以前に買おうかどうか迷っていると言っていた、須田一政の写真集をとうとう買ってしまいました。それも「民謡山河」と「赤い花」の二冊ともです。
須田一政の写真集の多くは絶版になってしまっていて、手に入れることができません。しかし自身のHPに雑誌に掲載されたものについては公開してあります。中でも「風姿花伝」は素晴らしく、「日常に潜む異常を切り取るようなスナップ写真を得意とする」の評そのままの仕事です。
「赤い花」は「風姿花伝」以前の未発表作品集です。まだスタイルを確立する前なのか、それほど強い印象を受けませんでした。
「民謡山河」は同時代の作品なので、全体に「須田節」とでも呼びたい独特の情感を湛えています。どっちかと言われるなら、「民謡山河」を推します。