今週は珍しく体調不良でダウンしてしまい、内科へ行ってきました。
病院に足を向けた時点で、体調はほとんど回復していたのですが、大事をとって点滴をうってもらいました。
なぜそこまでする気になったのかというと、最近読んだこの本に原因があります。
高杉良の「生命燃ゆ」
大分と大慶のコンビナート建設に、文字通り命を燃やし尽くした男の物語です。
フィクションの体裁を取っていますが、実在の人物をモデルにしているそうです。
主人公の柿崎仁が実に熱い、イイ男に描かれていて、結末を知っている側から見ると「柿崎ー! 早く病院に行ってくれー!」と心の中で叫ばずにはいられません。
しかし、そんな読者の不安を嘲笑うかのように柿崎は月二百時間残業してみたり、ボランティアみたいな高専の講義を引き受けてしまったりするのでした。
彼の最後の言葉には非常に感銘をうけたので、ここに転載させてもらおうかとも思ったのですが、これからこの本を手に取ろうかという人の感動を奪いたくないので止めておきます。
男ならこうありたいものだと思う生き様でした。
今までこの手の経済ビジネス小説は読んだことがありませんでしたが、勤め人だからこそ分かることがチラホラとあり、とても面白く読めました。