今日は訳あって、サブマシンからの投稿です。
近頃グズついた天気が続いていたのですが、日中は晴れて気温も上がり、夏らしい陽気になりました。そこで気分もそぞろ、街(秋葉原)に繰り出しました。
買い物が済んだ後、浅草橋まで足を伸ばして、 須田一政写真塾の修了展を見に行きました。マキイマサルファインアーツで開かれたこの展覧会のタイトルは「街撮主義 −我−」
十四名のお弟子さん達の作品が、それぞれ十点くらいずつ並べて展示されていました。面白いのが人によって大判だったり、8センチ四方くらいのサイズだったりバラバラ。カラーもあればモノクロもありと個性豊かでした。
一番須田先生の作風に近いと感じたのは、古田哲久氏の作品でした。モノクロで、情緒を色濃く感じさせました。個人的に気に入ったのは、東南アジアの街角を撮った志野和代氏です。目に染みるようなけばけばしい色合いの作品でしたが、そこがかえってモチーフにマッチしていました。
同じギャラリーの一階では(須田塾は2F)「擬態美術協会」という別のサークルの作品が展示されていていました。わたしの目当ては修了展だけだったので、観ないで帰ろうかと思ったのですが、スタッフの方に是非にとも勧められたので、見てみることにしました。
すると中は白い部屋。絵の一枚も掛かっていません。代わりに天井に透明なビニールチューブが張り巡らされていていました。それは間欠泉のように一定のタイミングでポンプから押し出されてくる水圧でプルプルと震えているのです。
更に部屋に入った時から、手のひらで耳を押えたときのような「ごおぉ」という音がしていたのですが、その発生源はテープレコーダーでした。ただテープはカートリッジの中のではなく、滑車のような機構に乗せられ壁伝いに部屋をぐるりと取り囲んでいたのです。
現代アートと申しましょうか。ともかく、わたしの理解を許さない世界です。場違いを感じ、早々に辞させて頂こうかと考えていたら、「とても良い」タイミングでこの作品の製作者の方が入ってこられました。
その時ギャラリーはわたし一人だけでしたので、この作品について色々とお話が聞けました。とてもシュールな体験をさせていただきました。