こども自然公園

 今日は横浜市旭区にある、こども自然公園に行ってきました。会社の懇親会で、ここでバーベキューをすることになったからです。
 お昼過ぎに集まる予定だったのですが、わたしは午前中に現地に入りました。ここは自然が豊かなので、スケッチの絶好の機会だと思ったからです。
 しかし、イーゼルを組んで鉛筆を握って意気込んだのですが、これがなかなか思うように描けなかった……。家の中とは勝手が違うなあと思い知らされました。
 午後になると雲ゆきが怪しくなってきて、空がゴロゴロ鳴り始めました。慌てて火を起こし、肉を焼いて腹に詰め込みます。幸い天気はもちこたえて、降られずに済みました。

潮騒

 三島由紀夫の「潮騒」を読みました。実は三島由紀夫の作品を読むのはこれがはじめてです。
 三島といえば切腹、それからボディビル、あとは金閣寺。わたしの認識はそんなものです。しかし、本作はいささかの黒さもない、爽やかな純愛ストーリーでした。
 しかしこれがつまらない。ありそうでありえない話です。登場人物に全然感情移入できませんでした。
 そしてよく言われている官能ですが、これもよく分かりませんでした。露になった胸を色々と言っているのです。でもなにも来ない。前回読んだ「伊豆の踊り子」の手足の描写の方がずっと来ました。
 食わず嫌いだったのですが、やっぱり好きでは無かった、そんな感じです。

スケッチ

 だいぶ更新をサボってしまいました。すいません。近頃とみに暑くなって、何にもやる気がしないのです。
 もういくつ寝ると。楽しい夏休みが近づいてきています。今年はスケッチに挑戦してみようと色々道具を揃えました。バッグはA3のスケッチブックが入るサイズです。折りたたみ椅子とイーゼルも収まります。
 熱中症にならないように気をつけたいと思います。

夏の闇

 開高健の「夏の闇」を読みました。彼の作品としては、陽気な釣行ドキュメンタリー「オーパ!」を読んでは来ていたのですが、本格的な文学作品に触れるのはこれが初めてです。
 想像以上に暗く繊細な文体だったので驚いてしまいました。(失礼ながら)見た目とのギャップがあって。
 それから内容が、ありていに言えば「ヒモ」のお話というのも、ちょっと抵抗を感じてしまいました。
 しかし、文章は実に美文名文で、線を引いておきたいセンテンスがいたるところに散りばめられています。とはいえちょっと前に読んだ、志賀直哉や川端康成の簡素な表現とは違う、まさに重厚という感じでした。

伊豆の踊子

 荒木飛呂彦が表紙を描いたと最近話題になった、「伊豆の踊子」を読みました。わたしの読んだのはご覧のとおり図書館で借りたものですが。
 文庫本にして四十ページ足らずの短いお話で、するっと読めます。そしていい話です。たぶんわたし、電車の中で気持悪く含み笑いを浮かべていたと思います。もう「いや、いいですね〜!」の百連発です。
 夏休みになったら伊豆に遊びに行こうかと思いました。荒木飛呂彦に惹かれて手に取った人たちで混んでいたりして。