清方の美 秋の情趣

 今日は鏑木清方記念美術館の収蔵品展「清方の美 秋の情趣」を観るために鎌倉にまで足を伸ばしました。
 展示解説が午後一時半からとアナウンスされていたので、それに合わせるために外でぶらぶらしました。
 線路沿いのすこし寂しい道を歩いていると、寿福寺に差し掛かります。
 山門の前にガイドに率いられた年配の方がたが集まっているのが見えました。
 なんとなく興味をそそられたので、彼らの後に付いて行くと行き先はなんとお墓!
 北条政子の墓でした。予期せずすごい地所を目にすることができました。ちょっと歩いただけでこんなところにぶつかるなんて、鎌倉は濃い所です。
 
 さて、お目当ての収蔵品展です。ギャラリーは十五名くらいでした。学芸員の方が三十分ほどかけて館を案内してくれました。
 思ったより小さな美術館で、展示されている絵も六十点ほどでした。そのため、年に九回作品の入れ替えをやるそうです。
 鏑木清方について色々お話が聞けて大変楽しかったですが、ちょっと展示に空腹感が残ったので画集を購入して帰りました。
 展示が入れ替わったらまた観にいきたいです。

円紫シリーズ

 ブックオフに並んでいるのを目にし、つい逆上して、北村薫の円紫シリーズ「空飛ぶ馬」、「夜の蝉」、「秋の花」、「六の宮の姫君」を購入してしまいました。
 その半分は、高野文子の手がけたカバーにあると言っても構いません。実に所有欲をそそられます。
 返却期日はないので、じっくり読もうと思います。

パラレルワールド・ラブストーリー

 東野圭吾の作品です。彼の作品は「ある閉ざされた雪の山荘で」、「悪意」、「レイクサイド」などを読んできました。特に「レイクサイド」には感銘を受けました。
 さて、この本は会社の先輩から借りた本です。
 ちょうど二ヶ月前、我々三人は二次会の席を囲んでおりました。若い面子と女の子は去り、役付きだけで飲んでいた訳です。
 話題は今年の初めに結婚した同僚の話でした。ひきかえ我々はみな独身です。「結婚」という言葉から感じる重みはそれぞれだろうと思います。
 先輩は恋煩いで、妙なテンションになっていました。わたしもそれに釣られてついつい深酒をしてしまい、その後二軒も回ってしまいました。最悪な土曜の朝を迎えたのは言うまでもありません。
 そんな微妙な空気の中、手渡されたのがこの本。しばらくうっちゃって置いたのですが、読むものも無くなり、東野作品ということで手に取ってみました。
 う〜ん、しかしこれは…。暇つぶしの域を出ませんでした。ただ先輩が「智彦」のポジションなんだなあってことが察せられました。

RE:大琳派展

 「大琳派展」の会場である平成館から、本館へのブリッジに各地の展覧会のポスターが掲示されていたのですが、その中に鏑木清方記念美術館の特別展示を見つけました。
 わたしが鏑木清方を知ったのは最近で、学研から出ている日本の古典シリーズの「雨月物語・春雨物語」を手に取ったのがきっかけです。
 その中に彼の手による美人画が多数引用されていので、すっかり気に入ってしまっていたのでした。六月に鎌倉へ行った折に寄っておけばと後悔したものです。
 その展示が二十九日まで。う〜んどうしよう?

大琳派展

 今日は上野の東京国立博物館へ「大琳派展」を観に行きました。
 大変な賑わいで、一通り見て回るのに苦労しました。しかし有名な「風神・雷神図」や「燕子花図屏風」を直に見ることができて良かったです。
 貧乏性のわたしは、元を取るために本館の常設展示場にも足を運びました。
 しかしこれが広い……。ひとつひとつをじっくり見ていたら日が暮れてしまうので、ざっくり眺めるにとどめました。ちょっと消化不良です。
 展示物もさることながら、建物自体もとても格調高かったのが印象に残りました。

スキップ

 最近ミステリ作家の北村薫にはまっています。
 最初に手に取ったのは円紫シリーズの「夜の蝉」でした。殺人事件が起こるわけでもないのに、ぐっと引き込まれる話のうまさと、魅力的なキャラクターにすっかり虜になってしまいました。
 
 この「スキップ」はまた別の「時と人」三部作といわれるシリーズのひとつです。
 代表作ということで読んでみました。
 二十五年の時をタイムスリップしてしまった女子高生のとまどいが実にリアルに描かれています。
 大切な歳月を失っても、前向きに生きようとする姿には胸を熱くさせられました。素直に良い話でした。
 ただちょっと難を付ければ、長い。個人的にはぴりっと引き締まった短編のほうが好きです。

RE:折りたたみ自転車

 結局トレンクルの購入は見送りました。
 値段は性能に見合ったものだったと思います。ただ、納期が二ヶ月くらい先になってしまうようだったので諦めました。

部下

 十月からわたしの下に部下が付きました。後輩と一緒に仕事をしたことはありますが、本当の部下を持ったのは入社四年目にして初めてです。
 面倒くさいやと思って来ましたが、それ以上に上に立つというのは気分が良いものですね。