朝比奈切通し

 だいぶ更新の間が空いてしまいました。お正月は帰省し、ほとんど家から出ないで怠惰に過ごす日々を送っていました。
 色々やることを考えてはいたのですが、年末年始の特番に気を取られて結局は何も出来ませんでした。テレビには勝てなかったよ……。
 
 四日から仕事が始まりました。なかなか正月ボケが治らず辛かった。そんな時に三連休はありがたい。しかし早、最終日の成人の日です。
 無為に過ごすのも後ろめたかったので、以前から「いつか行ってみよう」と思っていた「朝比奈切通し」に行ってみました。
 
 文庫から朝比奈までは自転車で移動します。環状四号から切通しに向かって折れる角は、朝比奈インターの出口から五〇〇メートルほど下ったところにあり、小さな看板が出てはいるのですが、ものすごく分かりにくかったです。
 切通しの入口には金属加工工場があり、その奥の資材置き場からは犬がキャンキャン吠えるのが聞こえます。かなりの場末な雰囲気です。
 切通しに向かう道は全く舗装されていません。「切通し」というだけあって壁面は垂直に切り立ち、地層を晒しています。「落石注意」の看板も見えます。
 高速の高架をくぐったあたりから本格的な森と化し、昼だというのに薄暗い。冷えた空気がシンシンと肌に染みました。
 ところどころ、崖がえぐり取られているのが目につきました。坂を登り切ると岸壁に刻まれた磨崖仏が迎えてくれました。ここで道程も半分といったところです。
 下りに入ると道は急激に悪路になります。湧き水が道の脇で小川となっているのですが、道の真中まで流れこんでぬかるみとなっているのです。これには閉口させられました。防水の、それなりの靴を履いてくることが必須と言えましょう。
 しばらく下ると大刀洗川が滝となり、壺のそばに碑が立っているのが見えてきます。これが約二キロの切通しの終点です。だいたい四〇分ほどで踏破できました。思ったより短かったですね。
 鎌倉入りして持参した弁当を広げ腹ごしらえをしました。保温弁当箱は重くて持ち運びは不便ですが、本当にあったまります。体を動かした後の飯は最高に美味いです。
 
 充電を済ませて、さらに目指す先は鶴岡八幡宮です。しかしここから先の話は、今日撮った写真の現像をしてからレポートさせてもらうことにしましょう。