いま、「妖怪の民俗学」(宮田登 ちくま学芸文庫)を読んでいます。わたしには珍しく新品を購入しました。この本250ページくらいで大してボリュームもないのですが、千円もします。
思い切って購入したのは、写真が豊富でどれもすばらしかったから。内藤正敏というカメラマンの作品が多く引用されています。彼の手によって、現実の風景からぞっとするような怪奇の世界が切り取られています。
そこで内藤正敏に興味がわいてきました。今日何軒か本屋をはしごして彼の写真集を探したのですが、たったひとつのタイトルしか見つけられませんでした。岩波文庫が出している「日本の写真家」というシリーズの中の一冊です。せっかく見つけたその本もいまいち気に入らなかったので購入はしていません。
しかし、彼の他にも日本の民俗を撮っている写真家の作品をいくつか見つけました。その中でいいなと思ったのは須田一政の「民謡山河」です。ただこれも購入には至っていません。かなり迷ったのですが、五千円もするので……。