いました。
「商魂逞しい事で…」と内心笑いつつ、要らない旨を伝えました。無論メモリーは買う必要があるのですが、別の店で安く手に入れようと考えていたのです。
しかしお姉さんさらに食い下がります。「メモリーを付ければ9,980円ですよ」
何!? それは安い。しかし、割高なメモリーを抱きあわせて元を取ろうという考えなのだろう。
「それでは、メモリーは幾らですか?」
「いいえ、メモリー“込み”で9,980円です。チラシを見て来られたのではないのですか?」
何ぃいいいい!!! 声に出さず叫んでいました。どうやらこのマザーボードはキャンペーン商品だったようです。それにしても抱き合わせたほうが安くなるとはどういうことでしょう。1+1は2ではないのでしょうか? これほどの企業努力。過労死が無くならないわけだ。
わたしは卑屈な笑みを浮かべつつ財布からー万円札を抜き取り、お姉さんに渡したのでした。
付いてきたメモリーも4Gx2で、メーカーは“ADATA”という得体の知れないメーカーですが、それでも三千円くらいはするものです。何か狐に化かされたような気がしつつ、店舗を後にしたのでした。
さて、マザーボード、メモリーと来れば次はハードディスクです。ちなみにCPUはオンボードでマザーボードに載っているタイプなので別途購入は不要です。
今回は実はSSDを買おうと心に決めていました。SSDというのは従来のHDDに比べて高速、低消費電力、低発熱、衝撃に強い、静音といった良い事ずくめの装置なのですが、ネックなのが値段です。例えば今回購入した、Crucialのm4 CT064M4SSD2というSSDは容量64GBに対し八千円もしました。HDDに同じ金額を出せばおそらく2.5TBのが買えるでしょう。すなわち価格差40倍です。しかしそれでもPC自作愛好者はお金を出すのです。コストパフォーマンスよりも、新しいテクノロジーが与えてくれる体験が大事なのです。
最後に電源です。ATX用電源はすでに保有していたのですが、今回のテーマは静音です。他は静音パーツで固めたのに、電源だけがブンブン唸っていては台無しです。そこで目をつけたのがHuntkeyの絢風300。これは300Wという低めの出力ながら、80puls GOLD認証(90%以上の交換効率)を受けた電源です。普通の電源が三千から四千円位なのに対し、これは八千円以上しました。かなり高価な代物です。
ちょっとこの価格差には躊躇したのですが、それは発熱や騒音になって跳ね返ってくるものなので、清水の舞台から飛び降りる気持ちでレジに並びました。
今回の買い物の総額は二万六千円ほどになりました。当初考えていたよりも安く済みましたね。これで一年は我慢できますから、パソコン自作はお金のかからない趣味の部類に入るんじゃないかと思います。
家に帰って早速実装。ケースは以前買ったANTECのNSK2480です。ちゃんと動くかドキドキでしたが、Linuxが問題なくインストールできました。動作音も静音そのものです。
自分で組んだパソコンには愛着が湧きますね。はやくこのPC上でサイトを運用したいです。