RE:千葉旅行記 金谷鋸山‐青堀温泉

 大仏像は確かに大きかったのですが、ここに来るまでにあれだけ豪快な風景を見た後だと特にすごいとも思えず若干拍子抜けでした。それよりも広場の売店で買ったDAKARAの犯罪的な美味さときたら何なんでしょうか。この登山でここまで一滴の水分も摂っていなかったのです。危ないところでした。ジュースに癒されさらに山を下ります。
 広場の前の階段を降り、薬師堂の前を通って頼朝が手ずから植えたという大ソテツのあり広場に出ます。そこから竹林を左手にして進むと心字池が見えますが、三つの赤い橋は掛かっていません。赤い観音堂を過ぎて、山門をくぐると緩やかな石畳の下り坂となりほっとします。
 無字門を過ぎる頃には夕日の色もだいぶ濃くなっていました。田畑の中を通る遊歩道を歩きながら保田駅を目指します。右手に線路が見え、その向こうは海です。水田の脇を通ると蛙の鳴き声がします。絵に描いたような田舎の風景でした。
 保田駅に到着すると「幸いにも」二〇分待ちで木更津方面に乗れました。海岸線沿いを三〇分ほど走って、今回の目的地青堀に到着しました。時間はすでに六時過ぎ、外は薄暗くなっています。駅の前を通る国道16号沿いの寂しい道を進みます。大堀中央の交差点そばにある「山久デパート」という屋号を掲げた、どう見てもスーパーにしか見えない建物の脇を通り過ぎると、まもなく本日の宿泊地「ホテル静養園」に到着しました。