先週のことですが、横浜のみなとみらいに行っていました。
APECを控えて警戒ムードで、警察の姿があちこちにみられましたね。
用事はPCデポに、「玄箱(くろばこ)」という、「玄人志向」という変な名前のPCブランドから出ているNAS構築キットを買うためにです。
ネットでも買え、かつそちらのほうが安いのですが、わたしはパソコン関係とか、オーディオとかは、直接店頭で買うのが好きなのです。
NAS(ナス)というのは、要するに外付けハードディスクみたいなものなんですが、LANケーブルでネットワークに繋がっているという点に特徴があります。
家庭にあるどのパソコンからも大容量のデータを参照することができて便利なのです。
玄箱は、適当なハードディスクを買ってきてこれに挿せばNASになるという代物なのですが、ただの記憶装置を超えて、汎用サーバとしてのポテンシャルを持っているとうことで、ネットでは数年前から話題になっていました。
つまり、この小さな筐体の中で、ファイルサーバは当然として、Webサーバ、メールサーバ、DHCP、DNSといったサービスはもとより、iTune鯖、はたまた地デジを録画している猛者までいるということです。
いまサーバにしているパソコンがだいぶ老朽化、というよりもう十年も使っていていつ死んでもおかしくないので、リプレースする必要性を感じていたのです。そこでNASであるとともに、サーバとしての機能も期待して白羽の矢を立てたのが、この玄箱というわけです。
十年という歳月の経過は、タワー型デスクトップPCの能力を、片手の手のひらで持てそうなほどのNASベアボーンにダウンサイジングさせてしまった……!
驚異というより他はありません。
それを可能にしているのがOS、デビアンLinuxなのですが、そのウンチクは後まわしにして、当日の行動を記します。
横浜に着いたのは11時ごろで、そこから徒歩でみなとみらいに向かいました。
だいぶまえにですがいちど来たことがあるので、デポには迷わず到着です。
そして玄箱PROとご対面。事前に電話で在庫確認しておいたのですが、棚にはひとつだけしか残っていなかったので、なくなってなくて良かったです。
しかしこれだけではNASは完成しない。中に入れるハードディスクが必要です。
ウェスタンデジタルという安かろう系ベンダーの2Tのものに目星を付けていたのですが、デポでは九千円弱でした。いまの最安が八千円弱くらいなので千円くらい高くつきましたが。
それにしても2T九千円、つまり1Gあたり五円以下です。くどいですが、驚異というより他ありません。
わたしが最初に触れたパソコン(ダイナブック)、Win95の時代ですが容量1Gも無かったですよ。にもかかわらず数十万もした。それが、五円とは……。隔世の感があります。
さて、目的の物をゲットしたところで店内をブラブラ。そこでワゴン行きとなっていたUSB卓上扇風機を見つけました。
この一週間で天候が激変し、いまは寒いくらいなのですが、このころまではまだ暖かかったのです。それでオフィス用にちょうど扇風機が欲しいと思っていたところでした。値段もリーズナブルだったので、カートに加えました。
やはりネットショッピングではこの出会いは味わえない。人間たまには新鮮な空気を吸わなくちゃ。
一応の目的を果たした後、新高島からみなとみらい線で日本大通りへ向かいました。行き先は放送ライブラリーです。
前にも「鎌倉街道夢紀行」を観に行ったことを日記に書いたことがありましたが、それ以降もたびたび訪れていたのです。
このごろは、大河ドラマ「信長」を観ていて、ちょうど最終回でした。なかなか面白かったですが、緒形直人わかすぎて最後まで違和感が……。
現在、玄箱のセットアップ中です。
前の段で触れたように、この装置の能力を引き出すためには元から入っているOS(これも一応Linuxなんですが)を、デビアンというものに入れ替えてやらないといけないのです(デビアン化)
しかしこれが組み込み機器特有のめんどくささがあって、PCのようにディスクをトレイに載せてというわけにはいきません。
失敗するとコンソールを基盤にハンダ付けするという「外科手術」を施さなければならないハメになります。
そこで参考サイトをじっくり読み込み、慎重に慎重にインストールを行ないました。
結果うまくいき、玄箱上でデビアンが動いています。う〜ん、感動。
それにしても、途中のハードディスクのフォーマットのところで進捗がしばらくピタリと止まったままだったのには肝を冷やしました。
ただ単に容量が2Tもあるんで時間がかかったでだけだったんですけどね。
これからは各種サーバサービスのインストールです。
この自動日記もいずれは玄箱上で運営してゆくつもりです。