北村薫の「秋の花」の中に、主人公たちが「野菊の墓」談義に花を咲かせる場面があります。
そこで興味をそそられて手に取りました。
短い話なので、すぐに読めました。
とても悲しいお話でした。
民子が哀れということもあるのですが、政夫の母の後悔の涙に咽ぶ姿にも心を動かされずにはいられません。
電車の中で読んでいたのですが、思わず涙ぐんでしまったほどです。
しかし、これほどまでに感動的な話を正ちゃんは「自己中心的な作品」と切り捨てます。
かっ…かっこいいッ!
確かにそういう目で見れば、妙に悟ったような文章に違和感を感じなくもありません。
民さんほど彼女を想ってなかったんじゃないかとすら思えます。
月日の経過が物事を客観的に見せてくれるようになったのかも知れませんが。
そんな嫌らしさが端的に表れたのが、正ちゃん御立腹の結びの一文だと思います。
日別アーカイブ: 2008年11月30日
日めくりカレンダー
上野ぶらぶら
今日は御徒町〜上野〜浅草方面をぶらぶら歩きました。
最初は御徒町。アメ横で食料品を買います。
センタービル地下の食料品街は実にエスニック。上海か東南アジアの市場のようです。
飛び交う声も半分は理解できません。品名の漢字が読めない……。
言葉が通じるか半ば心配になりながら月餅を指差すと、さっきまで中国語を話していたおばさんが日本語で対応してくれました。五個で九百円也。
上野公園では色付いた銀杏がとってもきれいでした。抜けるような青空に映えていました。
それから合羽橋へ。ところが、お金が足りないことに気が付きATMを探していたら浅草まで行ってしまいました。メガバンのならいたるところにあるのに……。
そこでなんと部下を発見! 声を掛けようかと思いましたが、友だちと一緒のようだったので止でおきました。上京したてなので、東京見学ですかね。
お金をおろしてUターン。
かっぱ橋商店街はお気に入りの場所で、見ているだけでウキウキします。
今日の目的はキャンドルシェード(傘つきろうそく皿)です。アロマキャンドルを実践してみようかと思いまして。
「創亭やぶきた」で白コップ型のシェードを見つけ、気に入ったので購入しました。千二百円也。
ここは陶器製の照明や、蹲(つくばい)なんかが置いてある店で、小物類のセンスが良いなぁと思います。
道具街を歩いていると、「フレーバーランド」という今まで見たことのない店を見つけました。
製菓用のお酒や香料を扱っている店でした。珍しいリキュールがたくさん置いてあって、興味深かったです。ただアロマキャンドルまでは置いてありませんでしたが。