日向薬師の境内には出店が出ていて、お土産物や甘酒を売ったりしていました。しかし境内の門限は五時だそうで、そろそろ閉門時間が近づいていました。急ぎ本堂に回ります。しかし運悪く改修工事中で、近くに寄ってみることは出来ませんでした。 本堂の前庭にある池には鶴の人形が配置されていてシュールです。鐘の前を通り、裏道へと通じる小径を通ると、虚になった大木の中に小祠が建ててあるのが見えました。そばには「南無虚空蔵菩薩」の旗がひらめいていました。
目的を一応果たしたので、黄昏の光のなかを七沢温泉目指して一路下山します。薬師からは舗装道路なので実に楽です。お陰で日がおちる前に温泉郷へ到着できました。
出てきた場所は午前にバスで通った玉川館のそばです。事前にピックアップしていた日帰り入浴可の旅館は、ここ玉川館と「福松」それから「七沢荘」です。もうちょっと温泉街を見物したかったので玉川はパスして福松に向かいます。しかし福松はちょっと年季の入った建物でどうしようかと迷ってしまいました。ちょうどその真向かいにイノシシを飼っている施設があったので、恐る恐る見物などしつつ逡巡します。取り敢えず七沢荘まで見て判断しようと、足を伸ばしますと、かなり新し目な建物で好印象です。結局時間も押しているということもあり、そのまま七沢荘に入ることにしました。